竹と笹の3つの違い!簡単な見分け方から代表的な種類まで解説
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「竹と笹って、見た目がそっくりで違いがよく分からない」
「パンダが食べているのはどっち?」
このような疑問を感じたことはありませんか。
竹も笹も私たちの身近な植物ですが、見分け方を説明できる人は少ないかもしれません。実は、両者にはいくつかの違いがあり、その違いを知れば簡単に見分けられるんです。
本記事では、竹と笹の違いや、それぞれの代表的な種類、よくある疑問と回答などをまとめているため、ぜひ参考にしてください。
竹と笹の3つの違い
竹と笹は、分類上はどちらも『イネ科タケ亜科』に属する植物です。 広い意味では同じ仲間といえるかもしれませんが、成長の仕方や見た目に分かりやすい違いがあるとされています。
まずは、2つの違いをまとめた比較表を確認してみましょう。
『高いほうが竹で低いほうが笹』と背の高さで見分ける方法も知られているようですが、背が低い竹や高く成長する笹もあるため、一概に判断するのは難しいかもしれません。
そこでここからは、見分け方の3つのポイントを解説します。
1.幹の『皮』が剥がれているか
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もっとも分かりやすい見分け方は、皮の状態を確認することのようです。
竹は成長するにつれて、皮が自然に剥がれ落ちていきます。そのため、成長した竹の幹は、表面がつるつるしていることが多いようです。
一方、笹は皮が剥がれ落ちずに幹に残るといわれています。幹に皮のようなものが付いたままなら、笹である可能性が高いでしょう。
2.葉の『葉脈』が格子状か平行か
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葉脈も、両者を見分けるポイントといわれています。葉を手に取れる機会があれば、葉脈の形を観察してみましょう。
竹の葉には、縦に走る脈と、それをつなぐように横に走る細かい脈があります。葉脈全体が『格子状』に見えるのが竹の特徴のようです。
対して笹の葉脈は、縦方向の筋が真っ直ぐ『平行』に走っているのだとか。竹のように横に走る脈は見られないとされています。
『枝』の本数が何枚か
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幹の節から出ている枝の数も、見分けるためのポイントのようです。
竹の場合、1つの節から出る枝は基本的に2本といわれています。 そのため、見た目はすっきりとした印象を受けるかもしれません。
笹の場合は、1つの節から3本以上、多い時には5本以上の枝が出るとされています。竹よりも枝が多く、こんもりと茂ったように見えるのが特徴です。
竹と笹の代表的な種類は?
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竹や笹にはたくさんの種類があります。ここからは、身近な種類をいくつか紹介しましょう。
竹の代表的な種類
竹の代表的な種類には、春の味覚である『タケノコ』として有名な『孟宗竹(モウソウチク)』があります。
スーパーで販売されているタケノコの多くは孟宗竹のようです。大型種で、高さは20m以上にもなるといわれています。
また『真竹(マダケ)』もよく知られているでしょう。20m以上の大型種で、弾力性が特徴のようです。しなやかで加工しやすいことから、古くから建築や竹細工などに利用されてきたのだとか。
『淡竹(ハチク)』も日本各地で見られる竹です。高さは15mほどになり、孟宗竹などとくらべると細身な点が特徴といえます。細く割りやすいことから、茶筅(ちゃせん)などの茶道用具としても利用されてきたようです。
笹の代表的な種類
笹の代表的な種類には『熊笹(クマザサ)』が挙げられます。高さは1mほどで、秋には葉のふちが白く隈取られているのが特徴のようです。葉には殺菌作用や防腐効果があるとされ、笹団子や笹の葉寿司などの食品としても利用されるのだとか。
熊笹と同じく冬季に葉の縁が白くなる笹としては『都笹(ミヤコザサ)』が挙げられます。山地や林でよく見られ、50〜80cmほどと小さめのサイズです。
また、『女竹(メダケ)』も代表的な笹の1種で、幹が細く、高さは3〜5mほどとされています。細くて丈夫なため、さまざまな建築や工芸品の材料として活用されているようです。
竹と笹の違いに関するよくある疑問と回答
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ここからは、竹と笹に関するよくある疑問と回答を紹介します。
Q1. パンダが食べているのは竹と笹どっち?
パンダが食べているのは、おもに竹のようです。硬い幹ではなく、葉や若い茎、そしてタケノコも好んで食べています。また、竹だけではなく、笹も食べるようです。
竹はパンダにとって、量を確保しやすい食べ物と考えられています。多くの量を食べる必要があるため、1日の大半を食事の時間にあてているようです。
Q2. 七夕飾りに使うのはどっち?
七夕の短冊飾りには、一般的に『笹』が用いられます。笹の葉が神聖な植物として考えられていたという説もあるようです。
七夕の時期になると、生花店やホームセンターなどで手に入れられる場合があります。最近では、オンラインショップで取り扱っていることもあるようです。
竹と笹の違いを知って見分けてみよう
本記事では、竹と笹の違いを解説しました。一見そっくりな竹と笹ですが、『皮の状態』や『葉の葉脈』、『枝の本数』に注目してみると、違いが見えてきます。
本記事で紹介した見分け方を把握できれば、竹や笹を見かけた時に判別できるかもしれません。実物を観察して、竹と笹の違いを確かめてみてください。
[文・構成/grape編集部]