よく頑張ったね 山火事の現場で奇跡的に生き延びたウマが見つかる
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- 出典
- Jeff Hill
2018年11月8日、アメリカ・カリフォルニア州北部のビュート郡で大規模な山火事が発生。『キャンプ・ファイヤー』と名付けられたこの火事は11月18日の時点でまだ燃え続けています。
地元当局によると発生から11日間で焼失した建物は1万3千棟以上。死者は77人となり、カリフォルニア州で起きた山火事の中で過去最悪となりました。
このキャンプ・ファイヤーでもっとも大きな被害を受けたパラダイス町に住むジェフさんは、火事発生から4日後に自宅の様子を見に行きました。
近所で燃えずに残っている家がないかと見て回っていた彼は、驚きべき光景を目にします。
そこにいたのはのプールの中で水に浸かっている1頭のウマ。
ジェフさんいわく、ウマは見るからに寒さに震え、身動きがとれずに生きる気力を失っているようだったといいます。
おそらくウマは火の手から逃げようとしてプールに飛びこんだか、誤って落ちてしまったのでしょう。そしてそのままプールから出られなくなってしまったと思われます。
ジェフさんが発見した時、ウマはプールのカバーの上に顔を乗せて、溺れないように必死に耐えていたといいます。
ジェフさんたちはカバーを外し、ウマを引っ張りあげて無事に救出しました。
やっとプールから出られたウマは体を振って水を落とした後、数分間その場にいたのだとか。
ジェフさんはFacebookの投稿で「ウマが俺たちに『(助けてくれて)ありがとう』と伝えているように見えた」とつづっています。
こうして感謝を示した後、ウマは元気に歩き去ったということです。よかったですね。
投稿についたコメントによると、写真のウマたちは野生ではなく住民が飼っているウマなのだとか。ジェフさんはそのことも確認し、飼い主に連絡をしたそうです。飼い主もさぞかし喜んでいることでしょう。
パラダイス町の11月の平均最低気温は約6℃で夜はかなり冷え込むということ。そんな寒さの中、プールの水に浸かった状態で何日も生き延びたウマの生命力に驚かされます。
ジェフさんは今回の山火事で自宅を失ったのだそう。
悲しみと喪失感に暮れていた彼にとって、この1頭のウマが助かったことは小さな幸せをもたらしてくれたといいます。
また今回の山火事で被害を受けた人たちにとっても、このニュースは希望となったようです。
未曾有の被害をもたらしたこの山火事が1日も早く完全に鎮火し、1つでも多くの命が助かることを祈るばかりです。
[文・構成/grape編集部]