アーティストになった自閉症の青年 自らの才能に気づいた彼の勢いは止まらない
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『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」
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『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
レジ店員「そのカバン…」 レジ店員が客に声をかけたワケが?「これは声かけちゃう」「最近、自信喪失していて、今日もとぼとぼと帰路についていたんだけど…」
アメリカ・オハイオ州に住むアーティスト、セス・クワストさん。
彼が描く作品は鮮やかな色彩と創造的な世界が特徴で、今やアメリカ国内はもちろん世界中で紹介されるほどの人気があります。
出典:YouTube
彼の才能を開花させた絵画教室
セスさんはASD(自閉症スペクトラム)のため、自分の感情を言葉で表現するのが難しいことがあります。
セスさんの母親デブラさんは彼の得意なことを見つけるためにあらゆることに挑戦させました。ギフトラッピングやアイススケート、ケーキのデコレーションなど様々なことを試した後、セスさんが20歳のときに参加した絵画教室で遂に彼の才能は開花したのです。
出典:YouTube
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想像力に満ち溢れ、まるで現実の世界と空想の世界が混ざり合ったような独特の世界観を持つ作品はセスさんの心の中をそのまま表現したようだと言われています。
そんな彼を一気に有名にしたのは、23歳の時の全国放送のテレビ番組への出演でした。そして2015年には”ギタープロジェクト”というチャリティ企画への参加が決定しました。
人気ミュージシャンとタッグを組んだ一大プロジェクトに参加
飲料メーカーBaiとカントリーミュージックの人気バンド、ザック・ブラウン・バンドがコラボレートした”ギタープロジェクト”。
5人のアーティストが絵を描いたテイラーのカスタムギターを作り、それをザック・ブラウン・バンドがコンサートで演奏して、その後にオークションにかけられるというものでした。
ギターの売り上げはザック・ブラウン・バンドが主宰する社交が苦手な子供たちのための支援団体キャンプ・サザン・グラウンドに寄付されることになっています。
下の写真はセスさんが描いたギターを手にするザック・ブラウンさんです。
出典:YouTube
セスさんの可能性を信じて支えてきたお母さんはこう話しています。
出来ないことにフォーカスするのではなく、”出来ること”にフォーカスしましょう。
私がお子さんを持つご両親に伝えたいことは、決してあきらめないでくださいということ。
お子さんが自閉症でも、どんなお子さんのご両親でも、あなたのお子さんが何をすることになるかは全くわからないのですから。
本人ですら気がつかなかったものすごい才能が、ある日突然開花するかもしれない。そのためにはきっといろいろなことに挑戦することが大切なのでしょうね。
今やアーティストとして多忙な日々を送るセスさん。彼の作品が見たい方はぜひセスさんのWebサイトに行ってみてくださいね。
Seth Chwast ART.COM