「もっとよく見て」と書かれたポスターに、考えさせられる…
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いじめは警察に連絡を 政府が通知した19例に「全部犯罪だね」「保存して見返したい」の声志水恵美(@shimizoon)さんが、犯罪行為に該当しうるいじめの具体例19点についてイラスト化。学校が警察に連絡する目安として、覚えておきたい情報が分かりやすく描かれています。

悪質イジメは『生徒指導の範囲内』ではない 文科省の通知に「素晴らしい」「一歩進んだ」の声学校でのいじめによって、追い詰められ、命を絶ってしまう悲しいニュースは後を絶ちません。 2023年2月7日、文部科学省(以下、文科省)は、学校現場で重大ないじめが発生した場合、警察への速やかな相談・通報の徹底を求める通知...
いじめは、周囲から気付かれない場所で、行われていることがあります。
最初はいじめの加害者と被害者の間でしか認知されないため、周囲が気付いた時には問題が深刻化していることも。
味ぽん(@ajiponteacher)さんが見かけた、いじめの防止啓発ポスターは、まさにこうした状況をよく表したものでした。
「もっとよく見て」と書かれたこのポスター。
生徒の服や髪の部分をよく見ると、無数の誹謗中傷や生徒の苦しみが書かれているのです。
「遠くからじゃ分からない。あなたは気付けていますか?」という言葉からも、考えさせられるものがあるでしょう。
ポスターには、「胸が苦しくなる」「強いメッセージ性がある」などの反響が上がりました。
ポスターの反響は?
今回のポスターは、いじめの防止に向けて対策に取り組んでいる、NPO法人『再チャレンジ東京いじめ・自殺防止国民運動本部』が『第8回いじめ・自殺防止コンクール』の中で募集したものです。
同法人で理事長を務めている平林朋紀さんに、ポスターについて話を聞きました。
平林さんによると、これまで東京都内の2,165校におよぶ学校にポスターを配布。2022年1月現在になると、東京都近辺や関西など地域を広げ7千以上の学校に贈呈しているとのことです。
ポスターを配布したところ、このような反響があったといいます。
「ポスターが欲しい」との依頼を受けて送ったところ、いじめ被害者である子供が、加害者の保護者を呼んで、無事にいじめが解決したという報告が届いています。
当事者から離れた場所にいては、いじめは気付きにくくなるもの。誰もが当事者に想像力を働かせていき、いじめのない社会になってほしいですね。
[文・構成/grape編集部]