悪質パピーミルからチワワを保護 ケージの扉に手をかけ、男性は衝撃を受けた
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営利目的で犬を増やし続けるブリーダー『パピーミル』。日本語にすると『子犬工場』です。
血統を残すことを目的とした愛犬家の『シリアスブリーダー』とは異なり、劣悪な環境下で繁殖活動を行わせる悪質なものが数多く存在しています。
出典:YouTube
アメリカのワシントンD.Cで活動している、アメリカ最大の動物愛護団体『米国人道協会』はある日、ノースカロライナ州にある悪質なパピーミルのもとを訪れました。
ひどい飼育環境に顔を歪め、職員は木造の小屋を発見。「物置きだろうか…」そんなことを考えながら中に入ると、彼らは思わず息をのみました。
悪臭が広がる小屋の中には、錆びた狭いケージに入れられた犬たちの姿があったのです。
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まともに掃除もしていないであろう小屋では、多くの犬たちが押し込められていました。中には、まともに動けないほど狭いケージで生活する子も…。
犬たちはおそらく一度も体を洗っていないうえ、毛が抜け落ちている子も多数。飲み水も長い間取り替えておらず、職員は給水器に入っている緑色になった水を見て驚愕しました。
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そんな中、職員のアダム・パラスキャンドラさんは1匹のチワワに出会いました。
おそらく栄養状態は最悪レベルで、全身の毛はボロボロ。このパピーミルにいる犬の中でも、特にひどい状態に見えます。
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犬を救出するため、ケージの扉を開けようとしたアダムさん。その時彼は、瞬時にこの犬の人生を悟りました。
「この子のケージは扉が錆びすぎていて、なかなか開けることができませんでした。
きっと今まで、ご飯もケージの外から投げ入れられていたのでしょう」
アダムさんは、「この子は何年間も、この狭いケージから一歩も出たことがないんだ…」と気づいたのです。
言いようのない悲しみを感じた彼は、やせ細った犬の体を優しく抱きしめました。
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「パピーミルで生きてきた犬は、みんな愛に飢えています。現にこの子も、私の肩にそっと顎を乗せました。
そして僕は、こう思ったのです。この子を僕が愛してあげなければ…と」
直感的にそう思ったアダムさんは、このチワワを正式に引きとることにしました。犬は『ビリー』と名付けられ、今では毎日幸せに暮らしています。
あんなにやせ細っていた体も、すっかり健康体になりました。しっぽを振って嬉しそうにアダムさんと遊んでいる姿を見ると、心にこみ上げるものがありますね。
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「今までひどい生活を送ってきたビリーですが、すぐに本来の優しい性格を見せてくれました。
この子は僕のことを笑顔にしてくれる、最高のパートナーです」
世界には悪質なパピーミルが多数存在し、そこでは数多くの犬たちがかつてのビリーと同じ状況にいます。
つらい思いをする犬が1匹でも多く幸せになれるよう、この問題の解決を願うばかりです。