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水筒についた茶渋を落とす方法7選 きれいにする際の注意点と日頃から行える対策も紹介

By - grape編集部  公開:  更新:

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水筒の写真

※写真はイメージ

水筒についた茶渋が洗っても落ちない、とお悩みの人もいるのではないでしょうか。こびり付いた水筒の茶渋は、スポンジだけでは落ちず、適切な方法で洗う必要があります。

そこで本記事では、水筒についた茶渋をきれいにする方法について解説します。どんなにスポンジでこすっても落ちなかった水筒の茶渋が、きれいに落とせる方法を知れる内容になっているので、ぜひ最後までお読みください。

水筒に茶渋が付く理由

水筒を洗う写真

水筒に茶渋が付く原因は、色素の成分であるポリフェノールに寄るものです。

緑茶やコーヒーに含まれるポリフェノールが、水に含まれるカルシウムやマグネシウムなどのミネラルに反応すると、褐色に変わり、水筒の表面に茶渋が発生するとされています。

ポリフェノールが含まれる飲み物の代表は、以下の3つです。

  1. コーヒー
  2. 緑茶
  3. 紅茶

茶渋には水分が残りやすく、雑菌が繁殖する恐れもあります。放置すると、落とすのが大変になるだけでなく、衛生面から見てもよくありません。水筒に茶渋が付く理由を理解し、常にきれいに保ちましょう。

水筒についた茶渋を落とす方法7選

水筒を洗う写真

水筒についた茶渋を落とすのに効果がある方法を、7つ紹介します。洗い方も解説していますので、ぜひ参考にしてください。

1.酸素系漂白剤

酸素系漂白剤は、お湯に溶けると過酸化水素と炭酸ソーダに分解されます。過酸化水素と炭酸ソーダが分解される際に発生した酸素に漂白効果があり、茶渋をきれいにしてくれます。

使用方法は、以下の通りです。

  1. ボウルに50℃くらいのお湯を入れ、酸素系漂白剤を混ぜる。
  2. 水筒の中に、漂白剤を混ぜたお湯を入れて、30分~1時間ほど放置する。
  3. 時間が経ったら、水でよくすすぐ。

漂白剤には2種類あり、この方法が使えるのは酸素系漂白剤だけです。塩素系漂白剤は、ステンレスにサビを発生させる恐れがあるので、使用しないようにしましょう。

2.重曹

重曹の成分は弱アルカリ性で酸性の汚れを落とします。水筒に付く茶渋は、酸化して沈着する酸性の汚れであり、重曹は茶渋を落とす効果が期待できます。

落とし方は以下の通りです。

  1. 40~50℃くらいのお湯を用意し、重曹を混ぜる。
  2. 重曹入りのお湯を水筒の中に入れて、30分~1時間おく。

大きい容器にお湯を張って水筒全体をつけおきすると、外側のコーティングが剥がれる可能性があります。水筒全体をつけおきするのではなく、内部に重曹を溶かしたお湯を入れるようにしましょう。ふたやパッキンなどは分解して、別で用意した重曹を溶かしたお湯につけてください。

重曹を使用する際の注意点は、こすらないこと。こすると細かい傷が水筒内にでき、新たな茶渋が付きやすくなります。

細菌が発生しやすくなるので、スポンジで直接こするのは避け、つけおきしましょう。

3.柑橘系の皮

みかんやレモンなどの柑橘類の皮には、掃除に有効な以下の成分が含まれています。

  • クエン酸
  • リモネン
  • ペクチン

クエン酸は、水垢などアルカリ性の汚れに効果的。リモネンは、油汚れを落とすはたらきがあります。ペクチンに関しては、汚れ落としだけでなく、ツヤ出し効果もあります。

茶渋を落とす方法は以下の通りです。

  1. 柑橘類の皮を適当な大きさに切って二2つ折りにする。
  2. 水筒の茶渋に、柑橘類の皮をこする。

柑橘類の皮の内側に塩をつけ、茶渋のついた部分をこすっても効果があります。果汁を用いながらこすることでより効果が上がります。ただし、塩が粗いと水筒を傷つけるので、注意しましょう。

柑橘類の皮は、汚れを落とすだけでなく、消臭効果も期待できるため、臭いが気になる水筒の掃除にもおすすめです。

4.歯磨き粉

歯磨き粉は、歯に付着するステインという着色物質を落とす、微細な研磨剤が含まれています。歯磨き粉に含まれる研磨剤の働きにより、水筒に付着した茶渋を落とせます。

使い方は、茶渋に歯磨き粉をつけて、スポンジで軽くこすりましょう。

歯磨き粉の中で、さらに茶渋汚れに効果が期待できるのが、「EXポリリン酸」と呼ばれるホワイトニング成分です。ご家庭に複数の歯磨き粉がある場合は、「EXポリリン酸」が入っているものを選ぶといいでしょう。

5.アクリルたわし

アクリルたわしとは、アクリル100%の毛糸で作られたたわしです。細かな繊維でできているため、ミクロレベルの微細な汚れまで落とします。

洗剤がなくてもアクリルたわしでこすれば、油汚れや、茶渋を落とせます。通常のたわしと違って繊維が柔らかいので、傷が付きにくいのも特徴です。洗剤はつけずに、アクリルたわしをぬるま湯に浸した後、水筒の茶渋をこすりましょう。

洗浄後は、水筒をよく乾燥させることが大切です。水分が残っていると、再び茶渋が付着しやすくなります。アクリルたわしで茶渋を落としたら、乾燥までしっかり行い清潔に保ちましょう。

6.メラミンスポンジ

メラミンスポンジは、メラミン樹脂でできているスポンジです。100円ショップで、販売されています。メラミンスポンジは、目に見えない細かい網目でできており、研磨することで、茶渋を落とします。

通常のスポンジとは異なり、メラミンスポンジを使う際は洗剤が不要です。茶渋以外にも、さまざまな掃除に使える万能スポンジなので、1つ買っておいておくと便利でしょう。

7.塩

人工的なものを使用したくない人は、塩を試してみるのがいいでしょう。お塩は、研磨剤の働きをします。洗剤は不要で、お塩をつけてこするだけで、茶渋を落とす効果が期待できます。臭いもありませんし、漬けおきの必要もないので、時間の短縮にもつながるでしょう。

1つまみの塩を、茶渋がついた部分にふりかけてください。湿らせたスポンジでこすり、茶渋が落とせたら水で洗い流しましょう。

水筒についた茶渋を洗う際の4つの注意点

水筒に水道水を入れる写真

水筒についた茶渋を洗う際の注意点を、4つ解説します。誤った方法で行うと、水筒が傷ついたり、パッキンが破損したりします。4つの注意点に気を付けながら、頑固な茶渋を落としましょう。

1.ステンレス製の水筒に塩素系漂白剤は使用しない

ステンレス製の水筒に、塩素系の漂白剤は使用してはいけません。サビる危険性があるからです。塩素系漂白剤の主成分は、次亜塩素酸ナトリウムと水酸化ナトリウムです。2つの成分は、ステンレスにサビを発生させる恐れがあるので使用は控えましょう。

また、パッキン部分の劣化も進み、臭いに関しても換気扇を回す必要があるほどです。ステンレス製の水筒は、相性がよくないので、使わないようにしましょう。

2.熱湯で洗わない

水筒に、熱湯をかけてはいけません。パッキンや蓋の部分はゴムやプラスチックでできており、熱に弱く破損する可能性があるからです。目安としては、50℃以上のお湯は避けたほうがよいでしょう。

また、重曹を使って茶渋を落とす際に、50℃以上のお湯を使用すると、強いアルカリ性を示します。お湯を使用する際は、温度に気を付けましょう。

3.金たわしやクレンザーは使用しない

金たわしでこすると、ステンレス製の水筒は傷が付きます。また、金たわしは使用すればするほど、切れたり破損したりするので、異物混入にもつながります。

クレンザーも同様で、傷が付くので使用は避けましょう。傷が付くと、茶渋が付きやすくなり、細菌が発生しやすくなります。また、表面の塗装を剥がしてしまうほど研磨力が強いので、おすすめはできません。

4.食器乾燥機は使用しない

食器乾燥機は、高温のお湯を使用するので、水筒の変形や劣化を招く恐れがあります。水筒内部のパッキンやプラスチックは、耐熱性が高いわけではありません。傷んだり変形したりすると、捨てることになるので要注意です。

また、食器乾燥機を使用することで、熱風により内部のコーティングが剥がれる恐れがあります。コーティングが剥がれると、水筒の耐久性を下げるだけでなく、茶渋が付着しやすくなる原因にもつながります。保温や保冷効果もなくなってしまうので、食器乾燥機は使用せずに、手洗いをしましょう。

水筒に茶渋を付けないための対策3つ

コップを洗う写真

日頃から茶渋をつけないための対策を、3つ紹介します。3つとも簡単で、すぐにできるので、今日から実践できます。

1.使用後はすぐに洗う

水筒に茶渋を付けないための最も基本的で効果的な対策の1つは、使用後すぐに洗浄することです。茶渋は、時間が経つほど蓄積されます。

使用直後に水筒を洗うことで、茶渋が定着する前に除去できます。洗う際は、ぬるま湯と中性洗剤を使い、柔らかいスポンジや布で水筒の内部を優しくこするのが効果的です。

洗浄後は、水筒を完全に乾燥させましょう。湿った状態で放置すると、茶渋の再付着や細菌の繁殖の原因となります。水筒を逆さまにしてしっかりと乾かし、次回使用時には清潔な状態であることを確認しましょう。

使用後に洗う習慣を持つことで、水筒に茶渋が付着するのを大幅に減らすことができます。

2.使用後すぐに洗えない場合は水につけておく

忙しくてすぐに洗えない時や、外出している時は、水につけておくだけでも、茶渋の予防効果があります。水筒内に残ったポリフェノールが水で薄まれば、茶渋も付きにくくなるでしょう。水筒に水を張ってつけておくだけでも、予防効果があります。

3.米のとぎ汁につける

米のとぎ汁を温めて水筒に入れると、茶渋の予防になります。とぎ汁の米ぬかの成分が、水筒をコーティングしてくれるからです。

50℃以下に沸かしたとぎ汁を使用しましょう。50℃以上になると、水筒が破損する可能性があるので、気を付けてください。水筒の茶渋を洗い落とした日は、予防策として、米のとぎ汁でコーティングするとよいでしょう。

落ちない場合は水筒の買い替えも検討する

デスクワークをする写真

茶渋を落とすために、さまざまな対処法をしても落ちにくくなった場合は、水筒の買い替えを検討してください。それ以外にも、保温や保冷効果が落ちたと感じたり、水筒の外側に水滴が付くようになったりしたら、買い替えのサインです。ステンレス部分が傷ついていると、茶渋が付きやすくなるだけでなく、そこから細菌が繁殖する恐れがあります。

また、パッキン部分の寿命は、平均1年くらいです。水筒本体はまだ使えるけれど、パッキン部分が汚れたり変形したりして困っている人は、部品のみ購入するという選択肢もあります。メーカーの販売ページを確認してみましょう。

ただし、水筒の汚れが目立ってきて、保温や保冷効果が落ちたと感じたら、買い替えるほうがおすすめです。

水筒についた茶渋は正しい方法で掃除しよう!

水を飲む写真

水筒に茶渋が付く理由は、コーヒーや緑茶に含まれるポリフェノール成分が原因です。スポンジでは中々落ちない茶渋ですが、正しい方法で掃除をすればきれいになります。重曹や歯磨き粉を使用すれば、頑固な茶渋もきれいに落ちるでしょう。

反対に、熱湯を使用して洗ったり、塩素系漂白剤を使用したりすると、水筒が破損して危険です。注意点を守りながら、茶渋を落として水筒をきれいにしましょう。また、日頃から行える対策をすれば、見た目も衛生面も安心して水筒を使用できます。


[文・構成/grape編集部]

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