「これの、どこがいけないの」 不登校の妹が書いた『卒業文集』が先生から却下
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Rucha(@harunabiglove)さんには、小学生の妹がいます。しかし、およそ1年前に嫌な出来事があり、小学校に登校できなくなってしまいました。
現在は、不登校の児童のための『適応指導教室』に通い、勉強やいろいろな体験をしているといいます。
不登校の妹が提出した『卒業文集の作文』がなぜか却下
小学校の卒業を間近に控え、先生から「卒業文集に載せる作文を提出するように」といわれた妹さん。
この時、先生は「何を書いてもいいよ」といいました。
そこで妹さんは、現在通っている適応指導教室のことをテーマにします。元気になれたことや、新しく学んだこと、見つけた将来の夢などをつづりました。
※写真はイメージ
しかし、書き上げた作文を見た先生は、妹さんにこういったのです。
「これじゃ載せられない」
「何を書いてもいい」…以前そういった先生は、妹さんの作文を卒業文集に載せられないと告げました。
結局、妹さんだけ作文が掲載されないまま卒業文集は完成したといいます。
このことを知り、悲しみや憤りを感じたRuchaさん。Twitterに「これのどこがいけないの?」と、先生に却下された妹さんの作文を投稿しました。
※投稿者さまのご希望により、一部画像を加工しております。
適応指導教室で学んだこと
私はいま、学校に行けていません。なぜかというと、5年生の時に心が傷つくことがあったからです。
相手にそのつもりはなかったかもしれないけれど、冷たい言葉や態度で嫌になってしまったのです。
自分にも悪い所があったけど、学校に行こうとすると、身体が動かなくなりました。
そんな時、母が教えてくれた適応指導教室に行き、相談をすることになりました。
話を聞いてもらうと、心がスッキリし、元気になり、笑えるようになりました。
いろんな人と関わり、いろんな体験をしました。
みんなでカヌーをこいだり、人との関わりかたを勉強したり、料理教室でいろんなものを作ったりしました。
最初は「できない。無理」といっていましたが、スタッフの人たちや、一緒にいる通級生に「大丈夫」と励ましてもらって、頑張れるようになりました。
失敗しても「まあいっか」と思うことが大事と教えてもらいました。
私には将来やりたいことがいくつかあります。どれも資格が必要で、本当になれるか分かりません。
でも、そんな時こそ「まあいっか精神」です。
頑張って挑戦して、失敗しても、また別の方法を探すこと。そうやって前進していきたいです。
作文につづられていたのは、妹さんの前向きな気持ち。小学校や、不登校になった原因の相手を中傷するようなことは書かれていません。
素直で前向きな気持ちをつづった妹さんの文章に対し、ネット上では「素敵な作文」「心打たれました」と称賛の声が多数上がっています。
では、なぜこの作文は卒業文集に載せられないと判断されたのでしょうか。
教師を目指している人は、こんな先生にならないようになっていただけたら嬉しく思います。
いま現在教師をしている人は、「自分がこんな教師ではないか」「しっかり生徒を見ているか」と考え直していただけると嬉しいです。
多くの人に向けて、そう投稿したRuchaさん。
子どもたちに寄りそって一つひとつの芽を育ててくれる先生が増え、素敵な大人に成長していく社会になるといいですよね。
[文・構成/grape編集部]