最後までそばにいるよ 自撮りで有名になったゴリラ 親友の腕の中で旅立つ
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コンゴ共和国のヴィルンガ国立公園にある、マウンテンゴリラの保護施設。この施設に、世界的に有名なメスのゴリラがいます。
名前はンダカジ。ンダカジは、2019年に世話係のアンドレ・バウマさんと撮った写真が話題となりました。
アンドレさんが構えるカメラに向かって、まるで人間のように自然なポーズを決めるンダカジの写真が拡散され、一躍人気者になったのです。
人気者のゴリラが天国へ
それから約2年が過ぎた2021年10月、ヴィルンガ国立公園が再び、アンドレさんとンダカジの写真を公開。
つづられていたのは、ンダカジが天国へと旅立ったという報告でした。
ウェブメディア『The Dodo』によると、ンダカジが保護されたのは2007年で、まだ生後2か月の赤ちゃんだったそう。
密猟者によって命を奪われた母親の体をつかんでいたところを発見されたといいます。
母親と引き離されたンダカジが保護されたその日から、アンドレさんはずっと親代わりとしてンダカジの世話をしてきました。
ンダカジは長い間病気を患っていて、それが急に悪化し、最期はアンドレさんの腕の中で息を引き取りました。
ンダカジの旅立ちを知らせる投稿には、たくさんのお悔みのコメントが寄せられています。
・とても悲しく、でも美しい写真だね。
・涙が止まらない。ンダカジが安らかに眠れますように。
・アンドレさん、今までンダカジを愛してくれてありがとう。
保護されてからずっと一緒に過ごしてきたアンドレさんは、ンダカジにとって父親であり、親友だったといいます。
最愛のアンドレさんの腕の中で眠りについたンダカジは、幸せだったことでしょう。
そして、ンダカジの思い出はこれからもずっと、アンドレさんや人々の心の中に生き続けるはずです。
[文・構成/grape編集部]