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『存じます』の意味とは?ビジネスでの正しい使い方と言い換えを解説

By - COLLY  公開:  更新:

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『存じます』はビジネスシーンでよく使われる表現のため、会話やメール、文書などさまざまなシーンで見かけますよね。

本記事では『存じます』の意味や正しい使い方、『存じ上げます』との違いや『存じます』の言い換え表現を解説します。意味や使い方を正しく理解し、円滑なコミュニケーションを目指しましょう。

『存じます』の意味とは? 

説明するビジネスマンの画像

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『存じます』は思う、知るの謙譲語である存じるに、丁寧語のますを合わせた言葉です。『思います』よりさらに改まった丁寧な表現として、上司や取引先など目上の相手にも失礼なく使える敬語表現でしょう。

同僚や部下に対して使う表現ではないため、目上でない人に対しては『思います』を用いるのが適しています。

『存じます』のビジネスシーンでの使い方とは? 

タブレットを持つ笑顔のビジネスウーマンの画像

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ビジネスシーンにおいて、『存じます』はさまざまな状況で使える便利なフレーズです。メールや文書などで使われることも多く、少しかしこまった印象を与えられます。『存じます』の使い方と例文を、シーン別に確認していきましょう。

意見や考えを伝える

『存じます』は「○○と思います」のように、目上の相手に対して自分の意見を伝える時に使えます。しかし、『存じます』は『思います』の謙譲語となるため、同僚や後輩に意見を伝える時には「○○だと思います」など別の表現をするようにしましょう。

  • ご多忙のことと存じますが、お越しいただけますと幸いです。
  • 新しいプロジェクトにつきましては、私も存じております。

要望を伝えたり、依頼をしたりする

相手に要望を伝えたり、依頼をしたりする時にも『存じます』が使えます。依頼をする時に「○○してください」というと、命じている印象を与えてしまうこともありますが、『存じます』と表現すると控えめで丁寧な印象を与えられますよ。

  • お手すきの時に資料をご確認いただけますと、幸いに存じます。
  • 今回の企画につきまして、ご意見をお聞かせいただきたく存じます。

お礼をする

『存じます』は、相手にお礼や感謝の気持ちを伝える時にも活用可能です。お礼や感謝の表現として一般的なのは「大変ありがたいです」や「光栄です」などですが、『存じます』を付け加えると、より丁寧でかしこまった印象を与えられます。

「ありがたく存じます」や「光栄に存じます」は、メールや手紙などのかしこまった場面で使われるのが一般的であると覚えておきましょう。

  • ご出席いただけるとのこと、大変ありがたく存じます。
  • この度は採用のご連絡をいただき、大変光栄に存じます。

謝罪をする

相手に対して謝罪をする時にも『存じます』は使われます。自分に非や誤りがあったことを謙虚に受け止め、謝罪の意を伝えたい時に謙譲語である『存じます』を使うのが一般的です。

「善処していきたいと存じます」のように、「○○と思います」と今後の対応を伝える表現としても用いられます。

  • 今後同じミスを繰り返さぬよう、善処していきたいと存じます。
  • この度は多大なご迷惑をおかけしてしまい、大変申し訳なく存じております。

『存じます』を使う時の注意点とは? 

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『存じます』はさまざまな場面で活用できる便利な言葉ですが、使い方にはいくつか注意点があります。

間違った使い方をすると、相手を不快にさせてしまうことも。ここでは『存じます』を使用する時の注意点について見ていきましょう。

『存じます』と『存じ上げます』との違い

『存じます』と『存じ上げます』は似ている言葉ですが、その意味合いは異なります。『存じます』に謙譲の意味を強める「上げる」を付けると、さらに丁寧な表現になります。

『存じ上げる』は人が対象で、『存じます』は人以外が対象の言葉です。相手によってそれぞれ使い分け、両者を混同して使用しないよう注意しましょう。

存じますの例文

  • ご都合のよい日程について、ご連絡いただきたく存じます。
  • お送りしましたサンプルを、ぜひ一度お試しいただければ幸いに存じます。

存じ上げますの例文

  • 〜さんのことは、存じ上げております。
  • あの人は、〜社の〜部長と存じ上げます。

使いすぎに注意

『存じます』の使いすぎにも注意が必要です。1つの文章の中に何度も使うと、相手にくどい印象を与えたり、謙遜しすぎて逆に不快な思いをさせたりする場合もあります。

言い回しを変えてみたり、後述する言い換え表現を活用したりし、『存じます』を使いすぎないよう注意しましょう。

『存じます』の言い換え表現を紹介

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『存じます』を繰り返し使うと相手にしつこい印象を与えてしまうことも。下記に『存じます』の類語や言い換え表現を紹介するので、うまく活用して、自然な表現で自分の思いを伝えましょう。

『承知しております』

『存じます』と同じように、『承知しております』は知っていることを意味する言葉です。相手の話や情報を聞き、理解したことを伝えられます。

  • 会議の日程が変更になった旨、承知しております。
  • 新しい企画については、承知しております。

『心得ております』

『心得ております』は物事を把握している旨を伝える場合に使う表現です。心得るは、理解しているよりも物事の事情をしっかりと把握して引き受けるという意味があります。

  • 新しく導入されたシステムの扱いは心得ております。
  • ご指摘の件につきまして、心得ております。

『○○でございます』

『ございます』は、『です』や『ます』を丁寧にした表現です。『存じます』のようにへりくだる意味合いはありませんが、丁寧な印象を与えられますよ。例えば、『光栄に存じます』を『光栄でございます』のように言い換えられます。

  • そのようにいっていただけて光栄でございます。
  • ○○でしたら、○日に出社する予定でございます。

『所存です』

『所存です』は、自分の意見や意向を伝える時、控えめに伝えるために敬意を込めた表現です。特に、ビジネスや公的な場でのコミュニケーションにおいて使われる言葉で、上司や取引先など目上の相手に対して使います。

  • そちらの書類は今週中に提出させていただく所存です。
  • 誠意をもって対応させていただく所存です。

『お察しします』

『察する』には、相手の気持ちや状況を推し測る、思いやる意味があります。『お察しします』は落ち込んでいる相手に対し、優しく寄り添える表現です。

  • 状況をお察しします。さぞ大変だったことでしょう。
  • お気持ちお察しします。

『拝察いたします』

『拝察』は『はいさつ』と読みます。『拝察する』は『存じます』と同じ謙譲語の一種で、相手の様子から何か判断したことをへりくだって表現する言葉です。ビジネスシーンでは相手との会話を切り上げる時によく使われます。

  • ますますご健勝のことと拝察いたします。
  • ご多忙のことと拝察いたしますが、ご対応いただきますようお願い申し上げます。

『存じます』を正しく使おう

本記事では、『存じます』の意味や正しい使い方、言い換え表現を紹介しました。

『存じます』は、自分の意見や要望を伝えたり感謝や謝罪の気持ちを伝えたりする時に、相手に敬意を示しつつ、丁寧に伝えられる表現です。

使いすぎないよう注意しながら、会話やメール、文書などさまざまなシーンごとに使い分けて円滑なコミュニケーションを目指しましょう。


[文・構成/grape編集部]

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