コインロッカーに捨てられた子どもは幸せになれるのか?村上龍の作品が舞台化
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grape [グレイプ] entertainment
1970年代に多発し、世間を震撼させた『コインロッカーベイビー事件』。
生まれて間もない子どもを、駅に設置されたコインロッカーへ置き去りにする…そういった残酷な事件が1年で40件以上発生し、社会問題になりました。
それらの事件をテーマに、小説家・村上龍さんが書いた作品『コインロッカー・ベイビーズ』は1980年代に大ヒット。36年の時を経て、初の舞台化が決定しました。
村上龍『コインロッカー・ベイビーズ』が初舞台化!
コインロッカーに捨てられた主人公・キクとハシを演じるのは、ジャニーズの『A.B.C-Z』メンバーである橋本良亮さんと河合郁人さん。
ミュージシャンのROLLYさん、お笑い芸人の芋洗坂係長さん、ジャニーズJr.の真田佑馬さんをはじめ、昆夏美さん、シルビア・グラブさんが熱演を繰り広げます。
1988年から宝塚歌劇団で活躍している人気演出家・木村信司さんによる、脚本と演出にも注目です。
双子の兄弟として、離島に住む里親の元で育った2人。しかしハシは、とあるきっかけで過去の記憶を思い出し、本当の母親を探しに島を出て行ってしまいます。
撮影:grape
母親を求める繊細な青年・ハシと、母親を拒絶する粗雑な青年・キク。2人の『コインロッカー・ベイビーズ』の生き様を描いた舞台です。
6月3日に行われた囲み取材では、出演者の方々が舞台の見どころについてコメントしました。
【ハシ役】橋本良亮さん(A.B.C-Z)
橋本さんが演じるのは、コインロッカーに捨てられた子ども・ハシ。ミュージシャンを目指す、ナイーブな性格の青年。
初めての舞台化になりますが、「これが舞台のコインロッカーベイビーズなんだぞ!」というのを皆さんに見せられる舞台だと思っています。
【キク役】河合郁人さん(A.B.C-Z)
河合さんが演じるのは、同じくコインロッカーに捨てられた子ども・キク。ハシとは対照的で気性が荒く、破壊的衝動の強い青年。
準備万端なので早くお客様に見て頂きたいです。お客さんが入ってからが完成だと思うのでリアクションが楽しみです。
【D役】ROLLYさん
ハシの魅力を見いだし、歌手としてプロデュースを行っている関西弁の男性。猥雑な言動が多い。
今までまったく体験したことのない妙な気分にさせられるシーンがたくさんあると思います。80年代の懐かしい匂いや素敵な音楽、演出に魅了されること間違いなし!
劇中で5役を務める芋洗坂係長さんは、「息子と同じ歳だから、親のような気持で温かく見守っています」と笑顔でコメント。
同じく5役を務めるジャニーズJr.の真田佑馬さんは「先輩である橋本さん、河合さんと舞台で共演するのは初めて。とても心強い」と楽しそうに語りました。
稽古場では、本番と変わらない白熱の演技が繰り広げられていたもよう。不思議な少女・アネモネを演じる昆夏美さんと、タクシーの運転手を演じる芋洗坂係長さんによる緊張感あふれるシーンは必見です!
実際に舞台を見て、筆者が感じたことを綴ろうと思います。
この世に生をうけてすぐに、『コインロッカー』という切り離された世界に捨てられてしまったハシとキク。「親に捨てられた」のではなく「世界に捨てられた」という言い回しに、2人の抱えた傷の深さを感じました。
そして、この舞台を楽しむにあたって重要なのは、2人に関わるクセの強い登場人物たち。「ワニの国の女王になりたい」と言う不思議な少女・アネモネや、飄々とした雰囲気の『D』、そしてハシにとって大きな存在となる女性・ニヴァ…。
これらの登場人物によるユニークかつダークなやりとりと、魂の叫びのような力強い歌が、観客を『コインロッカー・ベイビーズ』の不思議な世界へ誘ってくれること間違いなしです。
公演期間は、2016年6月4日から7月3日まで。会場は以下の通りです。
『魂の叫び声』をテーマに、笑いあり、涙ありのパフォーマンスを披露するこの舞台。チケット情報は、以下のウェブサイトをご覧ください。
コインロッカーから生まれた青年たちを中心に巻き起こる、怒涛の展開をお見逃しなく!
コインロッカー・ベイビーズ