ブラック企業よりひどい?「西陣織を仕事にしたい人を募集します 給与出ません」
公開: 更新:
1 2
バターは焼いた後?先? 正しい塗り方に「ゾッとした」朝食の定番である、バタートースト。バターの濃厚なコクが染み込んだトーストは、何度食べても飽きないおいしさですよね。 筆者も朝ごはんは毎日といっていいほど、バタートーストを食べています。 そんなバタートーストですが、焼く前...
餅を食べる前に… 消防本部の呼びかけに「盲点でした」「気を付けます」山形県新庄市にある最上広域市町村圏事務組合消防本部(以下、消防本部)のInstagramアカウントは、『餅の食べ方』について、注意を呼び掛けしました。
- 出典
- @Rindouya
りんどう屋さんに向けてたくさんの攻撃的な言葉が投げつけられるのを見て、「なぜ批判されているのか」と首を傾げた人の声もまた、多く投稿されました。
さらに、「こうしたらよいのでは」とアドバイスが続々と届きます。
ツイートには大きな誤解があった
実は、りんどう屋さんのツイートには大きな誤解があったようなのです。
「住み込みでまかないつきなのでしょうか?」という質問に対して、りんどう屋さんはこう答えています。
まずは自立してもらうこと。その上で技術を身に付けてほしいということなのです。
「1日8時間×週に5日、無給で働いて仕事を覚えて」という募集ではありません。
りんどう屋さんにとっても、若手の育成がノーリスクなわけではありません。無給でお手伝いが雇える、というのは誤解。
技術を教える際には手が取られ、本来やるべき仕事に割く時間がなくなります。手が動かせない分、収入は減ってしまうのです。
職人の高齢化で技術が失われていく危機
りんどう屋さんによると、西陣織に従事している織り手は京都市内で500人以下、京都府下で千人以下とのことです。
平均年齢は75歳と、高齢。70代以上の職人が半分以上を占めています。若い職人は限りなく少なく、あと数年で高齢の職人は仕事ができなくなるので、今から若手の育成を始めないと「間に合わない」と言う現実があります。
職人の高齢化で、年金を受給しながら仕事をしている職人と、若い職人の工賃が一緒にされてしまい、職人を辞めていく人も多くいるそうです。
今は苦しくても、「何とかお給料が払えるようにしたい」と、りんどう屋さんは奮闘しています。
社会に必要とされる物づくりを目指し、流通や取引先を開拓したり、例えば同人誌ならぬ「同人帯」を作って販売することも考えているそうです。また、将来は西陣織りの学校を作りたい、とも。
西陣織への並々ならぬ思いを持って仕事に取り組んでいるりんどう屋さん。この方であれば、きっと日本が誇れる技術を次の世代に受け継いでいってくれることでしょう。
今回の件をきっかけにしてりんどう屋さんのことを知り、同じように強い思いを持った弟子が現れるようにと、多くの人たちが応援しています。
その後…
情報を拡散した人、批判した人、多くのコメントが寄せられたこの出来事。
その結果、なんと弟子を新たに3人とることができたそうです!
[文・構成/grape編集部]