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『フレキシブル』の意味や言い換え表現を解説!仕事や日常での使い方

By - COLLY  公開:  更新:

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屈曲性や順応性を表す『フレキシブル』。使い方次第では曖昧な表現となり、誤った解釈を与えやすい言葉です。仕事と日常生活どちらのシーンにも活用できますが、適切に使いこなせているでしょうか。

本記事では『フレキシブル』の意味や、言い換え可能な表現方法について解説しています。相手への伝わりやすさを第一に、『フレキシブル』を適切に活用するための参考にしてください。

『フレキシブル』とは

ハイブリッドワークの画像

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ビジネスや日常会話で使う『フレキシブル』が、どのような意味を持っているのか解説します。あわせて『フレキシブル』を用いた例文も見ていきましょう。

『フレキシブル』の意味

しなやかな様子や機転が利く状態を表しているのが『フレキシブル』で、英語の『flexible』が由来。しなやかさを指す『flex』と、実行を意味する『able』で成り立っている単語のようです。

『フレキシブル』は、状況に合わせて対処法を変更できる能力の高い人や、屈曲性が特徴の製品名に使われる言葉。一種のスキルともとらえられる対応能力を的確に表すのが『フレキシブル』といえるでしょう。

『フレキシブル』を使った例文

即応性が高いのを表現するには便利な『フレキシブル』ですが、相手に誤解を与えやすい言葉でもあります。意図が伝わるよう前後の文章を明確にし、具体的な表現を盛り込み、抽象的にならない配慮が必要です。

以下に『フレキシブル』を使った例文を挙げています。参考にしながら、ビジネスや日常会話で実際に活用してみましょう。

  • 上司はフレキシブルな考え方の持ち主で、部下に的確なアドバイスを与えてくれる存在だ。
  • 商談相手の要望に対してフレキシブルな対応ができず、失敗に終わってしまった。
  • 彼は顧客にフレキシブルな対応をするため人気が高く、営業成績は常にトップを走り続けている。
  • 友人は、子供との時間を増やすために、フレキシブルな働き方が可能な企業に転職した。
  • チームメンバー全員がフレキシブルな動きをした結果、息子が所属するサッカーチームは今年の大会で優勝した。

『フレキシブル』の言い換え表現と例文

テレワークのデスクイメージの画像

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正しい意味と使用方法を知ったところで、続いては『フレキシブル』の言い換え表現を紹介します。言い換え表現として挙げられるのは、以下の3つです。

円転滑脱(えんてんかつだつ)

物事を荒立てずに自在にこなすさまを表す『円転滑脱』は、しなやかさのある『フレキシブル』に言い換え可能な四字熟語です。聞き慣れない言葉ですが、似た意味合いを持つ表現方法として覚えておくとよいでしょう。

なだらかに動き、停滞せず進むことを意味する『円転』と、状況により縦横無尽に変化することを表す『滑脱』で作られた四字熟語が『円転滑脱』です。以下に、『円転滑脱』を使った例文を紹介しましょう。

  • 社長は、不快感を与えない円転滑脱な話術を繰り広げ、講演会に集まった大勢の聴衆者を魅了させた。
  • 創業20年で事業をこれほど広げられたのは、円転滑脱の才を備える会長の功績といえるだろう。
  • 同僚は上司に円転滑脱な性格だと評価されているが、チーム内では単なる風見鶏だと認識されている。

臨機応変

置かれた状態に合わせて適切に対処するさまを、『臨機応変』と呼びます。その場に相応しい行動を表す『臨機』と、物事次第で応対を転換させることを意味する『応変』で作られた四字熟語が『臨機応変』です。

『臨機応変』は活用される頻度が高く、聞き慣れた熟語ではないでしょうか。『フレキシブル』で伝わりにくい場合は、『臨機応変』に言い換えてみてください。使用方法は、以下の通りです。

  • 上司の臨機応変な対応のおかげで、当初の予定から遅れずに作業を進められた。
  • 取引先の要望に早急な返答を求められたが、臨機応変な態度で数日の猶予を得られた。
  • 同僚は大量の業務を抱えているにもかかわらず、臨機応変な手法でプロジェクトを遂行し、遅滞させたことがない。

フレキシビリティ

『フレキシビリティ』は、順応性があるさまや屈曲性を表す『フレキシブル』の名詞形です。『フレキシビリティ』を活用する場合は、以下を参考にしてください。

  • 今回の人事異動は、今までの課題を踏まえて社長が熟考を重ね、フレキシビリティを重視して選んだ結果だ。
  • 彼との会話はフレキシビリティに富んでいて、長時間一緒に過ごしていても飽きさせず好感が持てる。
  • 同僚や取引先に対する部下の行動にはフレキシビリティが欠けているため、実績を残すには相当の努力が必要だろう。

『フレキシブル』の対義語

書斎のデスクの俯瞰の画像

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『フレキシブル』と反対の意味を持つ、対義語について解説します。対義語として挙げられるのは、以下の2つです。

1つ目は、『インフレキシブル』です。英語の『inflexible』が由来で、歪まないことや主張を変えられないさまを意味しています。2つ目は『フィクスト』で、英語では『fixed』と表される単語です。

『フィクスト』は、ものや思考、概念に揺るぎがない状態を意味しています。ただしどちらの表現も使い勝手がよい言葉とはいえません。理解しにくい表現方法のため、ビジネスや日常生活での活用には向いていない対義語でしょう。

『フレキシブル』を使った専門用語の一例

フレックス勤務やフレックスタイム制の画像

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順応性や柔軟性を指す『フレキシブル』は、自由な動きが求められる制度や製品の由来になる場合があります。以下に、いくつかの例をご紹介しましょう。

定められた範囲内で自由に働く時間を調節できる、『フレックスタイム制』と呼ばれる制度があります。一般的な『フレックスタイム制』に設けられているのは、『コアタイム』と『フレキシブルタイム』の2つの時間区分です。

必ず就業しなければいけない時間が『コアタイム』、一定の時間内で出勤と退社する時刻を選択できる時間帯が『フレキシブルタイム』とされています。制度の要といえる適応性や柔軟さが、『フレックスタイム』の語源と考えられているようですね。

建築や設備にかかわる製品にも、『フレキシブル』は使われています。屋内外のどちらにも用いられる『フレキシブルボード』は、水や火、湿度などの侵入を防止し耐久性に優れているといわれている板材です。

そのほかに、配管に用いるホースや継ぎ手であるジョイント、照明器具のライトなどの製品名にも『フレキシブル』は含まれています。製品の特徴となる屈曲性や弾力性が、『フレキシブル』を製品名に加える理由と考えられるでしょう。

『フレキシブル』の意味を理解し適切に使いこなそう

機転を利かせたり、瞬時にその場の状況を把握して対処したりすることを『フレキシブル』と呼びます。『フレキシブル』は利便性があるものの、曖昧なニュアンスで解釈に含みを持たせてしまう言葉です。

具体性を織り交ぜ、相手に伝わりやすい文脈を意識して『フレキシブル』を活用してみましょう。無理に使わずに言い換えて表現するのも大切です。本記事を参考に、ビジネスや日常で『フレキシブル』を適切に使いこなしましょう。


[文・構成/grape編集部]

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