なんて優しい世界 1人で飛行機に乗った自閉症の少年 隣に座った男性は
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自閉症の6年息子 支援級のプリントを見ると?「涙が出た」「花丸をあげるしかない」支援級に通う息子のプリント。回答に母が心打たれた理由とは…。

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幼い子どもが初めて1人で公共交通機関で移動することになった時、親ならきっと心配することでしょう。
アメリカに住むアレクサさんは、まさにそんな気持ちになっていました。7歳の息子、ランドンくんがたった1人で飛行機に乗って父親に会いに行くことになったのです。
ランドンくんにとってこれが初めての単独での飛行機移動。そして彼は自閉症をもっています。
そこでアレクサさんはランドンくんに「これを隣に座った人に渡すのよ」といい、10ドル紙幣を入れた手紙を持たせます。
手紙にはこう書かれていました。
この子は高機能自閉症をもっています。そのため神経質になって、あなたに何度も「ねえ、まだ着かないの?」と聞いてくるかもしれません。
その時はどうかこの子を安心させ、落ち着かせてやってください。
自閉症の少年の隣に座った男性は
こうしてランドンくんはネバダ州ラスベガスからオレゴン州ポートランドに向けて出発します。すると彼の乗った飛行機が目的地に到着してから20分後、アレクサさんの携帯電話にメールが届いたのです。
差出人は飛行機でランドンくんの隣に座ったベンさんという男性でした。
アレクサさん
ランドンくんが乗ったポートランド行きの飛行機で隣の席に座ったベンといいます。
彼は何度か「まだ着かないの?」と聞いてきましたが、素晴らしい旅の友でした。
僕らはじゃんけんをしたりして、楽しく過ごしました。彼は素晴らしい子どもで、あなたは幸運な母親だ。
10ドルには感謝しますが、必要ありません。ランドンくんに敬意を表すつもりでアメリカ自閉症協会に寄付しました。よい1日を!
メールにはベンさんと、隣で微笑むランドンくんのツーショット写真が添えられていました。
ベンさんの優しさに感激したアレクサさんはこのメールをFacebookに投稿し、彼に対する感謝の気持ちをつづりました。すると多くの人が感動し、15万回以上シェアされています。
ランドンくんを1人で飛行機に乗せるのは、アレクサさんにとって非常に心配だったはずです。ベンさんのような親切な人が息子のそばにいてくれたことで、どれほど安心できたことでしょう。
こんな心温まるエピソードがあふれる世界になるといいですね。
[文・構成/grape編集部]