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『時期尚早』とは?時期尚早の意味と使い方を例文を使って解説

By - COLLY  公開:  更新:

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『時期尚早』とは、物事を行うのにはまだ機が熟していないという意味の四字熟語です。ビジネスシーンだけでなく、日常会話でもよく登場するでしょう。

本記事では、書き間違えがち、読み間違えがちな四字熟語『時期尚早』の意味と使い方、対義語や間違えやすい表現を例文を使用して解説していきます。ぜひ内容を確認してみてください。

『時期尚早(しょうそう)』とは?

ノートの画像

※写真はイメージ

『時期尚早』は読み方や漢字が間違われやすい言葉ですが、意味を知り、正しく使えば日常会話だけでなく、ビジネスシーンでも会話の内容に説得力をあげられる言葉です。

しかし誤った使い方は、かえって相手に誤解を与えてしまいます。また『時期尚早』という言葉は、日常会話の中で耳馴染みはありますが、きちんと意味を理解している人は少ないのではないでしょうか。

『時期尚早』の意味、成り立ち、対義語を解説します。それぞれの詳細を確認していきましょう。

意味

『時期尚早』は、物事を行うのにはまだ機が熟していないという意味です。『タイミングとして早すぎる』と理解しておくと分かりやすいでしょう。読み方は『じきしょうそう』です。

『早尚(そうしょう)』『早々(そうそう)』といった読み方の誤りがあるので、注意しましょう。訓読みで『尚(なお)、早し』と理解すると覚えやすいでしょう。

英語では『premature』が近い意味です。未熟の意味を持つ単語であり、『成熟した』という意味を持つ『mature』に、『以前の』という意味の『pre』を合わせたところから由来しています。

成り立ち

時期尚早は、複合語として使われることが多いです。時期尚早は『時期』と『尚早』の二語に分けられます。

期間を表す『時期』、まだ早すぎることの意味を表す『尚早』を合わせ『今はまだ何か物事を実行するのに早い、時間的に早すぎる』という意味を表す四字熟語です。

『時期』は、ある期間やその時という意味を表します。英語で表すと『timing』という表現に一番近いです。発音が同じ『時機』や『時季』と混同することも多いため、気をつけましょう。

『まだ早い』という意味を表す『尚早』は、​古くから中国で使われていた言葉です。中国春秋時代の歴史資料、『春秋左氏伝(しゅんじゅうさしでん)』に、『盛服将朝尚早、坐而假寝』という表現があります。

『服を着て朝廷に出ようとしたものの、時間がまだ早く、座ったままうとうと寝ていた』という会話の中で『尚早』が使用されています。

対義語

千載一遇

『せんざいいちぐう』と読みます。千年に一度、めぐりあえるかどうかも分からない、滅多にない絶好の機会を意味します。『絶対に逃したくない機会』という意味なので、『時期尚早』の対義語といえるでしょう。

【例文】

トライアウトの機会をもらえるなんて、千載一遇のチャンスだ。

好機到来

『こうきとうらい』と読みます。タイミングよく、素晴らしい機会が訪れることを意味します。『時機到来』『時節到来』という表現も同じ意味です。

【例文】

今こそ好機到来といわんばかりに、逆転サヨナラホームランが飛び出した。

時世時節

『ときよじせつ』と読みます。滅多にない機会というよりも『その時々の状況の移り変わり。その時々のめぐりあわせ』という意味です。

【例文】

商品の売れ筋が変わるのは、時世時節で仕方がないことだ。

間違えやすい表現

間違えやすい表の画像

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『時期尚早』という言葉はよく間違えられます。きちんと確認すれば、間違えないのですが、声に出してみると、なぜか『早』という言葉が先に出てきがちです。

ここでは『時期尚早』の間違えやすい表現と対義語について解説していきます。それぞれ詳細を確認していきましょう。

間違えやすい表現『時期早尚』

間違えやすい表現で多くあるのが、『時期早尚』です。本来であれば『尚早』は『しょうそう』と読みますが、よくあるのが『尚早』を逆にした『時期早尚(そうしょう)』という誤りです。

『尚早(しょうそう)』という言葉が発音しにくかったり、『まだ早すぎることの意味』の『早い』という言葉が頭の中で先行し、『早尚(そうしょう)』と誤った読み方に、つながったりしているのかもしれません。

正しく理解するためにも『じきしょうそう』という読み方を覚えておくのがいいでしょう。

『時期尚早』を使った例文

テーブルの上の筆記用具の画像

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次に『時期尚早』をきちんと理解するために、具体的な例文を使って確認してみましょう。『時期尚早』は、人の行動を制限する時に使うことが多く、使い方には注意が必要です。ここでは『時期尚早』を使った例文を解説していきます。

『時期尚早です』

【例文】

彼女にそのプロジェクトリーダーを任せるのは時期尚早です。

『時期尚早』には実は基本的にネガティブに使う場面が多くあります。この例文は、『プロジェクトマネージャーを任せるのはまだ早い』『能力が見合っていない』といったネガティブな意味となっています。

『時期尚早な昇進』『時期尚早な判断』など『時期尚早な』といった表現も可能です。

『時期尚早だ』

【例文】

ここであきらめてしまうのは、時期尚早だ。

この例文は『ここであきらめてしまうのはまだ早い』という意味を表しています。『現時点では懸命な判断ではない』という相手の判断に対して、やんわりと表現しています。

『時期尚早ではございますが』

【例文】

時期尚早ではございますが、来期のプロジェクトについて説明させていただきます。

目上の人やビジネスの場では、枕詞のようにして表現することもあります。先の予定を相手に伝える時に柔和な印象を与えられるでしょう。

また時期尚早の類義語には『早計(そうけい)』や『見切り発車』といった表現があります。『早計』は、『物事を十分に考えずに急いで結論を出すこと』、『見切り発車』は『準備が不十分なまま物事を始めること』を表します。

どちらも物事を準備不足のまま進めることのリスクがあることを表現していますね。

『時期尚早』を正しく使おう

本記事では誰もが会話で一度は使用したことがある『時期尚早』について、解説しました。『時期尚早』は、物事を行うのにはまだ機が熟していないという意味の言葉です。今はまだ物事を始めるべきではない、時期に見極めが必要であるという意味だといえます。

ネガティブな使用シーンが多いため、きちんと意味や表記、読み方を理解しておくことが大切です。言葉の意味を理解して、会話の中で使いこなしましょう。

気になる言葉があったら、調べる習慣をつけてみると言葉への理解が深まり、会話が楽しくなるでしょう。。


[文・構成/grape編集部]

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