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「人生がなんだかうまくいかない」「運が下がっている」そんなときの処方箋

By - 吉元 由美  公開:  更新:

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若い女性の画像

吉元由美の『ひと・もの・こと』

作詞家でもあり、エッセイストでもある吉元由美さんが、日常に関わる『ひと・もの・こと』を徒然なるままに連載。

たまたま出会った人のちょっとした言動から親友のエピソード、取材などの途中で出会った気になる物から愛用品、そして日常話から気になる時事ニュースなど…さまざまな『ひと・もの・こと』に関するトピックを吉元流でお届けします。

自分とよりよくつきあう処方箋

人生がなんだかうまくいかない、仕事も人間関係も空回りして、やることが裏目に出てしまう。そんなとき、どう処したらいいのか。

運が下がっている、ツキがない時期、何とか解決しようとがむしゃらに頑張ってしまいますが、それでは解決にならないことが多いのではないかと思います。

そんなときは、頑張ることをお休みする。手放してしまう。頑張らないことを自分に許す。そして、目の前にある日常の生活を淡々と丁寧にする。心地のいい習慣を積み重ねる。

朝食の写真

たとえば、生活のリズムを整える。掃除をする。できるだけ自分で食事を作る。日記を書く。お風呂にゆったり入る。寝る前に本を読む。

そんなあたりまえのような日常の生活を意識して丁寧にしてみる。自分が芯から心地いいと思うことは何なのか、改めて考えてみるのです。

そして日常の生活を整えていくと、きっとその先に光が見えてきます。運がダウンしているときにジタバタしない。これは、人生の波を上手く乗りこなす『コツ』なのです。

読書をする女性の画像

コロナ禍が始まった頃、買い物に出ることさえ憚られるような日々がありました。息が詰まるような時期、私は日々の食事を丁寧に作ることに力を入れました。

まず食べ物で免疫力を上げる。毎日、無心で野菜を刻みました。時間がありますから、普段作っていなかったような手間のかかる料理も作りました。

その先どうなるかわからない混沌とした時期に、毎日丁寧に食事を作ることは心を整える時間になりました。

料理をする女性の画像

あるとき、ものすごく落ち込んだことがありました。誰にも会いたくない、何もしたくない。それでも仕事の打ち合わせに行かなければならない。

気持ちを上げるために、私は道ですれ違う人たちの幸せを祈ることを思いついたのです。(あのおじさん、今日美味しいご飯を食べられますように)(あのお姉さん、デートがうまくいきますように)と一人ひとりの幸せを心の中で祈り続けました。

すると打ち合わせ場所に着いたときには、歓喜にも似た思いが胸いっぱいに溢れていました。

調べてみると、これは人の幸せを祈る『慈悲の瞑想』『慈愛の瞑想』と呼ばれるもので、そのイメージが脳に作用し、自尊心や自己肯定感を高めることにつながるそうです。

蓮の写真

自分の気持ちが上手く回らなくなったとき、落ち込んだとき、自分なりの処方箋があるといいです。カラオケで歌いまくる。走る。スパに行く。何でもいいのです。

処方箋を持っているというのは、自分とのつきあい方を知っているということなのです。

いのちを紡ぐ言葉たち かけがえのないこの世界で

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吉元 由美
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※記事中の写真はすべてイメージ


[文・構成/吉元由美]

吉元由美

作詞家、作家。作詞家生活30年で1000曲の詞を書く。これまでに杏里、田原俊彦、松田聖子、中山美穂、山本達彦、石丸幹二、加山雄三など多くのアーティストの作品を手掛ける。平原綾香の『Jupiter』はミリオンヒットとなる。現在は「魂が喜ぶように生きよう」をテーマに、「吉元由美のLIFE ARTIST ACADEMY」プロジェクトを発信。
吉元由美オフィシャルサイト
吉元由美Facebookページ
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