『精進』とはどんな意味? 類語や使い方、使うときのポイントまで解説!
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『精進』という言葉を聞いたことはあるでしょうか。お寺の食事である精進料理を知っている人は多いかもしれませんね。肉や魚を食べない、慎ましやかなお料理の認識があるかもしれません。
では、精進自体はどのような意味を持つのでしょうか。この記事では精進の意味や使い方について解説していきます。
精進(しょうじん)とは
※写真はイメージ
まずは精進の言葉そのものについて知っていきましょう。類語や英語での表現もご紹介していきますよ。
精進の意味
精進は『しょうじん』と読み、『1つのことに集中し、努力すること』『雑念を取り払い、修行すること』『肉食を断ち、心と身体を清めること』など、多くの意味を持ちます。
冒頭にご紹介した精進料理は3つ目の意味に当たりますね。ビジネスシーンでは1つ目の意味で用いられる場面が多いかと思います。
精進の類語
精進には多くの意味がありますが、1つのことに集中して励む行為には、多くの類語やいい換え表現が存在します。それぞれの言葉が持つニュアンスの違いを知って、状況に応じて適切な言葉を使えるようになりましょう。
ここでは、鋭意、精一杯、誠心誠意、ひたむき、一生懸命について解説します。
鋭意
鋭意は、『強い意志で集中し、励むこと』を意味します。副詞として用いられることが多く、『鋭意努力します』などと使われますね。真剣に取り組んでいる様子が想像できます。
精一杯
精一杯は、『力の限りを尽くして物事に取り組むこと』を意味する言葉です。限界まで頑張っている様子が伝わる言葉ですが、限界をできるだけと消極的な意味合いに捉えられることがあるかもしれません。使う時は、声を張るなど声の出し方や抑揚も大事です。
誠心誠意
誠心誠意は、『真心を持って真面目に取り組む』という意味があります。実直に物事に取り組んでいるさまが目に浮かびますね。
ひたむき
ひたむきは、『1つの物事に対し、忍耐強く一途に打ち込むさま』を意味します。わき目もふらず一心不乱な様子が伝わる表現です。
一生懸命
一生懸命は、『物事に対して全力を尽くすこと』を表します。必死な様子を強調したい場合に使用するとよいでしょう。
精進と邁進の違い
精進と似た言葉に、『邁進』があります。読み方は『まいしん』です。類語とは意味合いが少し異なるので注意しましょう。
邁進は、『恐れずに激しく突き進むこと』を意味します。精進は努力に重点が置かれているのに対し、邁進は前進に焦点が当たっていますね。
どちらも『続けて成長する』という観点で同じ分類に入りますが、精進は自分の内側の成長、邁進は自分の外側へ向けた進行および成長のニュアンスになるでしょう。
精進の英語表現と例文
ビジネスシーンでもっとも使用頻度が多いのは、『1つに精神を集中し、励むこと』を表す精進でしょう。外資系企業や海外企業に勤めている人は、英語で伝えたいときがあるかもしれません。どのように表現するか、例文とともにご紹介します。
精進に近い意味を持つ英単語は『devotion』です。『devotion』の代表的な日本語訳は献身ですが、一意専心の意味も持っています。一意専心とは、『ひたすら1つのことに意識と気持ちを注ぐこと』を意味するので、精進に似たニュアンスがありますね。
では、『精進します』と動詞形の場合はどのように表現するのでしょうか。先ほどの英単語『devotion』の動詞形『devote』を使って以下のように表せます。
I devoted myself to researching physics.
(私は物理学の研究に精進した)
文語では上記で構いませんが、口語では堅苦しい印象となるので、別のいい方で表現する場合が多いようです。以下3つの例文を参考にしてみてください。
・We will work hard every day to meet your expectations.
(期待に応えられるように、日々精進します)
・I will do my best to achieve results.
(私は結果を出せるように精進します)
・I won’t let you down from now on.
(私はこれからも精進してまいります)
1例目は一生懸命さ、2例目は全力感が伝わる表現となっていますね。3例目は『がっかり、失望させない』のフレーズ「I won’t let you down.」を用いて表しています。
精進の使い方
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精進について詳しく見てきました。次からは使用する時の表現方法について説明していきます。
【ビジネスシーン】精進するの敬語表現や例文、言い換えや注意点
ビジネスシーンでは『精進する』と動詞形で使うのが一般的です。使い方や使う時の注意点について解説します。
『精進する』の敬語表現
『精進する』は敬語で表現する機会が多いと思います。敬語での代表的な表現を4つご紹介しましょう。
よく聞く表現は、『精進します』ではないでしょうか。もっとも堅苦しくない表現なので、普段からよく話す上司などに使うのがよいでしょう。
『精進いたします』は、先ほどの『精進します』よりもかしこまった表現となります。ビジネスメールなど、口語よりも丁寧な表現が求められる場合はこちらを使用するとよいでしょう。
『精進してまいります』も、かしこまった場面で使用するいい方です。『まいる』とは『行く』の謙譲語であり、『○○していきます』は動作の継続を意味します。そのため、今後もずっと精進していく未来志向の気持ちが伝わるフレーズでしょう。
「精進していく所存です」とは、「精進していくつもりです、精進していこうと思っています」の謙譲表現です。ニュアンスとしては控えめになりますが、へりくだりながらも強い覚悟を感じさせる言葉になっていますね。
『精進する』の例文
実際に使用する場面を例文とともに見ていきましょう。
新年や入社時、新規プロジェクト参入時などの挨拶に使用します。礼儀正しさや謙虚さが伝わるいい回しです。
・昨年は大変お世話になりました。本年もお役に立てるよう精進してまいります。
・未熟な身ではありますが、貢献できるよう日々精進いたします。
お詫びやお礼の言葉に添えて使われることもあり、誠意を強調できます。
・この度は大変ご迷惑をおかけし、誠に申し訳ございませんでした。反省を踏まえ、よりいっそう精進してまいります。
・ご指導いただきありがとうございました。教わったことを生かして、これからも精進していく所存です。
就職活動などで、やる気をアピールする時にも使われます。
・実務経験はありませんが、これまで学んだ知識を生かして即戦力となれるよう精進いたします。
・プログラミングスキルを生かして、御社に貢献できるよう精進します。
『精進する』の言い換え
『精進する』をいい換える表現方法は多数あります。ここではカジュアルな表現とフォーマルな表現の両方をご紹介しますね。
『頑張る』は、もっともカジュアルな表現です。ビジネスで使用しても問題はありませんが、幼い印象を与えてしまうことがあるので気を付けましょう。
『努力する』も、カジュアル寄りの表現です。『精進する』より軽いニュアンスですので、精進の類語でご紹介した精一杯や一生懸命とともに使うとよいでしょう。
『励む』は、文語でも口語でも使いやすい言葉です。使用場面に合わせて、『精進する』と使い分けましょう。
『尽力する』もフォーマルな場面で使うとよい言葉です。「ご尽力いただきありがとうございます」など、相手の頑張りに対しても使える言葉ですね。
『精進する』を使う時の注意点
『精進する』は、基本的に目下の人が目上の人に、自分の意志を表現する時に用いられる言葉です。そのため、上司が部下に対して『精進します』というのは誤り。励ましの言葉として、「精進してください」と部下にいうのは問題ありません。
また、目上の人を主語にして「精進されている」と使うのも誤りです。上から目線で偉そうだととらえられてしまいます。「ご活躍されている」などの表現にいい換えましょう。
【語句】精進を使用した言葉
ビジネスシーンで使用する精進について詳しく見てきましたが、ほかに精進を使った言葉にはどのようなものがあるのでしょうか。仏道に由来する言葉を3つご紹介します。
精進潔斎
精進潔斎は『しょうじんけっさい』と読み、『肉食や酒を断って、心身を清めること』を意味します。神事を行う前や参拝前に行われることが多い行動です。
精進料理
精進料理とは、『魚介類や肉類を使用しない、穀物や野菜などの料理』のこと。
近年はベジタリアンやヴィーガンに人気なヘルシーフードとして注目されていますが、もともとは仏教の教えに基づく、僧侶たちの食事として発展したものです。
精進落とし(精進あげ)
精進落としとは、現代では葬儀後に行われる会食を意味します。もともとは、故人が亡くなった四十九日の忌明けに食べる料理のことを指していました。
精進の意味を知って正しく使おう
主にビジネスシーンで使用する精進についてご紹介しました。類語やいい換え表現も覚えて、適切に使い分けができるとよいですね。
[文・構成/grape編集部]