スウェーデン流イジメをなくす取り組み 「もっと早く知りたかった」の声
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いじめは警察に連絡を 政府が通知した19例に「全部犯罪だね」「保存して見返したい」の声志水恵美(@shimizoon)さんが、犯罪行為に該当しうるいじめの具体例19点についてイラスト化。学校が警察に連絡する目安として、覚えておきたい情報が分かりやすく描かれています。

悪質イジメは『生徒指導の範囲内』ではない 文科省の通知に「素晴らしい」「一歩進んだ」の声学校でのいじめによって、追い詰められ、命を絶ってしまう悲しいニュースは後を絶ちません。 2023年2月7日、文部科学省(以下、文科省)は、学校現場で重大ないじめが発生した場合、警察への速やかな相談・通報の徹底を求める通知...
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教師の立場でできること
学校によって「できること」や「求められていること」は違うとしながらも、教師という立場で最初に行うべきは知ることだと強調しています。
そして、教師が行うべき行動を4つに分けて解説しています。
価値観を共有する
「平等」「差別の排除」「民主主義」といった学校の基本的な価値観を、教師のみならず親とも共有することが大前提。意識するのではなく、意識せずとも当たり前と感じるレベルでの共有が望ましい。
子どもも巻き込む
学校で起こっていることの専門家は子ども。当事者である子どもたちを巻き込まない限り、イジメは解決しません。責任は大人が持ちつつも、子どもがイジメ対策に取り組む意識を持つように導かなければなりません。
対応法を共有する
暴力はどんな時に起こるのか、そして起こってしまった時にどう対処すべきかを共有しなければなりません。教師全体はもちろん、親や子どもも含めた全員で共有するのが理想です。ガイドラインを作成するの効果的。
システム化する
長期的な視点を持ち、透明性の高い体制を整備して、イジメに対処する必要があります。誰が何に責任を持つのか、誰がどんなスキルを持っているのかを把握し、長い時間をかけてイジメに対応していく忍耐力を持つことが必要です。
スウェーデンのイジメ対策が、そのまま日本のイジメ対策として、効果を発揮するかどうかは分かりません。
しかし、イジメに関わる3者(子ども、親、教師)の責任や役割を明確にし、「それぞれが、それぞれの立場でイジメと真正面から向き合うべき」という積極的な姿勢は、日本でも求められていることなのではないでしょうか。
あらゆるコミュニティからイジメがなくなることを願います。