ヤマト運輸を装う詐欺電話に警鐘 「冷静な判断ができるか心配」の声
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特殊詐欺に遭いかけた30代男性 冷静さを失った電話内容に「巧妙だ…」警察官を名乗る相手から「『マネーロンダリング』の事件の捜査線上にあなたの名前が上がっている」と告げられたら…。筆者にかかってきた電話の事例と、警察庁への取材内容をもとに、特殊詐欺の巧妙な手口と被害を防ぐための対策を解説します。

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インターネットショッピングの普及に伴い、利用者も増えている宅急便。
家にいながら重い荷物も届けてくれるのは便利ですよね。
そんな利用者を狙った、宅急便を装う怪しい電話が増えているといいます。
伝票が濡れて読めないから住所を…
産経新聞によると、ヤマト運輸を装って「伝票が濡れて読めない」という電話が千葉県の船橋市を中心に増加。
詐欺の電話では「伝票が濡れて住所が分からないため荷物を届けられない」として、届け先の家族の名前や住所、年齢などを聞き出すといいます。
このような電話がかかってきた翌日に、再び担当者を名乗る電話がかかってくることもあったとのこと。
ヤマト運輸では、伝票が濡れて読めなくなったとしても荷物の依頼主に確認をとり、年齢を聞くこともないそうです。
ネット上では、このような手口の詐欺電話にさまざまな声が上がっていました。
・悪質な手口。高齢者だけではなく若い人でも騙されそう。
・もし自分にかかってきたら冷静に判断できるか心配です。
・家族にも伝えて注意してもらうようにしないとな。
メールや偽サイトにも注意
またヤマト運輸のウェブサイトでは、ヤマト運輸を装った迷惑メールや偽サイトにも注意をうながしています。
メールに記載されているリンクをクリックした場合、詐欺サイトへ誘導されることも。
警察庁によると、特殊詐欺は2019年の上半期だけでも8025件発生し、そのうち80%以上の割合で高齢者が被害に遭っていました。
警察庁は、不審に思った時は警察相談専用電話『#9110』に相談するよう呼びかけています。
[文・構成/grape編集部]