4500㎞も運転して殺処分寸前の犬を助けに行った男性 初対面の瞬間に感動
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父「はい、撮るよー」 完成した家族写真に「どうしてそうなった」「1周回って好き」父がカメラマン役になった家族写真。その出来に娘が驚愕したワケは?
『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
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アメリカに住むマリオ・ロドリゲスさんは、ピットブルが大好き。家では2匹のピットブルを飼っていて、彼の子どもたちもその犬たちと一緒に育ってきたといいます。
ある日、マリオさんの妻が動物保護シェルターの殺処分リストに1匹のオスのピットブルが載っているのを見付けます。
海外メディア『The Dodo』によると、まだ2歳という若さのその犬を見たマリオさんは「この犬は愛されたいと願っている。俺が助けてあげなければ」と思ったのだそう。
早くしないと犬が殺されてしまう
しかし大きな問題がありました。ピットブルがいるシェルターはニューヨーク州にあり、トラック運転手をしているマリオさんはその時、仕事の都合でカリフォルニア州にいたのです。
ピットブルの名前はヒッコリー。殺処分リストに載っているということは、時間がないということを意味します。
マリオさんは勤務先に連絡をして事情を説明。すると理解のある上司が彼の配達ルートを変更し、ニューヨークへ向かえるように調整してくれたのです。
マリオさんはすぐに、ヒッコリーがいるシェルターへ電話をして彼を引き取りたいことを伝えます。
ヒッコリー、待ってろよ。もうすぐ迎えに行くからな。
そんな思いを胸に、マリオさんはニューヨークに向かってひたすら運転し続けます。
移動中も毎日シェルターに電話をかけてヒッコリーの無事を確認していたら、3日目にはシェルターのスタッフが彼の電話番号を覚えてしまい、「大丈夫ですよ!彼はまだここにいますから!」といわれていたのだとか。
そしてトラックで走り続けて6日目。ついにマリオさんがシェルターへ到着。ダッシュでヒッコリーの元へ向かいます。
彼らの感動の初対面の様子を、シェルターのスタッフが撮影していました。
「お前のために来たぞ!一緒に家に帰ろう!」
そう話すマリオさんを見て大喜びのヒッコリー。まるで彼が自分を迎えに来てくれたことが分かっているようです。
ヒッコリーを助けるためにマリオさんが6日間で運転した距離はなんと4500km!でもヒッコリーの喜ぶ姿を見て疲れも吹っ飛んだのか、マリオさんもとても嬉しそうです。
その後彼らはジョージア州にあるマリオさんの自宅へと向かいました。ヒッコリーは彼の家族や2匹の先住犬とも、すぐに仲よくなったということです。
しかしマリオさんはまたすぐに、次の仕事のためにしばらく家を空けることになります。そこで家族が「ヒッコリーを連れて行ったら?」と提案したのだとか。
こうして現在ヒッコリーはマリオさんの仕事のパートナーとして、一緒にトラックでアメリカ全土をめぐっているということです。
殺処分の対象になりやすいピットブル 偏見をなくしたい
世界ではピットブルを危険な犬とみなす人も多く、飼育を禁止する自治体があるなど、殺処分の対象になりやすいともいわれています。
しかし一方ではマリオさんのように、ピットブルの性格の良さや可愛らしさを知って愛情をもって育てている人も多くいます。
マリオさんは将来仕事を引退したら、ピットブルの保護団体を立ち上げるのが夢なのだそう。
ピットブルとして生まれてきた犬たちが、その見た目で差別されることなく、マリオさんのような優しい家族とともに生きていけるようにと願わずにいられません。
[文・構成/grape編集部]