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- 取材協力
- 藤伸興業株式会社
マンションやアパートの部屋の壁に、通気口が設置されていることがありますよね。
丸い筒状のタイプや、四角い形状でプレートで覆われているタイプなどさまざまな形状がありますが、なぜ通気口を設置する必要があるのでしょうか。
また、ふさいでしまったら何か問題があるのでしょうか。部屋に通気口がある理由を調べました。
通気口は部屋の気密性を緩和する!
マンションなどの賃貸業務を行っている、藤伸興業株式会社(以下、藤伸興業)によると、通気口が設置されているのは「部屋の気密性が高くなりすぎないようにするため」とのこと。
現在の住宅は室内でも快適に過ごせるよう、気密性・断熱性が高くなるよう設計されています。
しかし、気密性が高いと、ほこりや湿気などが部屋の中にたまりやすくなるので、健康面に悪影響を及ぼす恐れも。
そのため、通気口を設置して効果的に空気を循環させているのです。加えて、建材などから出る化学物質を室外に出す働きもあります。
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また、通気口があることで部屋の気圧が下がるのを防ぎます。
気密性の高い部屋で換気扇を付けた場合、部屋の中の圧力が下がることで外部との圧力差が生まれます。
例えば、換気扇を付けた際、ドアが急に重くなったという経験はないでしょうか。それは家の中と外との気圧差が原因で起こる現象です。
部屋の通気口を開けておけば、通気口から空気が出入りするため、気圧が下がりすぎるのを防ぐことができます。
こうした理由から、部屋の通気口は基本的には閉めずに、開けておいたほうがいいとのことです。
通気口は冬も開けっ放しでOK
通気口を開けておくと「冬は寒そう」「虫が入ってくるのでは」と不安になるかもしれません。
藤伸興業によると、「冬でも通気口から逃げる熱は小さく、開けっ放しでもさほど問題はない」とのこと。
あまりにも寒く感じるようであれば、少しの時間であれば閉めてもいいそうです。
虫に関しては、通気口のタイプによっては入ってきてしまうことがあります。
頻繁に入ってくるようであれば、「通気口用の防虫ネットなどを取り付けて対処するようにしてください」とアドバイスがありました。
通気口は、ほこりや湿気などが部屋の中にたまらないよう、効果的に部屋の空気を循環させるもの。気密性の高い現在の住宅には不可欠な装備ということです。
ずっと閉めたままだと湿気がたまり、カビが生えてしまうこともあるので、基本的には開けておきましょう。
[文/デジタル・コンテンツ・パブリッシング・構成/grape編集部]