「彼のことを誇りに思う」 多くのカナダ人が感動したシリア人の行いとは…
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出典:Facebook

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カナダに住む中国系カナダ人のチョ・ドゥさんは、結婚式をあげるために朝から準備に追われていました。
式を目前に控え「今日は素晴らしい一日になる」と心躍らせていた彼女ですが、思いもよらぬ出来事に見舞われてしまいます。
※写真はイメージです
ウエディングドレスは、女性にとって憧れの一着です。チョさんも時間をかけてお気に入りのドレスを選び、結婚式当日を楽しみにしていました。
しかし、そのウエディングドレスのジッパーが分離し閉まらなくなってしまったのです。
途方にくれる参加者たち
その場にいた誰にも直すことができず途方にくれる中、参加者の1人が「隣に住んでいる人に工具を借りにいこう」と提案します。ペンチを使えば、ジッパーを直せると考えたのです。
数分後、隣人宅から戻ってきた参加者の手にペンチは無く、代わりにシリア人男性が立っていました。
彼の名はイブラヒム・ドゥドゥさん、隣人のデイビットさん宅で暮らすシリア難民でした。
仕立屋として働いていたドゥドゥさんは、4日前にシリアから避難してきばかりで英語はまったく話せない状態でしたが、チョさんたちの事情を知り駆けつけてくれたのです。
ドゥドゥさんは、Google翻訳やジェスチャーで意思疎通をはかりながら、鮮やかな手つきでドレスを縫い始めます。
仕立屋さんとして30年以上働いていた彼の技術は確かなもので、あっという間にドレスを直してくれました。
一時は不安に包まれていたチョウさんは興奮気味にドゥドゥさんに感謝を伝え、彼女の幸せそうな姿を見た彼もまた、とても嬉しそうでした。
固唾を飲んで見守っていた参加者たちにも笑顔が戻り、先ほどまでの緊迫した雰囲気から一転して和やかな空気になり、その後の式は滞り無く進んだそうです。
「助け合う心」の大切さ
その日、結婚式のカメラマンとして参加していたリンジーさんは、今回の出来事をFacebook上で報告しました。
言葉が通じなくても精一杯力をつくすドゥドゥさんの姿に心を打たれた人たちから、称賛のコメントが寄せられています。
悲惨な状況が続くシリアから避難してきたドゥドゥさん一家は、今までに多くのものを失ってきたはずです。
それでも「助け合う心」だけは失わずにいた彼の姿に、本当に必要なものは何か教えてもらえた気がします。