『ブラジルのハチ公』亡くなった飼い主を待ち続け、ハチとは違う結末に
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亡くなった飼い主の帰りを待ち続けた、日本の犬『忠犬ハチ公』。そんなハチ公のイメージと重なる、ある1匹の犬がブラジルで話題になっています。
犬の飼い主であるホームレスの男性は公園で刺され、救急車で病院へ搬送されました。犬はその救急車を追いかけて病院へとたどり着きます。
しかし、残念ながら男性は亡くなりました。
その日以来、犬は病院の入り口でずっと飼い主の男性が出てくるのを待ち続けているのです。
2度と会えない飼い主を待ち続ける犬
犬は病院の入り口に座ったまま、決して中に入ろうとはしないのだそうです。
病院の近くに住むクリスティンさんはその犬のことを知って心を痛め、写真をFacebookに投稿しました。
すると、帰らぬ飼い主を待ち続ける哀れな犬の存在は、たちまち世界中に知られることになったのです。
この投稿を見た地元の動物保護団体が、犬の保護を申し出ます。
犬は一度は施設に保護されましたが、すぐに逃げ出し、そこから約3キロ離れた病院まで歩いて戻ってきてしまったのです。
そして飼い主が亡くなってから約4か月が経った、2017年3月。犬のことをずっと見守っていた病院スタッフの女性が、里親になることが決まりました。
犬が引き取られるまでに4か月間もかかった理由は、飼い主を待ち続ける犬の気持ちを尊重したから。犬が病院の入り口を離れる心の準備ができるまで、待っていたのです。
その間、病院のスタッフは犬に食事を与え、ずっと世話をしていたということです。
忠誠心の強い動物として知られる犬が、亡くなった飼い主をいつまでも待ち続けるという話はよく聞かれます。
この犬に新しい家族ができたことで、天国の飼い主の男性も安心していることでしょう。
[文・構成/grape編集部]