うつ病を黒い犬で表現した動画 「飼いならすことが大切」に共感集まる
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うつ病とは、一度患ってしまうとなかなか完治することのできない病です。気分が落ち込むだけではなく、頭痛や不眠など、体にも多大なる悪影響を及ぼしてしまいます。
厚生労働省は、うつ病の患者数についてこう述べています。
世界中でどんどん増えているうつ病。今回は、うつ病患者から見える世界を描いた動画を、日本語訳とともにご紹介します。
『ぼくのなかの黒い犬』
黒い犬を飼っていたんだ。名前は『うつ病』
黒い犬が現れるとなぜだか心がからっぽになって、人生が止まったように感じる。そして彼は、僕の前に突然現れては驚かすんだ。
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他のみんなが人生を謳歌していても、僕の目には黒いフィルターがかかって見えてしまう。
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食事や遊びなど、いつもは大好きなことだってさっぱり楽しめなくなってしまった。彼は僕の食欲を消し去ってしまったんだ。
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それだけじゃない。記憶力や集中力も彼は粉々に噛み砕く。僕は何をするにも困難になってしまった。
うつ病の症状は「気持ちの落ち込み」だけと思われがちですが、この動画が描くように、集中力の低下・食欲の喪失・睡眠の乱れなど、日常生活の広い範囲に影響が及ぶのが特徴です。
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僕が何よりも恐れているのは、黒い犬を飼っていることを周りの人たちに知られること。精神病を患っていることがばれてしまうのがとても怖いんだ。
周囲に知られることへの恐れは、うつ病の当事者が抱えやすい悩みのひとつです。こうした「スティグマ(精神疾患に対する偏見・烙印)」が、専門家への相談を遅らせる要因にもなりうるとされています。
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黒い犬は僕をネガティブにさせたりイライラさせる。そのせいで何度も大切な人を傷つけ、失ってしまった。
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真夜中になると嫌なことを思い出させ、何度も目が覚めるんだ。そのせいで、次の日は朝から疲れて何もできなくなってしまう。
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黒い犬は僕と一緒に成長していく
最初のうちはなんとか努力しようとしていたけど、犬が大きくなるにつれ抵抗することができなくなってしまう。そして、いつしか何も感じることができなくなった。
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黒い犬によってすべてから切り離された僕は、彼にハイジャックされてしまっていたんだ。
放置すればするほど症状が重くなるというこの表現は、早期に専門家へ相談することの大切さを伝えているようでもあります。
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しかし、ここで専門家の助けを得ることができた
僕は回復への一歩を踏み出すことができた。そして、知ったんだ。世界には何百万人の人が黒い犬を飼っていると。
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黒い犬を一発で撃退できる方法なんてない。大切なのは、黒い犬を恐れないことだ。そして、上手に躾をして飼いならすんだ。
「完治させる」ではなく「飼いならす」という表現は、うつ病との向き合い方を端的に示しています。病気を否定するのではなく、自分の一部として受け入れながら付き合っていくという視点は、当事者にとって大きな気持ちの転換につながりうるものです。
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彼に感謝なんてしていない。けど、君のおかげで僕は自分自身を見つめなおすことができた。困難から逃げるのではなく、受け止めることが大事なんだ。
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黒い犬は今後も僕の隣から離れないだろう。でも、彼はかつてのような猛獣じゃない。あなたも恥ずかしいなんて思わずに助けを求めてくれ。本当に恥ずかしいのは、人生の機会を逃すことだよ。
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この動画は世界保健機構が投稿したもので、絵を描いたのはニュージーランド出身のイラストレーター、マシュー・ジョンストンさん。マシューさんは『ぼくのなかの黒い犬』の他に『わたしとあなたと、黒い犬』という絵本を出版しています。
『わたしとあなたと、黒い犬』は、うつ病を抱える人の「そばにいる家族やパートナー」の視点から描かれた作品です。当事者だけでなく、身近な人がうつ病を理解するための一冊として位置づけられています。
全世界でどんどん患者が増えているうつ病。そして、うつ病の治療には周囲の人間の理解が必要と言われています。より多くの人がうつ病を知ることによって、少しでもうつ病を患っている人の治療へつながることを祈るばかりです。
ぼくのなかの黒い犬

わたしとあなたと、黒い犬