パン粉なしでも代用品でおいしいハンバーグは作れる!代用食材9選 By - grape編集部 公開:2024-04-26 更新:2025-03-04 ハンバーグ料理 Share Post LINE はてな コメント ※写真はイメージ 「ハンバーグを作りたいけど、パン粉がなくて困っている」 「パン粉ありとなしでは、ハンバーグのでき上がりにどんな影響があるのか」 「パン粉の代用品でハンバーグをおいしく作る方法が知りたい」 パン粉は使用頻度が低いため、こうした悩みや疑問が思い浮かんだことがある人は多いでしょう。 そこで本記事では、パン粉の代用品になる食材と、おいしくハンバーグを作るポイントについて紹介します。 パン粉なしでもハンバーグをおいしく作るコツが盛りだくさんなので、ぜひ最後までお読みください。 目次 1. パン粉なしでも代用品でおいしいハンバーグは作れる!2. ハンバーグ作りでパン粉の代用品になる食材9選2.1. 1.食パン2.2. 2.片栗粉2.3. 3.小麦粉2.4. 4.麩(ふ)2.5. 5.白米2.6. 6.おから2.7. 7.長芋2.8. 8.オートミール2.9. 9.ジャガイモ3. 豆腐はパン粉の代用品にはならない4. パン粉なしでハンバーグを作った時の特徴3つ4.1. 1.ハンバーグが硬い仕上がりになる4.2. 2.ひき肉の臭みが出て旨味が逃げてしまう4.3. 3.焼いている時に崩れてしまう5. パン粉を入れすぎてもハンバーグはうまく作れない6. 代用品でもハンバーグをおいしく作るポイント5つ6.1. 1.料理する直前までひき肉は冷蔵庫に入れておく6.2. 2.材料を入れて混ぜる時にこねすぎない6.3. 3.混ぜたタネは1~2時間ほど寝かせる6.4. 4.タネの空気をしっかり抜いてから焼き始める6.5. 5.フライパンで焼く時は蒸し焼きにする7. 代用品でふっくらジューシーなハンバーグを作ろう! パン粉なしでも代用品でおいしいハンバーグは作れる! ※写真はイメージ ハンバーグ作りにパン粉を使う理由は、パン粉に肉汁を吸わせて、水分と肉の旨味を逃がさないためです。 パン粉が旨味を閉じ込めることで、肉汁たっぷりにハンバーグが焼き上がり、ふっくらとした仕上がりになります。 また、パン粉がタネ全体をまとまりやすくしてくれます。 このように、パン粉はハンバーグを作る際に重要な役割を果たしますが、実は身近な食材で代用することができます。 ハンバーグ作りでパン粉の代用品になる食材9選 ※写真はイメージ パン粉がなくても、代用品を使えばおいしいハンバーグを作ることができます。 パン粉の代用品の中には、肉汁を閉じ込めたり、味に深みを出したり、つなぎの役割をしたりするものもあります。 ここからは、パン粉の代用品になる食材を9つ紹介。食パンや長芋など、それぞれ詳しく見ていきましょう。 1.食パン 食パンとパン粉は同じパンなので、ハンバーグ作りにおいても同じ働きをします。 パン粉をタネに入れるとよく混ざり合ってまとまり、水分を閉じ込めることができるため、焼き上がりがふっくらに。 パン粉を食パンで代用する際は、おろし金やフードプロセッサーで細かくしましょう。おろし金を使用する際は、食パンを凍らせておくと細かくしやすくなります。 2.片栗粉 片栗粉は本来とろみを出すための食材ですが、パン粉の代用品として使用すると、ハンバーグがまとまって、よく焼き上がるようになります。 パン粉の代わりに片栗粉を使用する際のポイントは、少量ずつ使用すること。タネを混ぜる時に片栗粉を入れすぎると、ハンバーグの仕上がりが硬くなってしまいます。 また、タネと一緒に混ぜるのではなく、表面に片栗粉をまぶして焼くと、タネが割れるのを防いでくれます。ほかの代用品で作る際に組み合わせてもよさそうですね。 3.小麦粉 パン粉の代わりに小麦粉を少量加えるだけで、肉の粘り気が増し、焼いても形が崩れにくくなります。 小麦粉が肉汁を適度に吸収するので、ハンバーグにふっくらとした柔らかさとジューシーさが加わるでしょう。 なお、焼く時に表面にまぶしておくと、タネ全体をコーティングし、水分を閉じ込めることが可能です。ぜひ活用してみてください。 4.麩(ふ) 麩をパン粉の代用品としてハンバーグに使用すると、ふっくらとした食感に仕上がります。麩の破片が少し残っているような状態が代用にぴったりです。 麩を代用する際は、事前に細かく粉砕しましょう。密閉袋に入れて、綿棒で細かくすりつぶすと、ハンバーグのタネに混ざりやすくなります。 麩は水分をしっかり吸収するため、肉汁あふれるハンバーグができ上がります。ジューシーな一品に仕上げたい時は、麩で代用することを検討してみてください。 5.白米 白米も、パン粉の代用品になります。炊いた白米はふっくらもちもちしており、タネをまとめることができるためです。 熱々の状態で使用すると、肉の脂が溶けてしまい、旨味が逃げてしまいます。粗熱を取った白米を使用しましょう。白米の弾力によって、柔らかいハンバーグが仕上がります。 白米の粒感が気になる人は、炊いた白米を袋に入れ、綿棒ですり潰してから使用するのがおすすめです。身近にある食材として、もっとも代用しやすいでしょう。 6.おから おからとは、豆腐を作る工程で大豆から豆乳を絞った後に残る部分のこと。たんぱく質や食物繊維など、栄養素が豊富に含まれているのが特徴です。 おから自体は水気がなく、肉の水分をしっかりと吸収し、柔らかな食感で肉汁たっぷりなハンバーグに仕上げてくれますよ。 7.長芋 ハンバーグ作りにおいて、パン粉の代用品に長芋を使うことも可能です。長芋の甘みや旨味がハンバーグにコクを加えます。 長芋で代用する際は、すり潰してから使用しましょう。長芋自体の水分量が多いため、ハンバーグを柔らかく仕上げることができます。 また、長芋のふわふわな食感によって、ハンバーグにもちもちとした感触がプラスされるのも特徴です。 粘り気によってタネをまとめることもできますが、入れすぎるとタネ自体がまとまらなくなってしまうため、少量に留めましょう。 8.オートミール オーツ麦を調理しやすく加工した食品であるオートミールも、パン粉の代わりに使用することができます。 ビタミンやミネラルを豊富に含み、健康維持にも効果が見込まれるオートミールは、細かく砕くことでつなぎの役割を果たし、パン粉に代用できるのだとか。 ちなみに、クイックオーツと呼ばれる種類のものは粒が小さく、水分が浸透しやすくなっているため、砕かなくても使用することができます。スーパーマーケット(以下、スーパー)などで探してみてくださいね。 9.ジャガイモ 最後に紹介するのは、ジャガイモです。あらかじめ芽を取り除いたジャガイモをすりおろすことで、つなぎの役割を果たすことができます。 また、ジャガイモは千切りにしてもOK。タネのまとまりをよくするために、ひき肉などと混ぜる前に細かく切りましょう。さらにチーズを加えることで、つなぎの効果がアップするのだとか。 ジャガイモが旬を迎える春や秋などに、試しにハンバーグに入れてみてはいかがでしょうか。 豆腐はパン粉の代用品にはならない ※写真はイメージ ハンバーグ作りに豆腐を使用すると食感が変わってしまうため、パン粉の代用品としてはおすすめできません。 豆腐は水分量が多いためタネがまとまらず、焼くと崩れてしまう可能性があります。また、パン粉のつなぎとしての役割も期待できません。豆腐を使用する場合は、豆腐ハンバーグとして作るのがよいでしょう。 ただし、高野豆腐はパン粉の代用品として使用可能です。高野豆腐を粉砕して粉状にすると、肉の水分を吸収して閉じ込めることができます。 高野豆腐はスーパーなどで入手できるため、気になる人は試してみてくださいね。 パン粉なしでハンバーグを作った時の特徴3つ ※写真はイメージ ここまではパン粉の代用品について詳しく見てきましたが、「パン粉を使わずにハンバーグを作ることはできるの?」と気になった人もいるのではないでしょうか。 この項では、パン粉なしでハンバーグを作った場合、どのような仕上がりになるのかを解説します。 結論からいうと、パン粉がなくてもハンバーグを作ることは可能です。ただし、食感や焼き上がりの状態などが異なるため、パン粉や代用品を使用したほうがおいしくでき上がるでしょう。 以下では、3つのポイントに注目しながら解説するので、ハンバーグ作りの参考にしてみてください。 1.ハンバーグが硬い仕上がりになる パン粉なしでハンバーグを作った場合、焼く際に生地から水分が逃げていくため、しっかりとした食感に焼き上がります。 本来の肉々しさを感じたいという人は、パン粉なしで作ってみてもよいでしょう。「ふっくらジューシー」というよりも、肉々しさを感じたい人におすすめです。 2.ひき肉の臭みが出て旨味が逃げてしまう パン粉を使用しないと、肉本来の香りや味が強調されやすくなります。 ハンバーグ作りにおいてパン粉が担っているのは、肉の水分を吸収し、旨味を閉じ込めるという役割。パン粉や代用品がないと、焼いている最中に肉の旨味が逃げてしまい、ジューシーさが失われてしまうかもしれません。 新鮮な肉でハンバーグを作る際は、肉本来の旨味を味わうために、意図的にパン粉を使わないこともあります。 ただし、ひき肉でハンバーグを作る場合は、パン粉がないと肉汁が流れやすくなって旨味が逃げてしまうため、おすすめしません。 3.焼いている時に崩れてしまう ハンバーグは牛乳やタマネギなどを使用して作るため、パン粉がないと、材料から出る水分を吸収することができません。 よくある失敗例としては、パン粉がないにもかかわらず、ほかの材料の分量を増やして焼いてしまうことです。ほかの食材を増やしてもタネがゆるくなるだけで、きれいに焼くことはできません。 水分が多い状態で調理すると、焼いた時にハンバーグが崩れたり、割れたりしてしまいます。また、肉汁も逃げてしまうため、焼き上がりに影響が出やすくなるでしょう。 パン粉を入れすぎてもハンバーグはうまく作れない ※写真はイメージ パン粉はハンバーグ作りにおいて、旨味を逃がさずおいしく焼き上げるという重要な役割があります。 ただし、パン粉を入れすぎてもうまく焼けません。必要以上にパン粉を入れるとタネ全体の水分量が減り、パサパサになってしまいます。 ほかの材料を多めに入れて調整することも可能ですが、肉の存在感が薄くなってしまうのでおすすめしません。パン粉は全体のバランスを見ながら、適量を入れましょう。 代用品でもハンバーグをおいしく作るポイント5つ ※写真はイメージ パン粉の代用品を使ってハンバーグをおいしく作るための、5つのポイントを紹介します。 コツを押さえておけば、いつもよりワンランク上のおいしいハンバーグが作れるようになりますよ。以下の解説を読んで、ぜひ試してみてください。 1.料理する直前までひき肉は冷蔵庫に入れておく ハンバーグ作りに使用するひき肉は、直前まで冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。ひき肉の温度が上昇すると、肉の脂肪が溶けて、タネがゆるくなってしまうためです。 ひき肉はタネを混ぜる段階で脂肪が溶けやすく、焼いている時に肉汁が流れ出てしまい、肉の旨味が失われてしまうことがあります。 そこで、タネを混ぜる直前まで冷蔵保存しておき、材料をそろえた後に冷蔵庫から取り出しましょう。 氷水を張ったボウルの上でタネを混ぜれば、「手から体温が伝わって肉の温度が上がってしまう」という、よくある失敗を防ぐことができます。 2.材料を入れて混ぜる時にこねすぎない 材料を混ぜる時にこねすぎると、肉から脂が流れてしまいます。手の温度が肉に伝わるため、時間をかけすぎるのもよくありません。 材料はそれぞれ冷蔵保存しておき、混ぜ合わせるタイミングで取り出して、素早く混ぜてください。 なお、夏などの熱い時期は室温が上がります。キッチンは火を使うため、さらに室温が高くなるでしょう。 肉の脂が流れると、ハンバーグの味が変化してしまいます。材料を混ぜる時だけ冷房で室温を下げるなど、工夫してみてください。 3.混ぜたタネは1~2時間ほど寝かせる タネを混ぜたら、冷蔵庫で1~2時間ほど寝かせてください。こうすることで水分と油分が馴染み、タネが柔らかくなります。 ただし、冷蔵庫で寝かしすぎたり、常温で放置したりするのはよくありません。菌が繁殖し、食中毒を引き起こす危険性があるためです。 成形した後に冷蔵庫に寝かせて焼くという人もいますが、肉にヒビが入りやすくなり、焼いた時に割れてしまうため、おすすめはしません。 タネを混ぜて、成形する前に冷蔵庫で寝かせましょう。その際はラップをしっかり巻いて乾燥を防ぐと、より効果が期待できますよ。 4.タネの空気をしっかり抜いてから焼き始める 焼いた時にヒビが入って割れるのは、ハンバーグの中に入った空気が抜けていないことが原因です。焼く前に空気をしっかり抜きましょう。 利き手でタネを持ち、反対の手に軽く叩きつけるイメージで空気を抜きます。この時、手に軽く油を塗っておくと、くっつかずに成形しやすくなりますよ。 成形する際にタネを大きくしすぎると、焼く時に火が入らなかったり、割れたりする場合も。特に、ハンバーグが割れると肉汁が逃げて、食感が硬くなってしまうので注意が必要です。 タネを手のひらサイズにととのえ、厚さを2cm以内にすると火が入りやすくなるので、試してみてくださいね。 5.フライパンで焼く時は蒸し焼きにする 蒸し焼きにするとハンバーグ全体に火が入り、旨味を閉じ込めてくれます。蒸し焼きのコツは、強火にしないことです。 ハンバーグを強火で焼くと表面だけが焦げて、中心部分が生焼けになってしまいます。反対に、弱火でじっくり時間をかけて焼くと、必要な肉汁が外に出て、硬くなってしまうことも。 片面を中火で焼いたら、ひっくり返して弱火にし、フタをして蒸し焼きにしましょう。水分の蒸発と焼きムラを防ぐことで、旨味をぎゅっと閉じ込めたハンバーグができ上がりますよ。 代用品でふっくらジューシーなハンバーグを作ろう! ※写真はイメージ パン粉の役割は、水分を吸収して肉の旨味を逃がさず、ふっくらジューシーに焼き上げること。パン粉の代用品でも、ハンバーグをおいしく作ることができます。 記事内で紹介した食パンや麩などの代用品は、ハンバーグ作りにおいて、パン粉と同じ役割を担うことができます。 パン粉や代用品を使わずにハンバーグを作ると、肉の旨味が逃げて食感が変わってしまうため、おすすめできません。 ポイントをおさえて調理すれば、パン粉の代用品でも、いつも以上に肉汁あふれるハンバーグを作ることができます。ぜひ試してみてくださいね。 [文・構成/grape編集部] キノコが余ったらやってみて! めちゃくちゃ使いやすいアレンジレシピ本記事では傷みやすいキノコの大量消費レシピを紹介しています。 片栗粉でも小麦粉でもない! から揚げの衣に使った意外な食材に「ザクザク感がたまらない」本記事ではポテトチップスを衣に使う、から揚げのレシピを紹介しています。 Share Post LINE はてな コメント
「ハンバーグを作りたいけど、パン粉がなくて困っている」
「パン粉ありとなしでは、ハンバーグのでき上がりにどんな影響があるのか」
「パン粉の代用品でハンバーグをおいしく作る方法が知りたい」
パン粉は使用頻度が低いため、こうした悩みや疑問が思い浮かんだことがある人は多いでしょう。
そこで本記事では、パン粉の代用品になる食材と、おいしくハンバーグを作るポイントについて紹介します。
パン粉なしでもハンバーグをおいしく作るコツが盛りだくさんなので、ぜひ最後までお読みください。
パン粉なしでも代用品でおいしいハンバーグは作れる!
※写真はイメージ
ハンバーグ作りにパン粉を使う理由は、パン粉に肉汁を吸わせて、水分と肉の旨味を逃がさないためです。
パン粉が旨味を閉じ込めることで、肉汁たっぷりにハンバーグが焼き上がり、ふっくらとした仕上がりになります。
また、パン粉がタネ全体をまとまりやすくしてくれます。
このように、パン粉はハンバーグを作る際に重要な役割を果たしますが、実は身近な食材で代用することができます。
ハンバーグ作りでパン粉の代用品になる食材9選
※写真はイメージ
パン粉がなくても、代用品を使えばおいしいハンバーグを作ることができます。
パン粉の代用品の中には、肉汁を閉じ込めたり、味に深みを出したり、つなぎの役割をしたりするものもあります。
ここからは、パン粉の代用品になる食材を9つ紹介。食パンや長芋など、それぞれ詳しく見ていきましょう。
1.食パン
食パンとパン粉は同じパンなので、ハンバーグ作りにおいても同じ働きをします。
パン粉をタネに入れるとよく混ざり合ってまとまり、水分を閉じ込めることができるため、焼き上がりがふっくらに。
パン粉を食パンで代用する際は、おろし金やフードプロセッサーで細かくしましょう。おろし金を使用する際は、食パンを凍らせておくと細かくしやすくなります。
2.片栗粉
片栗粉は本来とろみを出すための食材ですが、パン粉の代用品として使用すると、ハンバーグがまとまって、よく焼き上がるようになります。
パン粉の代わりに片栗粉を使用する際のポイントは、少量ずつ使用すること。タネを混ぜる時に片栗粉を入れすぎると、ハンバーグの仕上がりが硬くなってしまいます。
また、タネと一緒に混ぜるのではなく、表面に片栗粉をまぶして焼くと、タネが割れるのを防いでくれます。ほかの代用品で作る際に組み合わせてもよさそうですね。
3.小麦粉
パン粉の代わりに小麦粉を少量加えるだけで、肉の粘り気が増し、焼いても形が崩れにくくなります。
小麦粉が肉汁を適度に吸収するので、ハンバーグにふっくらとした柔らかさとジューシーさが加わるでしょう。
なお、焼く時に表面にまぶしておくと、タネ全体をコーティングし、水分を閉じ込めることが可能です。ぜひ活用してみてください。
4.麩(ふ)
麩をパン粉の代用品としてハンバーグに使用すると、ふっくらとした食感に仕上がります。麩の破片が少し残っているような状態が代用にぴったりです。
麩を代用する際は、事前に細かく粉砕しましょう。密閉袋に入れて、綿棒で細かくすりつぶすと、ハンバーグのタネに混ざりやすくなります。
麩は水分をしっかり吸収するため、肉汁あふれるハンバーグができ上がります。ジューシーな一品に仕上げたい時は、麩で代用することを検討してみてください。
5.白米
白米も、パン粉の代用品になります。炊いた白米はふっくらもちもちしており、タネをまとめることができるためです。
熱々の状態で使用すると、肉の脂が溶けてしまい、旨味が逃げてしまいます。粗熱を取った白米を使用しましょう。白米の弾力によって、柔らかいハンバーグが仕上がります。
白米の粒感が気になる人は、炊いた白米を袋に入れ、綿棒ですり潰してから使用するのがおすすめです。身近にある食材として、もっとも代用しやすいでしょう。
6.おから
おからとは、豆腐を作る工程で大豆から豆乳を絞った後に残る部分のこと。たんぱく質や食物繊維など、栄養素が豊富に含まれているのが特徴です。
おから自体は水気がなく、肉の水分をしっかりと吸収し、柔らかな食感で肉汁たっぷりなハンバーグに仕上げてくれますよ。
7.長芋
ハンバーグ作りにおいて、パン粉の代用品に長芋を使うことも可能です。長芋の甘みや旨味がハンバーグにコクを加えます。
長芋で代用する際は、すり潰してから使用しましょう。長芋自体の水分量が多いため、ハンバーグを柔らかく仕上げることができます。
また、長芋のふわふわな食感によって、ハンバーグにもちもちとした感触がプラスされるのも特徴です。
粘り気によってタネをまとめることもできますが、入れすぎるとタネ自体がまとまらなくなってしまうため、少量に留めましょう。
8.オートミール
オーツ麦を調理しやすく加工した食品であるオートミールも、パン粉の代わりに使用することができます。
ビタミンやミネラルを豊富に含み、健康維持にも効果が見込まれるオートミールは、細かく砕くことでつなぎの役割を果たし、パン粉に代用できるのだとか。
ちなみに、クイックオーツと呼ばれる種類のものは粒が小さく、水分が浸透しやすくなっているため、砕かなくても使用することができます。スーパーマーケット(以下、スーパー)などで探してみてくださいね。
9.ジャガイモ
最後に紹介するのは、ジャガイモです。あらかじめ芽を取り除いたジャガイモをすりおろすことで、つなぎの役割を果たすことができます。
また、ジャガイモは千切りにしてもOK。タネのまとまりをよくするために、ひき肉などと混ぜる前に細かく切りましょう。さらにチーズを加えることで、つなぎの効果がアップするのだとか。
ジャガイモが旬を迎える春や秋などに、試しにハンバーグに入れてみてはいかがでしょうか。
豆腐はパン粉の代用品にはならない
※写真はイメージ
ハンバーグ作りに豆腐を使用すると食感が変わってしまうため、パン粉の代用品としてはおすすめできません。
豆腐は水分量が多いためタネがまとまらず、焼くと崩れてしまう可能性があります。また、パン粉のつなぎとしての役割も期待できません。豆腐を使用する場合は、豆腐ハンバーグとして作るのがよいでしょう。
ただし、高野豆腐はパン粉の代用品として使用可能です。高野豆腐を粉砕して粉状にすると、肉の水分を吸収して閉じ込めることができます。
高野豆腐はスーパーなどで入手できるため、気になる人は試してみてくださいね。
パン粉なしでハンバーグを作った時の特徴3つ
※写真はイメージ
ここまではパン粉の代用品について詳しく見てきましたが、「パン粉を使わずにハンバーグを作ることはできるの?」と気になった人もいるのではないでしょうか。
この項では、パン粉なしでハンバーグを作った場合、どのような仕上がりになるのかを解説します。
結論からいうと、パン粉がなくてもハンバーグを作ることは可能です。ただし、食感や焼き上がりの状態などが異なるため、パン粉や代用品を使用したほうがおいしくでき上がるでしょう。
以下では、3つのポイントに注目しながら解説するので、ハンバーグ作りの参考にしてみてください。
1.ハンバーグが硬い仕上がりになる
パン粉なしでハンバーグを作った場合、焼く際に生地から水分が逃げていくため、しっかりとした食感に焼き上がります。
本来の肉々しさを感じたいという人は、パン粉なしで作ってみてもよいでしょう。「ふっくらジューシー」というよりも、肉々しさを感じたい人におすすめです。
2.ひき肉の臭みが出て旨味が逃げてしまう
パン粉を使用しないと、肉本来の香りや味が強調されやすくなります。
ハンバーグ作りにおいてパン粉が担っているのは、肉の水分を吸収し、旨味を閉じ込めるという役割。パン粉や代用品がないと、焼いている最中に肉の旨味が逃げてしまい、ジューシーさが失われてしまうかもしれません。
新鮮な肉でハンバーグを作る際は、肉本来の旨味を味わうために、意図的にパン粉を使わないこともあります。
ただし、ひき肉でハンバーグを作る場合は、パン粉がないと肉汁が流れやすくなって旨味が逃げてしまうため、おすすめしません。
3.焼いている時に崩れてしまう
ハンバーグは牛乳やタマネギなどを使用して作るため、パン粉がないと、材料から出る水分を吸収することができません。
よくある失敗例としては、パン粉がないにもかかわらず、ほかの材料の分量を増やして焼いてしまうことです。ほかの食材を増やしてもタネがゆるくなるだけで、きれいに焼くことはできません。
水分が多い状態で調理すると、焼いた時にハンバーグが崩れたり、割れたりしてしまいます。また、肉汁も逃げてしまうため、焼き上がりに影響が出やすくなるでしょう。
パン粉を入れすぎてもハンバーグはうまく作れない
※写真はイメージ
パン粉はハンバーグ作りにおいて、旨味を逃がさずおいしく焼き上げるという重要な役割があります。
ただし、パン粉を入れすぎてもうまく焼けません。必要以上にパン粉を入れるとタネ全体の水分量が減り、パサパサになってしまいます。
ほかの材料を多めに入れて調整することも可能ですが、肉の存在感が薄くなってしまうのでおすすめしません。パン粉は全体のバランスを見ながら、適量を入れましょう。
代用品でもハンバーグをおいしく作るポイント5つ
※写真はイメージ
パン粉の代用品を使ってハンバーグをおいしく作るための、5つのポイントを紹介します。
コツを押さえておけば、いつもよりワンランク上のおいしいハンバーグが作れるようになりますよ。以下の解説を読んで、ぜひ試してみてください。
1.料理する直前までひき肉は冷蔵庫に入れておく
ハンバーグ作りに使用するひき肉は、直前まで冷蔵庫に入れて冷やしておきましょう。ひき肉の温度が上昇すると、肉の脂肪が溶けて、タネがゆるくなってしまうためです。
ひき肉はタネを混ぜる段階で脂肪が溶けやすく、焼いている時に肉汁が流れ出てしまい、肉の旨味が失われてしまうことがあります。
そこで、タネを混ぜる直前まで冷蔵保存しておき、材料をそろえた後に冷蔵庫から取り出しましょう。
氷水を張ったボウルの上でタネを混ぜれば、「手から体温が伝わって肉の温度が上がってしまう」という、よくある失敗を防ぐことができます。
2.材料を入れて混ぜる時にこねすぎない
材料を混ぜる時にこねすぎると、肉から脂が流れてしまいます。手の温度が肉に伝わるため、時間をかけすぎるのもよくありません。
材料はそれぞれ冷蔵保存しておき、混ぜ合わせるタイミングで取り出して、素早く混ぜてください。
なお、夏などの熱い時期は室温が上がります。キッチンは火を使うため、さらに室温が高くなるでしょう。
肉の脂が流れると、ハンバーグの味が変化してしまいます。材料を混ぜる時だけ冷房で室温を下げるなど、工夫してみてください。
3.混ぜたタネは1~2時間ほど寝かせる
タネを混ぜたら、冷蔵庫で1~2時間ほど寝かせてください。こうすることで水分と油分が馴染み、タネが柔らかくなります。
ただし、冷蔵庫で寝かしすぎたり、常温で放置したりするのはよくありません。菌が繁殖し、食中毒を引き起こす危険性があるためです。
成形した後に冷蔵庫に寝かせて焼くという人もいますが、肉にヒビが入りやすくなり、焼いた時に割れてしまうため、おすすめはしません。
タネを混ぜて、成形する前に冷蔵庫で寝かせましょう。その際はラップをしっかり巻いて乾燥を防ぐと、より効果が期待できますよ。
4.タネの空気をしっかり抜いてから焼き始める
焼いた時にヒビが入って割れるのは、ハンバーグの中に入った空気が抜けていないことが原因です。焼く前に空気をしっかり抜きましょう。
利き手でタネを持ち、反対の手に軽く叩きつけるイメージで空気を抜きます。この時、手に軽く油を塗っておくと、くっつかずに成形しやすくなりますよ。
成形する際にタネを大きくしすぎると、焼く時に火が入らなかったり、割れたりする場合も。特に、ハンバーグが割れると肉汁が逃げて、食感が硬くなってしまうので注意が必要です。
タネを手のひらサイズにととのえ、厚さを2cm以内にすると火が入りやすくなるので、試してみてくださいね。
5.フライパンで焼く時は蒸し焼きにする
蒸し焼きにするとハンバーグ全体に火が入り、旨味を閉じ込めてくれます。蒸し焼きのコツは、強火にしないことです。
ハンバーグを強火で焼くと表面だけが焦げて、中心部分が生焼けになってしまいます。反対に、弱火でじっくり時間をかけて焼くと、必要な肉汁が外に出て、硬くなってしまうことも。
片面を中火で焼いたら、ひっくり返して弱火にし、フタをして蒸し焼きにしましょう。水分の蒸発と焼きムラを防ぐことで、旨味をぎゅっと閉じ込めたハンバーグができ上がりますよ。
代用品でふっくらジューシーなハンバーグを作ろう!
※写真はイメージ
パン粉の役割は、水分を吸収して肉の旨味を逃がさず、ふっくらジューシーに焼き上げること。パン粉の代用品でも、ハンバーグをおいしく作ることができます。
記事内で紹介した食パンや麩などの代用品は、ハンバーグ作りにおいて、パン粉と同じ役割を担うことができます。
パン粉や代用品を使わずにハンバーグを作ると、肉の旨味が逃げて食感が変わってしまうため、おすすめできません。
ポイントをおさえて調理すれば、パン粉の代用品でも、いつも以上に肉汁あふれるハンバーグを作ることができます。ぜひ試してみてくださいね。
[文・構成/grape編集部]