タイニーハウスの間取りや価格は? 購入前に知っておくべき注意点
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お気に入りの品々に囲まれて、シンプルな生活を可能にするタイニーハウス。限られた面積でミニマルに暮らす、そのようなライフスタイルが注目を集めています。
しかし一般住宅とは異なるため、実際の広さや価格相場が気になる人もいるのではないでしょうか。
そこで本記事では、タイニーハウスの間取りや価格、購入前に確認すべき注意点を解説します。タイニーハウスについて詳細に知りたい人は、ぜひ参考にしてください。
タイニーハウスとは
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タイニーハウスとは、小さな家屋を意味する和製英語です。広さや大きさに明確な基準はなく、その構造や加工、工事の方法についても決まりはありません。
タイニーハウスの発祥は、2000年頃のアメリカといわれています。日本では2011年の東日本大震災後に注目され始め、昨今の多様化するライフスタイルも相まって広く知られるようになりました。
タイニーハウスの活用は、居住だけにとどまりません。別荘のようにセカンドハウスにしたり、来客時のゲストハウスにしたり、誰にも邪魔されない自分だけの趣味部屋や書斎にもなります。幅広いニーズに対応できるため、タイニーハウスの需要は高まる一方です。
タイニーハウスの種類
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タイニーハウスとひと口にいっても、形や素材、工事の方法などによって種類はさまざま。主に基礎付きタイプと、移動できるタイプに分かれます。どのような違いがあるのか、特徴を確認していきましょう。
基礎付きタイプ
一般の住宅を建てる場合と同様に、土地に固定し定着させているものが基礎付きタイプです。種類は、以下3つが挙げられます。
ドームハウスはその名のとおり、丸屋根で半球状の空間をもつ建物です。間仕切りが難しく無駄な空間が生じやすい欠点がありますが、支柱や柱を最小限にしたシンプルな間取りにできます。
プレハブ住宅は、生産から加工までできる限りの作業を工場で行い、建築現場で組み立ています。工場で生産されるため品質が一定しており、作業負担が少なく工期も短縮できるのがメリットです。
スモールハウスは、決まった工法や大きさに定義はないといわれています。しかし、平均的な大きさは10〜15㎡程度が多いようです。無印良品ではすでに、『無印良品の小屋』としてスモールハウスが販売されています。
移動できるタイプ
基礎付きの種類以外に、移動可能なタイニーハウスもあります。種類は、以下の2つです。
コンテナハウスは、貨物を運ぶコンテナを住宅用に活用したものです。形が決まっており、組み合わせ次第で大きさを調整できるメリットがあります。組み立てまでほぼでき上がった状態で運ばれるため、工期が短いのも特徴です。
Fujimondの『Tomte(トムテ)』では、コンテナハウスの1種である3坪のユニットハウスが販売されています。
トレーラーハウスは、車両でけん引可能な移動型住宅を示す和製英語です。住宅の下にタイヤがあることから日本では車両扱いされ、いつでも移動ができるのが魅力。
YADOKARIが提供する『Tinys INSPIRATION』では、さまざまな種類のトレーラーハウスが販売されています。
風呂トイレ付きはある?タイニーハウスの間取り、価格
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タイニーハウスの価格は、選ぶタイプや設備、大きさによって変わります。タイニーハウスの間取りと価格について、見ていきましょう。
タイニーハウスのサイズは、明確な基準がないとされています。日本では10平米〜20平米ほどの広さが平均的のようです。間取りにすると、約6畳〜約12畳のワンルームに近い大きさ。
お風呂やトイレを設置できるタイプもあるようなので、希望する場合は販売店で相談してみましょう。
タイニーハウスの価格は、約100万円〜約1千万円が相場といわれています。しかし価格相場は、あくまでも目安です。選ぶタイプや設備、規模や設置場所などの要因で、大きく左右される可能性も念頭においておきましょう。
タイニーハウスの購入前に知っておくべき4つのこと
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タイニーハウスの購入には、一般住宅と異なる点がいくつかあります。購入する前に知っておきたい、4つの注意点を確認しておきましょう。
住宅ローンは組めるか
住宅ローンは、決められた基準に該当する住宅が利用対象とされています。住宅ローンを利用したい場合は、建てたい住宅が対象になるのか前もって金融機関に相談しておきましょう。
固定資産税はかかるか
固定資産税とは、土地や家屋、工場の機械や会社の備品などの償却資産を総称する税金のことです。固有資産の所有者は、資産価値に応じた税額を市町村に収めなければいけません。
タイニーハウスが固定資産の対象となるかは、あらかじめ納税先である市町村に確認しておきましょう。
建築確認は必要か
建築確認は、建物が建築基準に関する法令適合しているかを事前に確認することです。建築確認を行なわないと、建物を建てられません。タイニーハウスも例外ではありませんが、建築確認が適用されないケースもあります。
建築確認が必要かどうかは、あらかじめ施工会社や販売店、自治体に問い合わせておきましょう。
自宅の敷地内に建てられるか
自宅の敷地内に建てられるかは、建築基準法施行令の敷地の定義にタイニーハウスが該当するか否かで変わります。建築基準法施行令で定める敷地の定義は、以下のとおりです。
1つの敷地内には1つの建築物しか建てられないのが原則で、『用途上不可分』となる建物の場合は建築可能と判断されます。しかしタイニーハウスの種類や設置する設備によっては、必ず建築が認められるとは限りません。
詳細な条件や手続きなどは、自治体や施工会社に相談しておきましょう。
タイニーハウスの4つのメリット
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タイニーハウスの魅力は何か、購入した場合のメリットを見ていきましょう。以下4つのメリットを1つずつ解説します。
一般住宅よりも初期費用、維持費が安価に抑えられる
一般的な住宅に比べて、タイニーハウスはコンパクトなサイズ感です。面積が小さいぶん必要な建築資材が少なく、購入時の初期費用が抑えられます。年数の経過とともに修繕するか所ができても、改修費用が最小限で済むのも魅力的です。
生活するうえで必要になる家電や家具も、配置するスペースがなければ購入しすぎることはありません。必然的に家財への支出が減り、厳選された好きなものに囲まれた暮らしが実現できます。
光熱費を節約できる
部屋数が制限されるタイニーハウスは、余分な光熱費がかかりません。建物に無駄な空間がないのでエアコンは効率的に使え、照明の数も少なくて済みます。タイニーハウスの暮らしはコンパクトゆえに、節約せずとも光熱費の削減が可能です。
制作キットでDIYできる
セルフビルド可能なキットを購入して、自分で建てられるのもタイニーハウスの魅力です。費用を抑えつつ、自分好みにアレンジしながらDIYできます。完成後に手を加えやすく、メンテナンスも自分で対処できるのは助かりますよね。
タイプによっては移設、移動ができる
車両でけん引できるトレーラーハウスは、気軽に新しい場所に移動可能です。1か所に留まることなく各地を転々としながら、お気に入りの土地を探すこともできます。
タイニーハウスの4つのデメリット
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ミニマムな暮らしが魅力のタイニーハウスですが、どのようなデメリットがあるのでしょうか。以下4つのデメリットを、1つずつ紹介していきましょう。
収納が少ない
タイニーハウスは生活空間に余白がないため、収納スペースの確保が難しいのが難点。デットスペースを有効活用したり収納付きの家具を利用したりと、収納場所を増やす工夫が必要です。限られた空間を使って、快適に過ごせる環境を作りましょう。
プライベートな空間を持てない
面積が小さく間取りが少ないタイニーハウスは、プライベートな空間は限られてしまいます。夫婦やパートナーと暮らす場合、プライバシーを確保する工夫が必要です。1人になりたい時には、庭やカフェの利用、簡易的に空間を仕切る対策を講じておきましょう。
ライフスタイルの変化に対応できない
結婚や出産といった生活環境の変化に適合しにくいのが、タイニーハウスの欠点です。部屋数が少ないため家族が増えると、住めなくなってしまう可能性もあります。用途目的を明確にして変化に対応できるよう、前もって話し合っておくと安心です。
一般住宅と比べて中古で販売される数が少ない
タイニーハウスの需要は年々高まっていますが、一般住宅に比べて中古で販売される件数は多くありません。不動産会社に確認して扱っていない場合は、インターネットオークションで出品されていないか探してみましょう。
自分の利用目的にあったタイニーハウスを選ぼう!
タイニーハウスの魅力は、シンプルでコンパクトな暮らしが実現可能なことです。種類も豊富で居住する以外にも、仕事や趣味、書斎など用途に困ることはありません。自分のライフスタイルに合うタイニーハウスを、本記事を参考に見つけてくださいね。
[文・構成/grape編集部]