ペットショップのトイレから犬の鳴き声が 気づいた店員がドアを開けると
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アメリカ・ミシガン州にあるペットショップ『Petco』に、2匹の犬を連れたカップルが来店しました。犬たちが首輪を付けずに、リードをゆるくつないだだけの状態だったことから、不審に思った店長のレイチェルさんはカップルに声をかけたといいます。
するとカップルは「首輪を家に忘れてきたんです。ちょっと買いものするだけですから」といい、店内に入っていきました。
少し経って、従業員がどこかから鳴き声が聞こえてくるのに気が付きます。そして鳴き声がするほうへ行ってみると、なんと店内のトイレに2匹の犬が閉じ込められていたのです。
状況から判断すると、カップルが2匹を捨てていったものと思われました。
ペットショップのトイレに捨てられた高齢犬
2匹は『P.O.E.T Animal Rescue』という動物保護団体に保護されます。2匹ともメスで高齢で、母犬と娘と思われました。
ウェブメディア『The Dodo』によると、『P.O.E.T Animal Rescue』のキャロルさんが犬たちを迎えに行った時、2匹はひどく怯えて震えていて、お互い離れたくない様子だったといいます。おそらくこの経験が2匹にとってトラウマになってしまったのでしょう。
しかしキャロルさんの車に乗ると、犬たちは少しずつ落ち着き始めたということです。
彼女は母犬に『マリーゴールド』、娘に『ダフォディル』という花の名前を付けてあげました。
2匹ともちゃんと食事を与えられていたように見えて元気そうですが、キャロルさんは「何度も何度も出産をさせられたように見える」といいます。
犬たちは少しの間、フォスターホームに預けられました。するとだんだんと明るさを取り戻していきます。
そして保護されてから約10日後、マリーゴールドとダフォディルを一緒に引き取ってくれる里親の募集が始まりました。ペットショップ『Petsmart』で里親募集のイベントが開かれ、Facebookでも告知をしたところ、早速2匹を家族に迎えたいという人から問い合わせが来たということです。
どのような理由があったとしても、ペットを無責任に捨てることは許されません。突然家族を失って、2匹がどんな気持ちだったのか…想像すると心が痛みます。
マリーゴールドとダフォディルが新しい家族に迎えられ、たっぷりの愛情を注がれて幸せに過ごしていってほしいと願わずにいられません。
[文・構成/grape編集部]