巣立ちする18歳へ 「さぁ、行っといで」 福島県南相馬市のポスターが温かい 「地元のみんなが応援してる」 By - grape編集部 公開:2023-02-27 更新:2023-02-28 Share Tweet LINE コメント 卒業シーズンの3月は、別れの季節でもあります。 4月の進学や就職に向けて、生まれ育った地域を離れる人もいるでしょう。 新生活に向けて不安な気持ちを抱える若者にとって、親や友人など周囲の人からかけられる言葉は、何よりも大きな心の支えになるものです。 福島県南相馬市の『応援ポスター』に感動の声 福島県南相馬市では、令和4年度に18歳になる市民を対象に祝い金5万円を支給するという独自の子育て支援制度『巣立ち応援18歳祝い金支給事業』を実施しています。 事業の開始にともない、対象となる18歳の市民に向け、応援の言葉を書いたポスターを制作。市内の公共施設など街中に掲示しました。 ポスターは全部で8種類あり、本事業の対象者となる南相馬市の高校生のほか、18歳を応援する地域住民からの応援のメッセージが書かれています。 同市のTwitter上でも公開されたポスター。その中から一部を紹介します。 駅員からのメッセージ 地元の高校生たちも利用するという、JR原ノ町駅の駅員は、ホームから素敵な応援の言葉を送っていました。 自分の『好き』に向かって進め。 バカバカしいことも無駄じゃない。常識の外にも道はある。 応援メッセージポスターその3自分の「好き」に向かって進め。バカバカしいことも無駄じゃない。常識の外にも道はある。JR原ノ町駅 / 柴田 悠さん pic.twitter.com/EBa0ANTBVU— 南相馬市 (@Minamisoma_City) February 22, 2023 保育士からのメッセージ 原町あずま保育園の保育士と年長の園児たちからは、こんな心温まる言葉が寄せられました。 大変なことを乗り越えて大きくなった、だからこの先も大丈夫。 2011年に年長さんだったみんな。困難を、みんなは乗り越えてきた。これから何かあっても、きっと乗り越えられるからね。 応援メッセージポスターその6大変なことを乗り越えて大きくなった、だからこの先も大丈夫。2011年に年長さんだったみんな。困難を、みんなは乗り越えてきた。これから何かあっても、きっと乗り越えられるからね。原町あずま保育園 / 佐藤 早知恵さん・岩橋 千暁さん・年長さんたち pic.twitter.com/VW4l36F3m3— 南相馬市 (@Minamisoma_City) February 22, 2023 2011年に発生した東日本大震災で大きな被害を受けた同市。あれから11年が経ち、当時まだ幼かった子供たちが18歳となったと思うと、胸が熱くなりますね。 同市はポスターのキャッチコピー『さぁ、行っといで』について、「市内に残る人、市外に出る人、全ての18歳に向けての言葉」だとし、新しい環境に踏み出す人たちを地域社会全体で応援しているという想いを込めたといいます。 ポスターには反響が上がりTwitterでさまざまな声が上がっています。 ・とっても素敵。私も背中を押してもらいました。 ・「復興のために帰ってこい」ではなく、「自分のために生きろ、行っておいで」っていうメッセージに泣いた。 ・どれもいい言葉だな。思わずうるっとしてしまった。 ・若者たちを温かく送り出す『ふるさと』というものの価値。こういう存在が、人の支えになるんですね。 地域の若者への愛情が伝わるポスターは、故郷を離れ、新たな門出を迎えるすべての人たちの心に響いたのではないでしょうか。 [文・構成/grape編集部] 出典 @Minamisoma_City Share Tweet LINE コメント
卒業シーズンの3月は、別れの季節でもあります。
4月の進学や就職に向けて、生まれ育った地域を離れる人もいるでしょう。
新生活に向けて不安な気持ちを抱える若者にとって、親や友人など周囲の人からかけられる言葉は、何よりも大きな心の支えになるものです。
福島県南相馬市の『応援ポスター』に感動の声
福島県南相馬市では、令和4年度に18歳になる市民を対象に祝い金5万円を支給するという独自の子育て支援制度『巣立ち応援18歳祝い金支給事業』を実施しています。
事業の開始にともない、対象となる18歳の市民に向け、応援の言葉を書いたポスターを制作。市内の公共施設など街中に掲示しました。
ポスターは全部で8種類あり、本事業の対象者となる南相馬市の高校生のほか、18歳を応援する地域住民からの応援のメッセージが書かれています。
同市のTwitter上でも公開されたポスター。その中から一部を紹介します。
駅員からのメッセージ
地元の高校生たちも利用するという、JR原ノ町駅の駅員は、ホームから素敵な応援の言葉を送っていました。
自分の『好き』に向かって進め。
バカバカしいことも無駄じゃない。常識の外にも道はある。
保育士からのメッセージ
原町あずま保育園の保育士と年長の園児たちからは、こんな心温まる言葉が寄せられました。
大変なことを乗り越えて大きくなった、だからこの先も大丈夫。
2011年に年長さんだったみんな。困難を、みんなは乗り越えてきた。これから何かあっても、きっと乗り越えられるからね。
2011年に発生した東日本大震災で大きな被害を受けた同市。あれから11年が経ち、当時まだ幼かった子供たちが18歳となったと思うと、胸が熱くなりますね。
同市はポスターのキャッチコピー『さぁ、行っといで』について、「市内に残る人、市外に出る人、全ての18歳に向けての言葉」だとし、新しい環境に踏み出す人たちを地域社会全体で応援しているという想いを込めたといいます。
ポスターには反響が上がりTwitterでさまざまな声が上がっています。
・とっても素敵。私も背中を押してもらいました。
・「復興のために帰ってこい」ではなく、「自分のために生きろ、行っておいで」っていうメッセージに泣いた。
・どれもいい言葉だな。思わずうるっとしてしまった。
・若者たちを温かく送り出す『ふるさと』というものの価値。こういう存在が、人の支えになるんですね。
地域の若者への愛情が伝わるポスターは、故郷を離れ、新たな門出を迎えるすべての人たちの心に響いたのではないでしょうか。
[文・構成/grape編集部]