妻を亡くしたイラストレーターの男性 悲しみを癒すための絵日記が話題に
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道路標識、縦読みすると… 1枚に「これは気付かなかった」「面白い看板」目的地の方向や距離、道路上の警戒情報などを視覚的に伝える、道路標識。普段から車を運転する人であれば、頻繁に目にするでしょう。なおき(@528_frs)さんがXに公開した道路標識の1枚に、5万件を超える『いいね』が寄せられています。
祖母のトイレで『箱』を発見した孫 光景に「盛大に吹いた」「違う、そうじゃないー!」@Lovekyun_Heroさんが、祖母の家に行った際のエピソードに、16万件もの『いいね』が寄せられ、話題となりました。
愛する人を失うのは、何よりもつらいことです。しかも、それが突然のことだとしたら、現実を受け入れるのは簡単ではないでしょう。
2017年10月、イギリスに住むギャリーさんは仕事でカナダに出張するため、妻のジョイさんに空港まで送ってもらいました。そこで2人はいつものようにキスをして別れます。
そして、それが永遠の別れのキスとなってしまったのです。
元気だった妻が急死
数日後、カナダにいるギャリーさんがジョイさんと電話で話している時、彼女は「インフルエンザのような症状があり体調がすぐれない」と話していました。翌日も体調はよくないままでしたが、ジョイさんはギャリーさんに「心配しないで」と伝えます。
その次の日、ギャリーさんはジョイさんの家族から電話を受け、彼女が入院したので早く戻ってきてほしいといわれます。彼はすぐに予定を変更して飛行機のチケットを取り、イギリスへ向かいました。
しかしジョイさんは、ギャリーさんが飛行機に乗っている間に亡くなってしまったのです。
死因は『敗血症』。まだ41歳という若さでした。
妻を失った悲しみを癒すためにつづる絵日記
愛する妻を突然失い、10歳のリリーちゃんと7歳のベンくんという2人の子どもたちと共に悲しみに暮れるギャリーさん。
過去にウォルト・ディズニーで仕事をしていたこともあるイラストレーターの彼は、妻のいない毎日の生活を絵日記に描くことにします。
ダムは壊れ、水門が開いて水があふれだした。癒しの時が始まる。もうすぐ…(いまはまだだけど)
私の番だ。親愛なる友人たちが私の水門を開けてくれた。悲しみが癒される
寝なくちゃいけないことは分かってる。でもそこは世界一空っぽでむなしい場所なんだ
子どもたちと泥だらけのマラソン。君の笑い声が聞こえるようだよ
今日で半年。いまだに受け入れることがつらいよ。ドアの向こうから君がやって来てほしいと思い続けている
そして未来へ
おもしろい日だった。これからのことについてたくさん話し、計画を立てた。
人生は予想外のことが起きるかもしれない。でも私は両手で未来をつかんで、充実した人生を生きてみせる。
ギャリーさんはジョイさんが亡くなる前から、絵日記をTwitterで公開していました。妻を亡くした後もこうして絵日記を書き続けることは、悲しみを癒すためのセラピーのようなものなのだそうです。
また人々に敗血症について、その症状などを知ってほしいと呼びかけています。
ギャリーさんのTwitterには大切な人を失った人や、敗血症にかかって命を落としそうになった人などから、ギャリーさんを励ます温かいコメントがたくさん寄せられています。
ふいに襲ってくる悲しみを受け入れながらも、毎日を精一杯生きるギャリーさんと子どもたち。彼の絵日記からは、家族3人が力を合わせてこの最大の困難を乗り越えようとしている様子が痛いほど伝わってきます。
天国のジョイさんも、ギャリーさんの絵日記を毎日見ているのかもしれませんね。
[文・構成/grape編集部]