男児の行方不明で、親のツイートが炎上 誹謗中傷にお笑いタレントが苦言
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日本国内だけでも4千万人以上が利用しているTwitter。ツイートの内容によっては、爆発的な拡散力を持ちます。
そのため、ハッシュタグに『拡散希望』とつけて、情報を求めるツイートや、注意喚起をうながすものも少なくありません。
しかし、拡散力が強すぎるあまり、時に投稿者への誹謗中傷となって返ってきてしまうことも。
そうした投稿者への理不尽な批判に対して、自身もネット上で中傷を受けた経験がある、お笑いタレントのスマイリーキクチさんが苦言を呈しています。
発端は、行方不明の子どもを探すツイート
きっかけとなったのは、2017年11月9日に福井県で起きた子どもの失踪事件。
父親が10分ほど目を離したすきに、3歳の男の子が行方不明になり、警察と消防による捜索が続いています。
両親がTwitterを通じて目撃情報を求めたところ、一部のユーザーから「なぜ目を離したのか」「親が悪い」といった心ない声が寄せられ、炎上する事態に。
これに対し、過去にいわれのない誹謗中傷を受け苦しんだ経験を持つキクチさんは、自身の過去と重なるものがあったのでしょう。
Twitterで批判の声を寄せるユーザーに向けて、「言葉に責任を持たない連中が、他人の責任をどうこういう筋合いはない」と怒りのツイートを投稿。
殺人事件に関わったとして、ネット上の風評被害を受けた過去があるキクチさん。事件に関わった事実はなく、噂だけが一人歩きし、ついには殺害予告が届くほど深刻な状況に追い込まれました。
だからこそ、今回の行方不明の児童の親が置かれている状況を、他人事とは思えなかったのでしょう。
キクチさんのツイートに対して「その通りだ」といった声が多数寄せられています。
また、「本当の目撃情報が入っているかもしれないと、親が批判のコメントにも耐えて、返信を読んでいるのかと思うと胸が張り裂けそう」といった声も。
※写真はイメージ
ネット上では相手の顔が見えないせいか、誹謗中傷の言葉を発するほうは、『悪いこと』という自覚が生まれにくいといわれています。
しかし、言葉にのせた『悪意』は『言葉の暴力』へと形を変え、相手の心を深く傷つけます。
気軽に意見を発信できるからこそ、「いわれた相手はどう思うか」「うかつな発言をしていないか」と、一歩立ち止まって考えるモラルを持たなければなりません。
[文・構成/grape編集部]