悔しさを押し殺して 男子テニス・ナダルのスポーツマンシップあふれる行為
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- 出典
- @Wimbledon
ロンドンで開催されているテニスの四大大会の1つ「ウィンブルドン選手権」。
今大会第4シードで世界ランキング2位のラファエル・ナダル選手(スペイン)が、男子4回戦に登場。同26位のジレ・ミュラー選手(ルクセンブルク)と対戦し、フルセットの末、惜敗しました。
ベスト8入りを逃し、ナダル選手のファンはもちろん、本人にとっても悔しい結果。
しかし、試合終了後にナダル選手のとった行動に、全テニスファンから称賛の声が多数寄せられています。
20秒の直立…勝者を待ってからの退場
ナダル選手は、2セットを連取され、その後なんとか巻き返して2セットを取り返すも、最終セットを落とし、敗退。
悔しさがあることはもちろん、4時間半にも及ぶ熱戦で心身ともに疲労している状態であることは間違いありません。そんな中、ナダル選手は試合後にこのような行動を見せています。
対戦相手であるミュラー選手がまだ荷物整理を終えていないことに気付き、整理が終わるまで約20秒間、直立してコートに立ち続けていました。
ウィンブルドンでは対戦相手を称えて、選手は一緒にコートから去る慣例があります。
そのマナーを、悲しい表情を見せながらもしっかりと守ったナダル選手。会場の観客は総立ちになり、拍手を送っていました。
さらに、コートを去る時にはその観客の大声援に手を振って応え、自らスタンドの子どもたちに歩み寄り、サインのファンサービスまで!
試合内容が素晴らしかっただけでなく、試合後に見せたスポーツマンの鑑ともいえる行動…スタンディングオベーションが起こるのも納得ですね。
ロジャー・フェデラー選手も昨年同様の行動をとっている
大会公式Twitterではナダル選手の今回の行動を以下のように説明。
昨年の同大会準決勝で、世界ランキング4位のロジャー・フェデラー選手(スイス)がミロシュ・ラオニッチ選手(カナダ)に敗れた時にも、今回のナダル選手同様に勝者を待ってから退場しています。
紳士のスポーツともいわれるテニス。ナダル選手やフェデラー選手など世界トップクラスの選手は実力だけでなく、マナーやメンタルといった部分も非常に優れているのですね。
ナダル選手の紳士ぶりに称賛の声が殺到
2012年にはヒザの怪我によりロンドンオリンピック出場を断念。2014年、2016年にも怪我に悩まされました。
復活を遂げ、テニスを存分に楽しめているからこそ、こういった立ち振る舞いができるのでしょう。
競技を問わずにナダル選手のような選手が、本当のトップ選手といえるのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]