雨の日の部屋干しが快適に　風を使うだけでニオイを防げる理由

梅雨や台風など雨の日が多い季節は、洗濯物を室内に干す機会が多くなります。

部屋干しで悩まされやすいのが、生乾きの嫌なニオイでしょう。

株式会社千趣会が運営する通販サイト『ベルメゾンネット』では、室内干しをする時のニオイ対策を紹介しています。

ニオイの原因は汚れや雑菌

部屋干しの時に発生しやすい、長時間放置された湿った雑巾のような『生乾き臭』は、洗濯物に残っている汚れや、干している間に増殖した雑菌によるものです。

雑菌の中でも特に影響するのは、『モラクセラ菌』という常在菌。日に当てれば菌自体は死滅するものの、ニオイの原因だけはしっかり残るというくせ者です。

モラクセラ菌は、人間の皮脂や水分などをエサにして増殖します。汚れが落としきれておらず濡れた状態の洗濯物は、増殖に最適な環境。

生乾き臭を防ぐには、ニオイの原因となるモラクセラ菌の増殖を防ぐことが大切です。

洗濯をする時は、『衣類の汚れをしっかり落とす』『早く乾かす』の２つを重視しましょう。

洗う時のニオイ対策

洗濯機には『水道水』を使っている人が多いはず。しかし、汚れをよりしっかり落とすには、水よりも『お湯』のほうが効果的です。

なお、ためてから時間が経過したお風呂のお湯は、使わないようにしましょう。

お風呂の残り湯は時間の経過とともに雑菌が増えます。例えば、２人が入浴したお湯をひと晩放置した場合、雑菌は入浴前の約６０倍に！

そのような残り湯で洗濯してしまうと、汚れを落とすどころか、かえって菌を増やすことになりかねません。

また、洗濯ネットに衣類を詰め込まないことも、汚れをしっかり落とすためのポイントです。

ぎゅうぎゅうに詰めると、すべての衣類に水がしっかり行き届きません。洗濯ネットへは『３ぶんの２くらい』の量を目安に入れましょう。

意外とやりがちなのが、よかれと思って『洗剤をたくさん入れる』ことです。規定以上の洗剤を入れると、洗剤をすすぎきれず衣類に残ってしまいます。

洗剤残りもニオイの原因となるので、汚れが気になる衣類を洗う時でも、規定量を守りましょう。

干す時のニオイ対策

モラクセラ菌は乾かしている間に増殖するので、洗濯が終わったらすぐに干すことが大切です。洗濯槽の中に洗濯物を放置すると、その間に菌が増殖してしまいます。

干した後も、サーキュレーターや扇風機を使って、早く乾く環境を作りましょう。

エアコンをつけている時でも、サーキュレーターや扇風機を併用すれば、洗濯物に風を効率よく送れます。

これらの対策をしても臭う場合は、洗濯槽が汚れている可能性も。洗濯槽洗浄剤を使って、洗濯槽の中を掃除してみてください。

ニオイのしない清潔な衣類にするために、洗濯の方法や干し方、洗濯機のケアを見直してみましょう。

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[文・構成／grape編集部]