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『齟齬』の意味は?知っておくと便利な類義語と例文、ビジネスでの使い方と注意点も解説

By - COLLY  公開:  更新:

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『齟齬』はビジネスシーンや日常生活でよく耳にしますよね。話が噛み合わなかったり、意見が食い違ったりする時に使われる言葉です。本記事では、知っておくと役立つ『齟齬』の類義語や使い方、例文を紹介します。

ビジネスシーンで使う時の注意点も解説するので、正しい意味を理解し、コミュニケーション向上のヒントにしてくださいね。

『齟齬(そご)』とはどのような意味の言葉?

ビジネスの画像

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『齟齬』とは、事前にすり合わせしたにもかかわらず認識のずれが生じたり、思い違いで計画がうまく進まなかったりと、意見が食い違う時に使われる言葉です。ビジネスだけでなく、日常生活においても起こり得ることですね。

『齟齬』の対義語と類義語

ノートと付箋の画像

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この章では、『齟齬』の対義語と類義語を紹介します。それぞれ似たように感じますが、意味が異なるので適切なシーンで使用しましょう。

対義語

『齟齬』の主な対義語は、以下の4つです。

単語 意味 例文
一致 意見や見解が同じになること。 満場一致したので、順調に会議を終えられた。
符号 一定の意味を表す記号や合図のこと。 私の考えと彼の説明が符号したため、間違いないことを確認した。
合致 2つ以上の物事がぴったりと一致すること。 彼女のニーズに合致した条件なら、大丈夫だろう。
疎通 意見や気持ちが相互に通じ合うこと。 メンバー間で意思の疎通をはかり、プロジェクトの進捗を加速させた。

類義語

『齟齬』の主な類義語は、以下の4つがあげられます。

単語 意味 例文
食い違い 物事が噛み合わず、ずれが生じること。 先方とスケジュール見解に食い違いがあったため、契約が保留になった。
不協和音 互いに意見を譲らず、きしみができている状態のこと。 彼とは価値観のギャップから、不協和音が生じている。
不一致 意見や見解が合わないこと。 メンバーの意見の不一致で、業務効率化が進まない。
行き違い 予定や伝達がうまくいかずにすれ違うこと。 部長の指示と後輩の理解に行き違いがあり、提案書の大幅な修正が必要になった。

『齟齬』の使い方と例文

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『齟齬』は同じ単語でも、さまざまな使い方があります。以下に使い方と例文を紹介するので参考にしてみてくださいね。

齟齬をきたす

『齟齬をきたす』とは、意図が噛み合わず計画がうまく進まない場合に使います。ビジネスシーンでは、プロジェクト進行時などに多く用いられる表現です。

【例文】

・情報伝達が徹底されていなかったため、納品スケジュールに齟齬をきたしてしまった。

・顧客のニーズを誤って解釈してしまい、商品開発に齟齬をきたした。

齟齬がある

物事や意見に食い違いがあると『齟齬がある』と表現します。ビジネスシーンだけでなく、日常においても起こるので、よく使われる表現です。

【例文】

・メンバー間の理解に齟齬があるため、あらためて打ち合わせを実施した。

・チームごとの予算配分に齟齬があるため、今一度確認する必要がある。

齟齬が生じる

『齟齬が生じる』という表現は、予期しない事態が発生した時に使われます。もともと問題なく進んでいたのに、新たに食い違いや不一致が判明した場合などです。

【例文】

・取引先とのコミュニケーション不足から、業務の進め方に齟齬が生じた。

・急なシステム変更を指示され、企画担当と開発担当のスケジュールに齟齬が生じた。

ビジネスで『齟齬』を使う時の注意点

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『齟齬』は使い方を間違えると、相手に不快感や誤解を招きます。その時の状況や相手との関係性を踏まえて、適切に用いることが大事です。ここでは、『齟齬』を使う場合の注意点を説明します。

自分に原因がある時は使わない

そもそも、『齟齬』は物事が噛み合わない状況を指します。そのため、原因が自分にある場合に表現すると、責任逃れをしていると受け取られかねません。

使用例 例文
誤った使用例 全員に伝達しなかったため、プロジェクトの進捗に齟齬が生じました。
正しい使用例 当方の情報共有が不足していたため、プロジェクトに問題が生じました。今後はミーティングの議事録を必ず残し、徹底的な情報共有に努めます。

目上の人に対しては使わない

目上の人に対して『齟齬』を使うのは適切ではありません。『齟齬』は相手の意見を否定するニュアンスをも含む表現のため、場合によっては失礼にあたります。そのため、目上の人にはより丁寧な言葉を使いましょう。

使用例 例文
誤った使用例 部長のご指示内容とこちらの理解に齟齬があったので、もう一度確認させていただけますか。
正しい使用例 部長のご指示内容について、こちらの認識に誤りがあったようです。お手数ですが、再度ご確認させていただいてもよろしいでしょうか。

『齟齬』が起きる原因と対策

会議・打ち合わせをするビジネスマンの画像

※写真はイメージ

ビジネスや日常において『齟齬』が生じるのはよくあることです。しかし『齟齬』によって物事がうまく進まないと、取引先などとの付き合いに影響が出るでしょう。そこでこの章では、『齟齬』が起きる主な原因と対策について解説します。

原因

齟齬が発生する主な原因として、コミュニケーションが不十分なことが考えられます。業務の進行には、情報の伝達や認識のすり合わせが欠かせません。

情報が正しく伝達されていない

ミーティングなどで情報伝達が不十分ですと、メンバー間の認識にずれが発生しやすくなります。重要な内容を関係者に共有しないと思わぬトラブルが起き、業務遂行に支障をきたすでしょう。

受け取る人により解釈が異なる

人間はそれぞれの価値観があります。同じ言葉でも解釈が異なり、意見の食い違いが起こることもあるのです。特に、文化や環境が異なるメンバーが集まるプロジェクトにおいては、解釈の不一致による問題が起こりやすいでしょう。

個人の判断で必要な情報を省略してしまう

情報は正確に伝えてこそ、生きるものです。チームで仕事をする時は、特段の権限がない限り個人の判断で情報を省略するのは、適切ではありません。

「いわなくても分かるだろう」はあくまでも個人の感覚であって、相手にとっては必要な情報かもしれないのです。

対策

業務上で齟齬を発生させないためには、情報共有や認識のすり合わせが大切です。順調に物事を進めるためには、対策を立てる必要があります。

議事録や決定事項を記録に残す

ミーティングの都度、議事録を必ず残しておきます。現場にいないメンバーにも共有できるようにするのが目的です。チャットツールやプロジェクト管理ツールなどに、決定事項やタスクを盛り込むなどして記録しましょう。

内容を具体的にする

プロジェクトの目標や目的を明確にし、共有することが必要です。進め方やスケジュール管理をより具体的にすると、流れが把握しやすくなります。メンバー全員が同じベクトルを向いて、作業を進められるでしょう。

必要なメンバーには必ず共有する

定期的にミーティングを実施し、情報共有を徹底します。不明点をなくすと、誤った認識や行き違いを防止できるでしょう。欠席者にも情報伝達できるように、抜け漏れがないようにしっかり管理するのがポイントです。

『齟齬』の意味を理解して正しく使いこなそう

『齟齬』は、意見や計画が噛み合わない状態を意味し、ビジネスや日常生活でよく使われる言葉です。主にコミュニケーション不足や、目標と目的が明確でないこと、価値観の違いなどが原因で起きます。

自分に原因がある時に使うのは不適切なので、意味をきちんと理解して正しく使いこなしましょう。


[文・構成/grape編集部]

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