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『メリハリ』の意味知ってる? メリハリのある生活を送るメリット、コツを紹介

By - COLLY  公開:  更新:

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※写真はイメージ

『メリハリ』とはどのような意味でしょう。朗読をする際に抑揚を付けたり、強弱を付けたりして聞き取りやすくするイメージでしょうか。

また、普段の生活で効率よく手順を進める様子や、仕事とプライベートを上手に両立する時などに使われるイメージがあるかもしれません。

こちらの記事では『メリハリ』の持つ本来の意味や由来、類義語と合わせて、生活に生かすメリットやコツを紹介していきます。

『メリハリ』とは何か

浅草の市川團十郎像

※写真はイメージ

メリハリの意味と漢字表記、由来、類義語の解説をします。漢字表記と由来は意外に感じられるかもしれませんよ。

意味

『メリハリ』とは、以下の通り。口を『ゆるめる・張る』ことを表しています。漢字で『減張』『乙張』と表記し、『メリカリ』と読む場合もありますよ。反対の意味の漢字を組み合わせた熟語です。

  • 声の強弱や高低、伸縮などの調子を変える。
  • (もともとの意味より転じて)ものの強弱をはっきりと区別させる。

『メリハリ』の意味は歌舞伎などの日本の伝統芸能の技術から由来します。口をゆるめて低く弱めにしたり、強く高めにしたりして声に『メリハリ』を付けることです。台詞に強弱や抑揚が出て、登場人物が生き生きとします。

『メリハリ』は音量の大きさや絵画の色使いなどの強弱にも使われていますが、時代が下るにつれて、時と場合に応じてゆるさと厳しさの区別を付ける意味で使われるようになりました。

仕事で頑張る日とゆったり休養を取る日を明確に分けたり、仕事の優先順位を付けて効率よく計画を立てたりするような表現です。

類義語

『メリハリ』の類義語や似た意味のことわざは以下の通り。熟語は『メリハリ』と同様に反対の言葉の組み合わせです。類似表現は、『メリハリ』を生活に使用した場合に、似た意味を持つことわざですね。

  • 強弱:(程度が)強いと弱い。
  • 抑揚:(会話や文章を読む際に)口調や語調に強弱を付ける。
  • 緩急:緩やかと急である。速いと遅い。ゆるいと厳しい。
  • リズム:明暗・強弱・遅速などの相反する動きを、ほぼ一定の間隔で繰り返し行う。

『メリハリ』のある生活のメリット

爽やかな朝に撮影されたインテリアのイメージ

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『メリハリ』を意識して生活しようとする場合、どのようなメリットがあるでしょうか。詳しく見ていきましょう。

時間の有効活用

『メリハリ』を付けた丁寧な生活を心がけている場合、限られた中で時間を効果的に活用できる人がほとんどです。例えば、細切れ時間を利用すること。

電車での通勤や退勤の途中、始業時間の前や昼休みに10分数分程度のスキマ時間ができる場合があります。その間に集中して気になる本を読んだり、キャリアアップのための勉強をしたりできますよ。

短い時間もあなどれません。限られた時間を無駄にするのはもったいないという意識から、かえって集中できることもあるかもしれません。まずは5分ほどの短い時間から何かに挑戦してみてはいかがでしょうか。

生産性の向上

生活の中に『メリハリ』を取り入れていると、仕事や勉強に集中すべき時間を心得てよい結果を残せます。

だらだらと長時間続けると、飽きてしまって余計に仕事が遅くなってしまうことも。休む時間なく集中しようとしてかえって疲れてしまい、やるべき作業が終わりません。

決まった時間に休憩を取って、作業から離れる時間を作ることが『メリハリ』のある生活をする秘訣です。適度に休みながらほどよく作業することで、疲れもたまりません。人より少ない作業時間で仕上げられたり、生産性が向上したりすることもあるでしょう。

ストレスの軽減

『メリハリ』を付けるようにすると、気分転換ができるので仕事に追われるストレスを軽減できるメリットもあります。

『メリハリ』を大切にしている人の中には、温かい飲み物をゆっくり飲んで一息ついたり、ストレッチをしたりして心身をほぐして緊張を解いたりしている人もいるようです。

パソコンの作業が欠かせない場合は、窓越しに遠くの風景を眺めたり、まぶたを閉じたりして目をリフレッシュさせている人も少なくありません。

軽く雑談に応じることもあり、仕事や勉強の間に休憩が入れることで、次の仕事に向かううえでスッキリした気持ちで取り組めるようです。

メリハリがある人の特徴

部屋でリラックスする若い女性

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『メリハリ』がある人には、どのような特徴があるのでしょうか。詳しく紹介します。

計画性がある

『メリハリ』がある人には計画性があります。成果を残せる有能な人で、周囲の人から一目置かれていることも少なくないでしょう。

計画性があって『メリハリ』がある人は、何事もしっかりと先を見据えているので、頼りがいがあります。

キャリアプランのような長期プランをしっかりと立てられる人も多く、マルチタスクも難なくこなし、その日のうちにやるべきことや優先すべきことを即座に判断できるのです。

自己管理能力がある

仕事で『メリハリ』を付けるのをモットーとしている人は、仕事の時間は集中してやり切る自己管理能力があります。悪口や嫌味などの周囲の雑音は関心を向けないようにしていて、笑みを絶やさなかったり、うまくかわしたりしていることが多いようです。

自己管理ができていて、オンオフと切り替えるのがうまく、仕事以外に楽しみを見つけて発散しているのが、『メリハリ』のある人の特徴です。

『メリハリ』を生み出すためのコツ

ろうそくを撮るカメラ女子

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どのようにすれば『メリハリ』のある習慣が身につくのでしょうか。こちらの項目では、自分の生活の中で『メリハリ』を生み出すコツについて紹介していきます。

仕事とプライベートの境界線を引く

もし、休みの日も仕事が忘れられないのであれば、思い切って家の中では仕事に関することに触れないようにしましょう。家に仕事を持ち帰るのはもっての外。仕事用のメールやSNSもチェックしないようにしましょう。

オンオフをしっかりと分けるために、仕事で嫌なことがあったら店舗やカフェに出向いて気分転換し、すっぱりと忘れるのがおすすめです。

会社とプライベートではメイクや服、バッグなどのファッション小物は、できるだけ違う種類を選ぶと線引きしやすいでしょう。

優先順位などを整理する

仕事や勉強、趣味に関する物事でも、優先する順番を付けるようにしましょう。スケジュール帳やアプリを利用して管理するのもおすすめ。いつまでに仕上げるのか、所定の場所に書きとどめて確認しましょう。

目に付く所に置いて忘れないようにするなら、デスクに紙などを用意して優先する仕事の内容を書いた付箋を貼り、終わり次第剥がすのがおすすめです。

メモ欄のある卓上カレンダーを用意して、該当する日付にするべき仕事を書いておくのも、すぐにチェックできて便利。

終わった仕事があれば削除したり、色がついたペンで『終了』と書いたりすると確認しやすいです。突発的な仕事を頼まれても、対処できるかどうか判断しやすいですよ。

身体を休める時間をしっかり取る

『メリハリ』を付けてここぞという時に集中できるよう、普段から健康に過ごせるようにしましょう。仕事と帰宅後の時間をうまく切り替えて、休む時間を確保するのがおすすめです。

普段の睡眠時間が少ないからといって、休日に寝溜めをするとだらだらしがち。心身の健康のため、リラックスできる時間を作るようにしましょう。

例えば、お気に入りのアロマを焚いてゆったりと質のよい睡眠を取れるようにしたり、半身浴などでお風呂に浸かる時間を割いたりするのもよいでしょう。

心身に負担をかけないよう、寝具やパジャマにこだわると眠りやすくなりますし、デスクワークで肩や腰がだるいのであれば、マッサージクッションなどを利用すると疲れが取れますよ。

『メリハリ』を理解して自分の生活に生かしてみよう

朝の起床時間〜出勤01

※写真はイメージ

『メリハリ』はもともと歌舞伎などの日本の伝統芸能からできた言葉。現在は、やるべき時に集中して物事に当たり、休める時にはしっかり身体を休ませる、緩急を付けた過ごし方を表す意味などでも使われています。

「一生懸命仕事してもはかどらない」「集中力が続かない」と悩んでいる人は、『メリハリ』を付けた生活を心がけてみましょう。


[文・構成/grape編集部]

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