ジェルネイルの正しい捨て方とは？間違った捨て方や保管の方法も解説

ジェルネイルの中身が余った際に、どうやって捨てればよいのか迷ったことはありませんか。ジェルネイルは、普通の化粧品とは異なり硬化してしまうため、正しい捨て方で処分しなくてはなりません。

本記事では、ジェルネイルの正しい捨て方や地域における処分方法の例、間違った捨て方も解説します。劣化のサインや保管方法も紹介していますので、ジェルネイルの捨て方や取り扱い方を知りたい人は、ぜひ参考にしてください。

ジェルネイルの基本の捨て方

ジェルネイルは、普通の化粧品とは捨て方が異なるため、注意しなくてはなりません。

ここでは、ジェルネイルの中身やボトル、関連アイテムの正しい捨て方を分かりやすく解説します。

ジェルネイルの中身の捨て方

ジェルネイルの中身は、液体のまま捨てるのではなく、必ずペーパー類や、不要な紙、布に染み込ませて処分してください。ジェルネイルの液体は、ペーパーや新聞紙、古布などに染み込ませ、残りもきれいに拭き取ってから『可燃ゴミ』として処分します。

自然に硬化してしまったジェルネイルや、UVライトで意図的に硬化させたジェルネイルは、爪楊枝などで取り出し、可燃ゴミとして処分可能です。

ジェルネイルは通常のマニキュアとは異なり、一度硬化すると柔らかい状態に戻すことはできません。お住いの地域によって分別区分が異なるため、処分前に、必ず自治体の『ゴミ分類ガイド』で確認しましょう。

ジェルネイルのボトルやコンテナの捨て方

ジェルネイルのボトルやコンテナは、中身をきれいに拭き取ったうえで『不燃ゴミ』として処分するのが一般的です。

容器がプラスチックやガラス製の場合でも、ジェルネイルの成分が付着しているとリサイクルできない可能性が高いため、『資源ゴミ』として出すのは適切ではありません。

また、ガラス瓶のボトルも多く見られますが、こちらも再利用できない場合が多く『不燃ゴミ』に分類される傾向にあります。自治体のウェブサイトやゴミ出しガイドで、最新の情報を必ず確認してください。

正しい分別方法を心がけることで、環境への負担を減らし、トラブルの予防にもつながります。

リムーバー、ライト、筆の捨て方

リムーバーやエタノール、除光液は引火する可能性があるため、ペーパーや新聞紙、古布などにしっかり吸わせて乾ききってから『可燃ゴミ』として捨てましょう。

容器は、多くの自治体で『不燃ゴミ』に分類されていますが、プラスチック容器の場合は『可燃ゴミ』として捨てられる可能性もあります。地域によって分別方法が異なるため、確認が必要です。

ジェルネイル用のライトは、一辺の長さが３０cm未満であれば電球と分けて『不燃ゴミ』や『小型家電』として分類される傾向にあります。

さらに大きいサイズであれば『粗大ゴミ』として出すケースもあるでしょう。LED電球が一体化されているライトは、分解せずに出せる地域もあるようです。

使用済みのネイル用筆は、素材が木やナイロンであれば『可燃ゴミ』として出せるケースもありますが、プラスチックや金属製の場合は『不燃ゴミ』に分別されることもあります。自治体の指示に従って、正しく処分しましょう。

地域別のジェルネイルの捨て方

ジェルネイルの捨て方は、自治体のルールによって異なります。

主要都市の分別例をまとめましたので、参考にしてください。

主要都市の分別例を紹介

ジェルネイルの容器や中身の分別方法の例を、主要都市別に紹介します。

都市名	分別方法
世田谷区	・ガラス瓶は、使い切ってから『不燃ゴミ』として出す。 ※詳細な区分名は『資源として回収できないガラスびん・缶』
横浜市	・瓶は『不燃ゴミ』として出す。 ・プラスチックのボトルは『プラスチック資源ゴミ』として出す。 ・中身は古布などに染み込ませて『可燃ゴミ』として出す。
川崎市	・瓶は『普通ゴミ（可燃ゴミ）』として出す。
千葉市	・瓶は中身を使い切ってから『不燃ゴミ』として出す。
船橋市	・瓶は『不燃ゴミ』として出す。
名古屋市	・瓶は中身を使い切ってから『空き瓶』の区分で出す。 ・蓋は『プラスチック資源』の区分で出す。 ・金属製の蓋は『不燃ゴミ』で出す。
大阪市	・瓶は『資源ゴミ』で出す。 ・プラスチック製の容器は『プラスチック資源』の区分で出す。 ※ウェブサイトにマニキュアやジェルネイルの記載なしのため『化粧品の瓶』を参照
札幌市	・瓶は『不燃ゴミ』で出す。

上記は、２０２５年５月時点の情報です。

ゴミの分別ルールは変更される可能性があるため、処分の際は、自治体のウェブサイトなどで最新の情報を確認してください。

捨て方が分からない場合は自治体に確認

ジェルネイルの捨て方は、地域によって分別ルールが異なります。捨て方が分からない場合は、住んでいる自治体のウェブサイトやゴミ収集担当窓口で確認してください。

多くの自治体では、ウェブサイトのほかにも、分別ルールが掲載された冊子や、検索アプリ、チャットボットなどを提供しているため手軽に確認できます。

自己判断で誤った分別をしてしまうと、回収されないだけでなく収集作業の妨げとなり、安全面のリスクにもつながるため気を付けてください。正確な情報をもとに、適切な処分を心がけましょう。

ジェルネイルの間違った捨て方

ジェルネイルは、処分方法を間違えると、環境や安全面に悪影響をおよぼすおそれがあり危険です。

間違いやすい処分方法や、捨てる際の注意点を紹介します。

中身をトイレや排水口に流す

ジェルネイルをトイレや排水口に流すのは、絶対に避けましょう。排水管内で固まって詰まりの原因になるだけでなく、水質汚染につながるおそれもあります。

容器に残ったジェルは、必ずペーパーや古布などで拭き取り、可燃ゴミとして処分することが大切です。

中身が入ったまま捨てる

ジェルネイルの中身が残ったまま、容器ごと捨てるのは避けましょう。中身はペーパーや新聞紙、古布などに染み込ませてから可燃ゴミとして捨てることが推奨されています。

未使用のまま固まってしまった場合は『不燃ゴミ』や『プラスチックゴミ』に出すなど、自治体のルールに従って処分してください。

火の近くで中身を取り出す

ジェルネイルやリムーバーは揮発性が高く、蒸気に引火するおそれがあります。タバコやコンロなど、火の近くで容器を開けたり、中身を取り出したりするのは非常に危険です。

室内で扱う場合も、必ず換気を行い、周囲に火気がないことを確認してから作業しましょう。

ジェルネイルの使用期限と劣化のサイン

ジェルネイルは、時間の経過とともに品質が変化します。

未開封、開封後それぞれの使用期限の目安や、劣化のサインを知っておくことで、安全に使い続けられるでしょう。

未開封、開封後の使用期限の目安

ジェルネイルは未開封の状態であれば、直射日光や高温多湿を避けて保管することで、製造から３年程度使用できるとされています。ただし、開封後は空気や光に触れることで劣化が進みやすくなるため、１年を目安に使い切るのがおすすめです。

液体の変質や、粘度の変化が見られた場合は、期限内であっても使用を避けましょう。

ジェルネイルが劣化しているサイン

ジェルネイルは、経年や保管状態によって劣化します。以下のような状態が見られたら、使用を控えて廃棄するのが安全です。

このような状態のジェルネイルを無理に使うと、仕上がりが悪くなるだけでなく、肌トラブルを引き起こすかもしれません。

ジェルネイルの正しい保管方法

ジェルネイルは、保管方法によって持ちが大きく変わるといわれています。

品質を保ち、無駄なく使い切るために、保管場所や扱い方の基本を確認しておきましょう。

冷暗所で保管

ジェルネイルは、紫外線と高温多湿が苦手だといわれています。直射日光が当たらず、温度変化の少ない冷暗所で立てて保管しましょう。

長く品質を保つためにも、正しい保管環境と扱い方を心がけてください。

ボトルの縁に付いたジェルネイルを拭き取る

ジェルネイルの使用後は、ボトルの縁についたジェルをきれいに拭き取ってから、きちんと蓋を閉めるようにしましょう。

ジェルが付着したまま蓋を閉めると密閉できずに空気が入り込み、劣化や漏れの原因になるかもしれません。固まったジェルが容器の中に入ってしまうと、ブラシに絡んで塗りにくくなる可能性があります。

ボトル周りにジェルネイルが付着している場合は、次回以降に使う際にもベタベタしてしまうため、拭き取っておきましょう。

蓋を閉め、立てて保管する

ボトルの縁に付いたジェルネイルを拭き取った後は、蓋をきちんと閉めてください。保管時はボトルを立てておくと漏れを防げて、ジェルネイルの品質も安定した状態を保てます。

使用後の丁寧なひと手間が、品質維持と使いやすさにつながるでしょう。

ジェルネイルは正しい捨て方で処分しよう

本記事では、ジェルネイルの中身や容器の処分方法、地域別の分別ルール、劣化のサイン、保管のポイントを詳しく解説しました。ジェルネイルは捨て方を誤ると、環境や安全に悪影響を与えるおそれがあります。

処分前には必ず自治体の分別ルールを確認し、正しい方法で処分しましょう。

※この記事は、一部各自治体のウェブサイトを参照しています。

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[文・構成／grape編集部]