牧場の柵にしがみついているコアラ 何をしているのかと思ったら…?
公開: 更新:


飼い主「狙われていることに気付かず、ニッコニコ」 愛犬の後ろに写っていたのは…「背後を狙われていることに気付かず、ニッコニコの犬」このようなコメントを添えて、Xに写真を投稿したのは、ペキニーズのハオくんと暮らす、飼い主(@hao_kochi)さんです。

「意味が分かるまで2分かかった」 夏季休暇の貼り紙に『重大なミス』と思いきや?ある夏の日、街を歩いていたモチコ(@mochicco69)さんは、目にした貼り紙に違和感を覚えました。書かれていたのは、夏季休暇のお知らせ。お盆の時期になると、多くの店や施設で目にするため、決して珍しいものではないでしょう。しかし、モチコさんは貼り紙のある部分を見てツッコミを入れざるを得なかったようで…。
世界で唯一、野生のコアラが生息しているオーストラリアでは、運よくコアラに遭遇することは珍しくありません。
のどかな草原を散歩していたアンソニーさんとロビンさんも、偶然に1匹のコアラの姿を見かけました。
ウェブメディア『The Dodo』によると、2人はそのコアラを一瞬、見逃しそうになったのだとか。
なぜならコアラが、よくいる木の上などではなく、牧場のフェンスの支柱にしがみついていたからです。
その姿を見た彼らは異変を感じ、「このコアラは助けを必要としているのではないか?」と思ったそうです。
そして、野生動物の保護活動をしている『ノア&リル・ウッドエンド・ワイルドライフ・シェルター』に通報しました。
知らせを受けた『ノア&リル・ウッドエンド・ワイルドライフ・シェルター』のメルさんとカールさんは現場に急行。アンソニーさんたちと合流後、コアラのいる場所へ到着しました。
どうやらコアラは、すぐ近くにいたウシが怖くて、動けなくなっていたようです。
飼育環境により、さまざまな性格に育つウシですが、うっかりコアラを傷付けてしまうこともあるといいます。
メルさんたちは「一刻も早く救出しなければ!」と、深いぬかるみに足をとられながらも、なんとか無事にコアラを保護しました。
メルシーと名付けられたメスのコアラは、かなり疲れ切っていましたが、幸いケガはしていなかったとのこと。
現在は保護施設で葉っぱをよく食べて、体力も回復してきています。
このFacebookの投稿には「かわいそうに。怖かっただろうね」「無事でよかった」などの声が上がっています。
メルさんは「親切なアンソニーさんとロビンさんが知らせてくれたことに、とても感謝しています」とつづっています。
メルシーがどのくらいの時間、あの支柱にしがみついていたのかは分かりませんが、アンソニーさんたちが発見してから保護するまで少なくとも2時間は経っていたといいます。
もしそのまま誰にも気付かれなかったら、最悪の結果になっていたかもしれません。
メルシーは2週間ほど施設で世話をされた後、野生に帰されるということです。
アンソニーさんたちが異変を見逃さなかったおかげで、メルシーは助けてもらえて本当によかったですね。
[文・構成/grape編集部]