安楽死が迫り、生きる希望を失ったような犬 試しに外に連れ出してみると…?
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アメリカには各州に動物保護シェルターがあります。施設によっては収容できる動物の数を超えると、安楽死を余儀なくされる場合があります。
野良犬だったところを保護されたオス犬のベアも、なかなか里親が決まらず、ついに安楽死のリストに入ってしまいました。
元気な保護犬を安楽死から救いたい!
ベアが暮らすシェルターでボランティアをしているマデリン・ガービスさんは、初めてベアを見た時、「こんなに悲しそうな犬は見たことがない」と感じたのだとか。
彼女は、まもなく安楽死させられる28匹の犬の中に、ベアが含まれていることを知り、信じられない気持ちになります。
なぜならベアは、大人しくて人懐っこい性格のとてもかわいらしい犬だからです。
しかし、長い間シェルターの中で生活しているベアは、マデリンさんが入って来ても、顔を上げようともせず、まるで生きる希望を失ったように見えました。
自分が置かれている状況を、理解していたのかもしれません。
そこで彼女は、元気のないベアを屋外に連れて行ってみることにします。
彼女に「さあ、外に行こう!」といわれても、なかなか腰をあげなかったベア。
恐るおそる廊下を歩いて外に出た瞬間、ベアは驚くべき変化を見せたのです。
久しぶりに外の空気を吸ったベアは、目をキラキラ輝かせてとても嬉しそうです!
屋内にいた時とは、まるで別の犬のような生き生きとした表情をしています。
マデリンさんは、このベアの動画をTikTokに投稿。
「いくつかの命を救うために、シェルターへ行ってください」と呼びかけました。
実はこの動画の投稿日の前日が、ベアの安楽死が行われる予定日でした。
しかし、彼女がベアを屋外へ連れ出し、本来の明るい性格をベアが取り戻した後、里親が決まったのです!
ベアが安楽死させられるまで、あと1時間というギリギリのタイミングでした。
ベアのように、家族との出会いを待ち望んでいる動物たちはたくさんいます。
一匹でも多くの保護動物が、太陽の光を浴びて幸せに生きられることを願わずにいられません。
[文・構成/grape編集部]