寺尾聰は『ルビーの指輪』でヒット歌手に! 父は俳優の宇野重吉
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俳優そしてミュージシャンとして活躍している寺尾聰(てらおあきら)さん。高い音楽的才能とすぐれた演技力で、男女問わず多くの人から支持されています。
そんな寺尾聰さんのヒット曲や代表作、これからの活躍といったさまざまな情報をご紹介します!
寺尾聰の音楽活動
寺尾聰さんがバンド活動を始めたのは法政大学第二高校時代です。文化学院大学へ進み、アマチュアバンド『ザ・サベージ』を結成しました。寺尾聰さんはベースを担当しています。
『ザ・サベージ』は学生の間で人気となり、大学卒業を控えた1966年に解散記念としてテレビのコンテストに出場しました。
コンテストではグランプリに輝き、ホリプロ社長である堀威夫さんからスカウトされます。バンドは解散を取りやめてプロデビューしました。デビュー曲は『いつまでもいつまでも』です。
寺尾聰さんは翌年に俳優となるため『ザ・サベージ』を脱退し、ホリプロから石原プロモーションへ事務所を移籍しました。
バンド『ザ・ホワイト・キックス』に加入したのもこのころです。ところが『ザ・ホワイト・キックス』はシングル1枚で解散しました。
その後、寺尾聰さんは音楽活動を続けてソロアルバムをリリースしています。ソロアルバムは1970年発売の『二人の風船/恋人と一緒に聴いて下さい』でした。
寺尾聰 1970年
後の代表曲となる『SHADOW CITY(シャドーシティ)』や『出航SASURAI(さすらい)』をリリースしたのは1980年です。翌年にはミリオンセラーとなった名曲『ルビーの指環』を発売しました。
『ルビーの指環』はオリコン1位、そして『第23回日本レコード大賞』に輝きます。寺尾聰さんは同曲で『第32回 NHK紅白歌合戦』に出場しました。
寺尾聰さんが作詞・作曲した『ルビーの指環』を編曲したのがミュージシャンの井上鑑さんです。薬師丸ひろ子さんや松田聖子さんの曲を手掛けることになる実力派でした。
『ルビーの指環』は『ヨコハマタイヤ』のCMにも採用されるスタンダードナンバーとなります。
寺尾聰の父は俳優の宇野重吉
寺尾聰さんは俳優・宇野重吉さんの長男として生まれました。宇野重吉さんは劇団民藝を作った新劇の俳優で、大河ドラマ『赤穂浪士』(NHK)などに出演しました。
俳優である父をもつ寺尾聰さんですが、「俳優を志したことは全然ない」といいます。しかし石原プロモーションに入った後、1968年に映画『黒部の太陽』で映画デビューを飾りました。
寺尾聰さんの当たり役といえば、4千台以上の車を壊した派手なアクションで知られる刑事ドラマ『西部警察』(テレビ朝日)のリキこと松田刑事でしょう。サングラスをかけたクールな刑事で人気となりました。
TVドラマにも出演しており、『おくさまは18才』(TBS)や『男は度胸』(NHK)といった作品に顔を出しています。
寺尾聰・宇野重吉 親子共演
1976年に発表された映画『男はつらいよ 寅次郎夕焼け小焼け』で、寺尾聰さんは父の宇野重吉さんと共演を果たしています。
寺尾聰さんと宇野重吉さんは親子だけあって「よく似ている」と評判です。
黒澤明作品にも登場
娯楽作品だけではなく、映画も多数出演しています。黒澤明監督が手がけた『乱』や『夢』、『まあだだよ』といった名作に登場しました。
『乱』はオーディションから参加しています。黒澤明監督は若い寺尾聰さんに教えることが楽しかったようで、喜んで質問に答えてくれたとか。
寺尾聰 21世紀の活躍
寺尾聰さんは21世紀になってから映画『雨あがる』や『半落ち』で『日本アカデミー賞』最優秀主演男優賞を授与されています。
『半落ち』は作家・横山秀夫さんの小説を映画化しました。同作は『2002年週刊文春ミステリーベスト10』で第1位を獲得したベストセラーです。
2006年には代表曲『ルビーの指環』をCMソングにした『キリンラガービール・キリンクラシックラガー』のCMに出演しました。
また、2011年からは東京六本木のライブハウスで洋楽のカバーを歌う『Cover Live』をたびたび開催しています。
CDもアルバム『Flying Bassman -COVER LIVE RECORDING AT ROPPONGI- / CD』をリリースしました。精力的に活動しています。
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TVドラマにも出演があり、『陸王』(TBS系)や『特捜9』(テレビ朝日系)といった話題作に登場しました。
寺尾聰の現在・これから
寺尾聰さんは2019年4月スタートのドラマ『特捜9 -season2-』(テレビ朝日系)に宗方朔太郎役としてキャスティングされています。
5月からは『平松剛法律事務所』のCMに出演しました。同月にはドラマ『5夜連続ドラマスペシャル「山崎豊子 白い巨塔」』(テレビ朝日系)に出演しています。
同作は山崎豊子さんの原作で名高い作品で、寺尾聰さんが演じるのは第一外科の教授・東貞蔵役でした。寺尾聰さんの演技力が重厚な作品を支えています。
10月にはライブ『寺尾聰 Cover Live in October 2019』が行われることとなりました。
寺尾聰さんはミュージシャンとして素晴らしい楽曲を発表しただけでなく、俳優としても大きな足跡を残しています。
これからも、音楽活動や俳優業を通じて活躍していくことでしょう。寺尾聰さんに期待が集まっています。
寺尾聰 プロフィール
生年月日:1947年5月18日
出身地:神奈川県横浜市
血液型:A型
身長:176㎝
所属事務所:寺尾音楽事務所
俳優・宇野重吉の長男として1947年に生まれる。大学在学中に結成したバンド『ザ・サベージ』で、1966年デビュー。翌年ホリプロから石原プロモーションへ移籍し、ドラマ『西部警察』などに出演した。銀幕デビューは1968年の『黒部の太陽』。音楽活動も続け、ソロデビュー11年目の『ルビーの指輪』が大ヒットした。黒澤監督映画『乱』や映画『半落ち』に出演する。2008年に『紫綬褒章』、2018年に『旭日小綬章』受賞。
[文・構成/grape編集部]