『お父さんを思い出すとき』それは景色の記憶でも、温もりの感覚でもなかった
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結婚式では、今や欠かせないものとなった「花嫁の手紙」。
日頃の生活では言いにくかった、お父さんとお母さんへの感謝の言葉をつづった手紙が読まれると、聞いている方ももらい泣きしてしまいますよね。
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この花嫁も、手紙を通じてお父さんとの記憶を辿ります。父のありがたみを彼女に気付かせてくれたのは、『目に見えない大切なもの』でした。
目をつむって呼吸をすれば、よみがえる
花嫁は子供の頃、幼稚園で迷子になったことがありました。ひとりでどうしていいか分からなくて、泣くことしかできませんでした。
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そんな彼女を、必死に探してくれたお父さん。思わずしがみついた時に感じたもの…。それは幼い彼女を心から安心させてくれました。
お父さんの温もりは、もっと身近な場面でも感じることができました。例えば、お母さんがいない時に作ってくれる手料理をボーッと眺めている時。
ちょっと大ざっぱなところが、逆にたまらなく美味しく感じてしまうのです。
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お父さんが大好きだった彼女も、思春期に入るとお父さんに嫌悪感を抱くように。遅くまでお酒を飲んでいて家に帰ってこない。お母さんを困らせる。そんなお父さんとは顔も合わせたくないと思ってしまいます。
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そんな思いを持っていた彼女が、ある日偶然、お父さんが働いている姿に遭遇します。汗水たらして働く父を見て、また誇らしく思えるようになりました。
彼女の記憶をつなぎとめていたものとは
お父さんに対して抱いていた様々な感情。それらを呼び起こしたのは、匂いでした。
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迷子の彼女を見つけ出し、抱きしめてくれた時の匂い。お父さんが作るカレーの匂い。お父さんのお酒臭い匂い。作業着の油の匂い。匂いを通して、たくさんの思い出や感情がよみがえってくるのです。
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お父さんの香りを覚えている:38%
これは、NSファーファ・ジャパンが20代〜60代の既婚女性400名を対象に行った調査結果。この花嫁のように、多くの人はいろんな匂いを覚えているんですね。
感覚は視覚や触覚だけではありません。実家に戻ったら、見慣れた間取りや両親の笑顔だけではなく、目を閉じて、匂いを通じて懐かしさを感じてみてはいかがですか?
[文/grape編集部]