足がなくても、小さな体で歩き続ける…希望を与える『奇跡の子猫』
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この子猫はキャシディ。彼には後ろの二本足がありません。
『奇跡の子猫』と呼ばれるキャシディは、その小さな体で日々歩み続けてきました。
生後9週間の頃、森で弱り切っていたキャシディ
キャシディがカナダの動物保護団体に保護されたのは、生後9週間頃。やせ細り、後ろ足に大けがを負っていました。
後ろ足の大けがについて、医師はこう言います。
「信じがたいことだけれど、母猫がキャシディを生んだ後へその緒と間違えて後ろ足を噛みきってしまったのかもしれない」
保護された後も、非常に危ない状態が続くキャシディ。
「この子が生き延びる可能性は非常に低い。最悪の場合、安楽死をさせる必要もあるかもしれない」
感染症に苦しむキャシディを見た医師は、こう思った日もあったそうです。
しかし、キャシディに奇跡が起こりました。少しずつ怪我が回復し、一命をとりとめたのです!
医師や職員の愛と、キャシディの『生きたい』という気持ちの強さが奇跡を引き起こしたに違いありません。
治療の甲斐あり、無事回復!
元気になり、ご飯も食べられるようになったキャシディ。しかし、保護団体の職員たちには気がかりな点がありました。
そう、『後ろ足がない』ということです。
職員たちは考えた結果、キャシディに犬用の車いすを与えることに。
多くの人から集まった募金を元に、カナダでペット用の介護器具を製作している『Handicapped Pets Canada』に車いすを依頼しました。
そして、キャシディの『新しい足』が完成
ついにキャシディ専用の車いすが届きました!この車いすは本来ウサギ用のもので、今まで製作したどの車いすよりも小さいものだそうです。
車いすを装着したキャシディは、「これ、なんだろう?」といった様子で車いすを見つめています。
出典:YouTube
そして…。
出典:YouTube
一歩一歩、前足を使って歩き始めたのです!
前足の力だけで車いすを引くのは大変なことでしょう。しかしキャシディは、その小さな体で必死に歩いているのです。
今も、キャシディは小さな体で歩き続けている
キャシディは動物保護団体『Tiny Kittens』の看板猫として日々頑張っています。やんちゃな性格に育ち、車いすで他の猫を追いかけることもあるそうです!
キャシディについて、保護団体の職員はこう語ります。
「『奇跡の猫』と呼ばれるキャシディだが、この奇跡は多くの努力と愛に支えられている。
キャシディは、私たちに『障害を持っている猫にも魅力がある』ということを教えてくれるのです」
生きることを諦めず、今もその小さな体で歩き続けるキャシディ。これからも彼は車いすで歩き続け、その姿は、多くの動物たちが救われるきっかけとなることでしょう。