辻村深月のおすすめ作品は? 「読む順番が重要」とささやかれる…
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・多感な時期の少年少女の描写がピカイチ。
・毎回のようにあっと驚く仕掛けがあって、面白い!
・人とつながることの喜びを教えてくれる作品が多い。
そんな感想が数多く上がっている、人気の直木賞作家・辻村深月(つじむらみづき)さん。
多くの人々に支持され、ファンを魅了する作風とは、どのようなものなのでしょう。特におすすめな作品や、辻村深月さんの手がける近年の仕事についてご紹介します!
辻村深月の作品でおすすめは?おさえておきたい『読む順番』
辻村深月さんの作品について、ファンの間では「読む順番がかなり重要」とささやかれていることをご存知ですか。
辻村深月作品の魅力の1つといえば、「こういう人、いるいる!」と私たちに思わせてくれる、リアリティのある登場人物が挙げられます。
辻村深月作品に登場するキャラクターたちは、作品の垣根をこえて、ほかの作品にさりげなく登場することが多いのです。
※写真はイメージ
そのため、物語の内容だけでなく、作品同士でリンクし合った登場人物の登場を発見することも、辻村深月作品をより楽しむポイントの1つといえるでしょう。
中には、前もってリンクする登場人物のことを把握していたほうがより一層作品を楽しめる場合もあるので、辻村深月作品は刊行された順で読むことを強くおすすめします。
辻村深月のデビュー作『冷たい校舎の時は止まる』
まずは押さえておきたいのが、辻村深月さん本人も「名刺代わりの1作ができた」と口にする作品『冷たい校舎の時は止まる』。
辻村深月さんは、こちらの作品で講談社が主催する『第31回メフィスト賞』を受賞し、作家デビューをしました。
【冷たい校舎の時は止まる あらすじ】
雪のある日、学校の校舎に閉じ込められてしまった8人の生徒たち。開かない扉、5時53分で止まった時計、誰もいない教室で混乱する彼らは、2か月前の学園祭で死んだ同級生のことを話し始める。
しかし、その場にいる全員が、死んだ同級生の顔と名前を思い出せずにいて…。
※写真はイメージ
物語のキーとなる、『死んだ同級生』とは誰なのか、そして不思議な密室状態から抜け出す術はあるのか…。ラストにはあっと驚く展開が待っています。
読者から「続きが気になって一気読みした」「読んだ後、大切な人に会いたくなる」といったコメントが寄せられている本書。
切なさとドキドキを味わいつつ、最後は心にぽっと灯りがともるような読後感が味わえる青春小説ですよ。
冷たい校舎の時は止まる(上) (講談社文庫)
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冷たい校舎の時は止まる(下) (講談社文庫)
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辻村深月が2018年本屋大賞受賞!『かがみの孤城』
全国の書店員が選ぶ『2018年本屋大賞』を始めとする、さまざまな本のランキングで1位に輝き、7冠を達成した作品『かがみの孤城』。
【かがみの孤城 あらすじ】
学校に居場所がなく、閉じこもっていた中学生のこころ。ある日、光り始めた部屋の鏡に導かれ、くぐり抜けた先にあったのは、城のような建物だった。そこには、こころと似た境遇の7人が集められていて…。
※写真はイメージ
一見、ファンタジーのような雰囲気を抱きますが、読んでみると謎めいたミステリーの要素もあり、最後までドキドキとしながら楽しめます。
多感な時期である中高生には共感を、かつて子どもだった大人たちにはほろ苦い懐かしさをもたらすはずです。
かがみの孤城
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辻村深月作品でテレビドラマ化もされた『朝が来る』
学生たちの繊細な心理描写が光る辻村深月さんですが、等身大の大人たちを描き、人々に衝撃を与えたのが、出産をテーマに取り扱った作品『朝が来る』。
『朝が来る』は2016年にフジテレビ系全国ネットで連続ドラマ化され、女優の安田成美さんと川島海荷さんが出演したことでも有名です。
【朝が来る あらすじ】
親子3人で暮らす栗原家に、突然かかってきた1本の電話。「子どもを、返してほしいんです」。
長くつらい不妊治療の末に特別養子縁組という道を選んだ夫婦と、中学生で妊娠し、苦渋の決断で我が子を手放さなくてはならなかった母親の、それぞれの葛藤を描いた長編。
※写真はイメージ
子どもを産めなかった人と、子どもを手放さなくてはならなかった人。2つの視点から語られる物語に、いろいろと考えさせられます。
朝が来る (文春文庫)
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辻村深月の最新作『傲慢と善良』
2019年3月5日に発売する作品『傲慢と善良』。ミステリアスな雰囲気に包まれた、恋愛小説です。
【傲慢と善良 あらすじ】
突然姿を消した婚約者・坂庭真実。婚約者の居場所を探すため、西澤架は彼女の過去と向き合い始めるが…。
傲慢と善良
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辻村深月が『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の脚本を手がける
2019年3月1日に公開される『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の脚本を務める、辻村深月さん。
辻村深月さんは、脚本を手がけるにあたり、次のようなコメントを寄せています。
作家になる前から『ドラえもん』の大ファンであることを周囲に公言していた辻村深月さん。
大きなプレッシャーを感じながらも、藤子・F・不二雄先生のアシスタントを長年務めた漫画家・むぎわらしんたろう先生から「『映画 ドラえもん』を楽しんでください!」といわれ、脚本の仕事を引き受ける決意をしたといいます。
そうして完成したのが、『映画ドラえもん のび太の月面探査記』。
【映画ドラえもん のび太の月面探査記 あらすじ】
のび太たちの周りでは、月面探査記がとらえた白い影が大ニュースに。のび太はその影を「月のウサギだ!」と主張するが、みんなから笑われてしまう。
そこで、ドラえもんのひみつ道具『異説クラブメンバーズバッジ』を使って、月の裏側にウサギ王国を作ることに。そんな中、のび太のクラスには謎の転校生がやってきて…。
『映画ドラえもん のび太の月面探査記』の映画公式サイトで公開されている、『TVCM(30秒)脚本・辻村深月篇』 がこちらです。
作品にかける、辻村深月さんの熱い想いが伝わってきますね!
辻村深月さんの持ち味である、少し不思議でワクワクとする作風と、国民的人気を誇る『ドラえもん』の世界観が組み合わさった、ぜい沢な作品です。
小説「映画 ドラえもん のび太の月面探査記」
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辻村深月・脚本『映画ドラえもん のび太の月面探査記』のポスターが、ネット上で大反響!
『映画ドラえもん のび太の月面探査記』のポスターが、「エモい」「大人の心に刺さる」とネット上で反響を呼んでいます。
映画公式サイトにて、特別映像として公開された『大人になったすべての子どもたちへ』では、話題のポスターの映像と共に、胸に刺さるキャッチコピーが流れます。
映像の中では、のび太やジャイアンなど、それぞれのキャラクターと共に光る月が演出されていて、見る者にノスタルジックな切なさをもたらします。
中でも、ネット上では自慢話の多いお坊ちゃまキャラ・スネ夫のポスターに書かれている次のキャッチコピーが、多くの大人の心を揺さぶったようです。
辻村深月さんは、映画の脚本だけでなく、自らの手で小説『映画 ドラえもん のび太の月面探査記』を書きおろしました。
映画はもちろん、いきいきとした筆致でつづられる文章で、『映画 ドラえもん のび太の月面探査記』の世界観を味わってみませんか。
小説「映画 ドラえもん のび太の月面探査記」
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辻村深月は『ドラえもん』の大ファン!
辻村深月さんが『ドラえもん』の世界観を取り入れた作品は、ほかにもあります。
著書『凍りのくじら』では、『ドラえもん』の作者である藤子・F・不二雄先生を敬愛するキャラクターが登場したり、『ドラえもん』の作中に登場する道具をモチーフにしたエピソードが描かれたりしています。
【凍りのくじら あらすじ】
藤子・F・不二雄を「先生」と呼び、その作品を愛する父親が失踪。5年の月日が経ち、高校生の理帆子は図書館で「写真を撮らせてほしい」という1人の青年に出会う。
誰と話していても、本気になれずにいた理帆子の心境には、少しずつ変化が訪れるが…。
ファンの間では「悩みを抱える10代にこそ読んでほしい」「ドラえもん好きにもおすすめ」と評されています。
凍りのくじら (講談社文庫)
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登場人物たちの繊細な心理描写と、物語の巧みな構成力で、多くのファンを魅了する辻村深月作品。
さまざまなジャンルの物語を精力的につむぐ辻村深月さんの作品が、今後も楽しみですね。
辻村深月プロフィール
生年月日:1980年2月29日
出身地:山梨県 笛吹市
出身大学:千葉大学教育学部卒業
辻村深月 主な執筆作品
・『小説 映画 ドラえもん のび太の月面探査記』
・『冷たい校舎の時は止まる』(第31回メフィスト賞受賞)
・『凍りのくじら』
・『ツナグ』(第32回吉川英治文学新人賞)
・『ぼくのメジャースプーン』
・『子どもたちは夜と遊ぶ』
・『名前探しの放課後』
・『ゼロ、ハチ、ゼロ、ナナ。』
・『本日は大安なり』
・『オーダーメイド殺人クラブ』
・『鍵のない夢を見る』(第147回直木三十五賞)
・『スロイハイツの神様』
・『島はぼくらと』
・『ハケンアニメ!』
・『水底フェスタ』
・『朝が来る』
・『サクラ咲く』
・『青空と逃げる』
・『噛み合わない会話と、ある過去について』
[文・構成/grape編集部]