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椎名林檎「バカにされたくない」 過激なジャケ写に至った経緯に考えさせられる

By - grape編集部  公開:  更新:

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1998年に『幸福論』でデビューした、歌手の椎名林檎さん。

2019年5月29日放送の音楽番組『CDTV』(TBS系)内で、デビュー当時を振り返りました。

椎名さんは、『歌舞伎町の女王』『丸ノ内サディスティック』など数々のヒット曲を生み出し、トータス松本さんなど数多くのアーティストともコラボレーションしてきました。

また、椎名さんの『CDのジャケット』や宣伝に使う『アーティスト写真』は、素手でガラスを割るなど過激なシーンがしばしば見られます。

その理由は、デビュー当時に周囲からかけられた『ある言葉』にありました。

椎名林檎、デビュー当時にかけられた酷い言葉

19歳でデビューした椎名さん。初めは、自分の音楽を使用してもらうために、ラジオ局などに出向いて挨拶回りをしていました。すると、局の人は椎名さんに次のようにいってきたといいます。

「面と向かって『ゴースト(ライター)いるんでしょ』とか『本当はいくつなの』とか」

CDTV ーより引用

自身で作詞作曲しているにもかかわらず、椎名さんではない人が書いているのではないかと疑われたことも。

そしてあるテレビ番組では、プールサイドでの収録だったために、こんな酷い言葉もかけられました。

「朝の番組で『たまたまプールサイドでの収録なので水着を着て来てくれてもいい、なるべく(水着を)着て来てほしいみたいなことおっしゃってる』っていうのをメーカーの人から聞いた時に、なんかもう悲しさなんでしょうね。すごく怒りなのか悲しさなのか、そういうことがあって」

CDTV ーより引用

宣伝活動の時に、水着を求められたり、作詞作曲に対する疑いの目をかけられたりした椎名さんは、思わず1人で泣いてしまったといいます。

怒りや悲しみが混ざった椎名さんは、ある決意をします。

「『自分の本職の仕事自体を疑われるのはごめんだ!』と思って、そういうことを避けるためにアー写とかジャケ写がだんだんエスカレートしていっちゃったんです。それが今にもつながっていて、なんかもう『アー写とかジャケ写とか次、どれくらいの感じで行く?』みたいな。もうとにかく強い、それでもう馬鹿にされない。『馬鹿にすんなよ!』っていうのがまず第一に」

CDTV ーより引用

強い怒りと悲しみから「馬鹿にされたくない」という一心で、過激な写真を使用するようになり、いまでもその気持ちが続いているといいます。

この椎名さんのコメントに、称賛する声がたくさん寄せられました。

・素直にかっこいい。

・そんな過去があったなんて…。

・あのジャケ写はそういうことだったのか。

過激なジャケット写真や芸術的なアーティスト写真は、椎名さんでなければ表現できない独特の世界観があります。

しかし、もともと現在のジャケット写真やアーティスト写真が生まれた経緯を知ると、切なくなります。

実力があるにもかかわらず、仕事自体を疑われ、怒りや悲しみの気持ちを抱えていた椎名さん。

そうした過去の苦しみを乗り越えて活躍しているからこそ、椎名さんに本物の『強さ』を感じる人が多いのかもしれません。


[文・構成/grape編集部]

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出典
TBS「CDTV」

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