日本の伝統技法『金継ぎ』とは?金継ぎセットや教室を解説
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あなたは、『金継ぎ』をご存じでしょうか。「壊れた器を直す日本の伝統芸であることはなんとなく知っている」という人が多いのではないかと思います。昨今、おうち時間や自分の時間を大切する人が増えている影響で、『金継ぎ』に興味を持つ人も増えてきました。
この記事では、『金継ぎ』とは何か、その種類などについて紹介します。趣味の1つとしておすすめなので、ぜひ、ご覧になってください。
金継ぎとは
※写真はイメージ
『金継ぎ』とは日本の伝統技法で壊れた器を修復して、金の粉で装飾する技術のことをいいます。割れてしまった器をつなげて金の装飾を施せば、なんともいえず、きれいな器に。
大切な器が割れたり欠けたりしてしまうのは残念ですが、劣化などで避けられない場合もありますね。『金継ぎ』によって、愛着のある器も年を重ねるごとに『金継ぎ』で魅力的な器にアップデートできます。
『金継ぎ』は、プロに依頼するイメージがありますが、最近では教室が開かれていたり、『金継ぎ』キットが販売されていたりと、趣味として始められるようになってきました。
簡単にできる技術ではありませんが、忙しい時間を過ごしている人や自分の時間を充実させたい人には、熱中できる趣味としての『金継ぎ』は魅力的ですね。
『金継ぎ』の相場
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『金継ぎ』の相場について見ていきましょう。破損状況や仕上げの希望などで金額は変わってきます。あくまで相場なので、依頼前に確認しましょう。
器の大きさや素材、破損状況は欠けや割れ仕上げの希望まで入れるとオーダー状況も幅広くなっていきます。
ウェブサイトなどをよく確認し、問い合わせなどでしっかりと料金確認をすることが大切です。小さな欠けでも約4千円以上、大きく割れてしまった器は約7千円以上かかる場合が多いようです。割れた状態や仕上げによっても値段に幅がでてきます。
高額になるケースもあるので必ず見積もりを取ってもらいましょう。
『金継ぎ』の始め方!セットや教室を紹介
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『金継ぎ』は日本の伝統技法なので、始めは教室やワークショップで教えてもらうほうがおすすめ。接着には漆(うるし)や薬品を使うので、プロの説明を受けてから始めるほうが安全だからです。
市販のキットで気軽に始めてみたものの、うまくできずにプロに修理を依頼するパターンもあるようですよ。
ピアノなどの習い事と同じく、練習の積み重ねによって技術を習得していくものなので、納得のいく『金継ぎ』を行うまでにはたくさんの時間がかかるでしょう。
必要な道具
『金継ぎ』には、以下のような道具が必要です。
生漆、砥粉、弁柄粉、金粉、筆、へら、さじ、パレット、スポイト、耐水サンドペーパー、真綿、マスキングテープ、ゴム手袋
13アイテムそろえる過程で、どれが使いやすいかなどを考えるのは大変でしょう。
初心者の人はセット購入か、『金継ぎ』を教えてくれる先生と相談しながらそろえることをおすすめします。
『金継ぎ』セット
本格的なものから初心者向けのものまでたくさんの種類が販売されています。合成樹脂を使用したものや、本格的な漆をつかったものなどバリエーションが豊富です。
漆は、触れると皮膚がかぶれることがあるので、取り扱いには注意が必要になります。合成樹脂は食品衛生法に通っているものかを確認すると安心です。食品衛生法の記載がない合成樹脂は、鑑賞用として使うほうが安全でしょう。
教室
『金継ぎ』を本格的に始めたい人、1人でチャレンジするのが不安な人は、まず教室に通うのがおすすすめ。人気がじわじわ上昇し、ワークショップや体験教室がさまざまな場所で開催されています。興味のある人はぜひ参加してみてください。
安い材料で『簡易金継ぎ』
ホームセンターなどで簡単にそろう材料で簡易的な『金継ぎ』を行えます。身近な材料で再現するものなので食器としてではなく、あくまで鑑賞用です。耐水エポキシパテ、瞬間接着剤、金色の絵具、耐水紙ヤスリ、カッター、筆、金色の絵具があれば始められます。
【手順】
『簡易金継ぎ』も、本格的な『金継ぎ』の手順とほとんど同じです。
『金継ぎ』の種類
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『金継ぎ』には、一般的に本漆の『金継ぎ』と『簡易金継ぎ』の2種類あります。伝統的な本漆の『金継ぎ』と『簡易金継ぎ』は、どういった点が違うのか紹介していきます。
伝統的な本漆の金継ぎ
本漆を使って器を修復し、金粉で装飾するのが日本の伝統技術『金継ぎ』です。
時間をかけて没頭して行えるのが『金継ぎ』のよいところですが、乾燥時間や技術の習得に時間がかかります。破損程度にもよりますが、約1か月以上かかるでしょう。
簡易金継ぎ
接着剤や合成樹脂など現代になって普及した素材で行うのが『簡易金継ぎ』。乾燥時間が短く、かぶれの心配もなく気軽に始められる点が初心者には嬉しいです。だいたい2〜3時間で作業が完了します。
食器として使える素材ではない場合もあるので『簡易金継ぎ』は鑑賞用がおすすめ。食器として使いたい場合は、厚生労働省の食品衛生法基準を通った合成樹脂を使用しましょう。
金継ぎを行う際の注意点
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ここからは『金継ぎ』についての大事な注意点をお伝えしていきます。特に、かぶれ、素材、取り扱いの3点には注意が必要です。
漆かぶれに注意
『金継ぎ』といえば漆ですね。伝統的な『金継ぎ』は漆を使って行うのでかぶれに注意が必要です。個人で『金継ぎ』を行う時はゴム手袋や腕カバーなどで防止しましょう。
金継ぎする素材に注意
『金継ぎ』する素材にも向き不向きがあります。素材と接着剤の相性によっては『簡易金継ぎ』を検討するのもおすすめです。
漆の『金継ぎ』に不向きな素材はガラスや漆器。直火で使う土鍋も『金継ぎ』は難しいです。修復できるかは依頼する業者に確認するのが確実なので問い合わせしましょう。
金継ぎした器の取り扱いに注意
『金継ぎ』した食器は漆器と同じで、扱いに注意が必要です。電子レンジ、オーブン、食洗器はNG。水が漆にダメージを与えるので、浸け置きもできません。研磨剤やたわしも使えないので、スポンジで優しく洗いましょう。
金継ぎ体験ができるスポット
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『金継ぎ』は習得するのに時間がかかる技術。まずは教室やワークショップに参加することをおすすめします。都内で『金継ぎ』体験ができるスポットを紹介しますので、ご覧ください。
※2024年7月現在の情報です。
恵比寿/浅草
【つぐつぐ】
■恵比寿本店
住所 :〒150-0013 東京都渋谷区恵比寿2-21-2 akikito apt. 1階
電話番号: 03-6879-0940
■浅草店
住所 :〒111-0034 東京都台東区雷門1丁目1番2号1階
電話番号:03-5246-3476
料金 :入会金1万1千円 初回金継ぎキット購入9800円 受講料6600円~
『金継ぎ』体験ができる『つぐつぐ』。『金継ぎ』セットがあって安心して始められる教室です。
目黒
【Makers’ Base Tokyo】
住所 :〒152-0031 東京都目黒区中根1-1-11
電話番号:03-6421-1571
料金 :金継ぎ体験5千円~
簡易『金継ぎ』の体験ができる『Makers’ Base Tokyo』。そのほかにアクセサリー作りの体験コースなどもあります。
自由が丘
【金継ぎ暮らし】
住所 :〒152-0035 東京都目黒区自由が丘1-14-8 2階
電話番号:03-6824-6511
料金 :簡易金継ぎ体験8千円 本格金継ぎ教室 2万円~
付き添いの人がいれば、小さな子供と参加可能なコースもあります。親子で楽しく体験できるのがいいですね。
金継ぎを楽しもう!
※写真はイメージ
『金継ぎ』は作業に集中する時間や完成を想像する時間も魅力。教室に通い人と関わりながら和気あいあいと行うのも楽しく、自宅でもくもくと行うのもよいという2面性も魅力的です。
簡易『金継ぎ』が普及したことで、アクセサリーなどの小物にも活用する人も増えてきました。『金継ぎ』を取得して身近なアイテムを自分でワンランクアップするのも素敵ですよ。
[文・構成/grape編集部]