「私は教室にすら入れない…」 女子児童の『訴え』に、胸が締めつけられる
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文部科学省の調べによると、平成29年度の小・中学校における不登校児童生徒数は14万4031人で過去最多を記録。
子どもが不登校になる原因はさまざまですが、よくある原因の1つに『いじめ』があります。
小学校で教員をしているめがね旦那(@megane654321)さんは、いじめが原因で不登校になった児童の『想い』をTwitterに投稿。その内容が大きな反響を呼んでいます。
学校に通いたいのに…
小学校で特別支援教室の担任を受け持っている投稿者さん。
ある時、いじめで不登校になってしまった女子児童を自分のクラスに受け入れることにしました。
「本当は学校に通いたい」という女子児童は、涙ながらに投稿者さんにこういったそうです。
なんで私をいじめた子は今も教室で楽しく勉強をしていて、私は今も教室に入れないの?こんなのおかしい。
※写真はイメージ
被害にあった女子児童は、学校に通いたくても自分の教室にすら入ることができません。一方いじめをした加害児童は、通常通り学校に通っているそうです。
投稿者さんは学校のいじめ対応について、このようにつづってます。
いじめ対応が『被害児童隔離』偏重なのはいじめを認めることによって『加害児童を特定し指導』する必要が生まれるからなのではないか。
加害児童が影響力のある複数人もしくは学級の多数の場合、そこへの指導は学級の秩序維持に大きな支障をきたす。
それなら『被害児童隔離』のほうが全体への影響は少ない。
この学校ではクラスを「滞りなく」運営するため、影響力の強い生徒を優先し、いじめを受けた児童に我慢を強いるしかないという現場の現状があるようです。
これでは、傷付いた被害児童が不利益を被り続けるだけでなく、いじめをした加害児童も自分の問題に向き合う機会を得られないでしょう。
投稿を見た人たちからも、たくさんのコメントが寄せられました。
・社会でさえ隔離するのは罪を犯した人間なのに学校だけは違う。警察も介入できない小さな社会だよね。
・加害者が普通にしていて、被害者が普通にできないのはおかしい話です。
・加害児童が精神や家庭環境など、問題を抱えているのは明らか。こちらにも徹底したカウンセリングが必要。
・外国だと、いじめた側が転校させられると聞いたことがあります。日本の学校も、それくらい被害児童に寄り添ってほしい。
1学級あたりの児童数の多さや大量の雑務、保護者対応など、近年教員は子どもの指導に注力できないほどの業務を抱えているといわれています。
子どもたちが安心して学校に通える社会にするため、いまの教育システムを根本から見直す時が来ているのかもしれません。
[文・構成/grape編集部]