余命少ない猫がついたウソ 飼い主と迎えたラストが涙を誘う
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命あるものは、いつか必ず終わりを迎える時がきます。
それは自然の摂理であり、運命でもあり、避けることはできません。
しかし、最愛の人や存在との別れは、つらいもの。
漫画かの福地翼(@fukuchi_tsubasa)さんが描いた創作漫画『さいごの1週間』では、最愛の女性を失った男性に訪れた奇跡が描かれていました。
『さいごの1週間』
最愛の女性であるユミに先立たれ、1人悲しみにくれていたトオル。しかし、トオルには愛猫のクロがいました。
ユミとの別れを受け入れることができず、涙していたトオルですが、どこからともなく、自分のことを呼ぶ懐かしい声が聞こえてきたのです。
亡くなったはずのユミが、1週間だけ猫のクロの体を借りられることになった奇跡に驚くトオル。
与えられた期間、クロ…もといユミとの時間を心から楽しんだトオルですが、実は知っていたのです。
クロはユミに体を貸していたわけではないということに。
クロは、自分の命が長くないことに気付いていたのでした。
しかし、飼い主に思い切り甘えて、残された時間を過ごすのではなく、ユミとして最後の1週間を生き抜くことで、トオルを元気付けられたらと考えたのでしょう。
自分との思い出を残すことよりも、本当に1人になってしまうトオルの今後を思い、ユミとして過ごすことを優先したクロ。
トオルがいつからクロの優しいウソに気付いていたかは分かりません。
それでも、クロの優しさはしっかりと伝わっていたはずです。
クロが起こした奇跡は読者の涙を誘い、感動の声が寄せられました。
・クロ… 2人のことが大好きなんだね。
・涙が止まらない…。クロの優しさがむくわれて、よかった。
・こんな猫又なら大歓迎だな。
ウソは人を傷付ける一方で、場合によっては誰かを救うこともあります。
クロがついたウソは、トオルを確かに救い、1人でも前を向いて生きていけるだけの勇気を与えてくれたはず。
なぜなら、大切な1人と1匹との思い出があるのですから。
[文・構成/grape編集部]