屋上から望遠鏡をのぞく高校生 映っている光景が…?「圧巻だ」
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インタビューに応じてくれたのは、いずれも2年生で、部長の星野汐里さん、副部長の樽見英奈さん、及川聡一朗さん、荻島侑大さんです!
撮影:grape編集部
普段の活動について詳しく教えてください!
前提として、みんな天文や気象が大好き。そのうえで、各自の部員が興味にもとづいた活動をしています。
例えば天体写真が好きな人は撮影技術を極められますし、中には、ただぼんやりと空を眺めている人もいますね。
自由に参加して、それぞれの楽しみ方をできるのが天文気象部の魅力かもしれません。
小中学生の親子を対象にした『天体教室』を開くこともありますね。
座学や天体望遠鏡の観察などを通じて、宇宙の魅力を伝えています。
中には、天体教室への参加を機に天文気象部に入った人もいますよ。
強制されるのではなく、自分の好奇心に応じた主体的な活動が、多くの生徒を惹きつける要因の1つなのかもしれません。
天文の魅力を伝える活動にも積極的で、校内で行う『天体教室』のほか、博物館でプラネタリウムや星座の紙芝居なども披露しているそう。
校内にとどまらない活動が、部の存在を広く知ってもらうきっかけにもなっているようです。
多くの人が参加する『天体教室』
一般客に向けたプラネタリウムイベント
部員が考える天文の魅力 「非日常感」「ロマンしかない」
100人を超える名門に入部した理由についても聞いてみました。
どうして天文気象部に入ったのですか?
もともと小さな頃から天気予報が好きだったので。
『気象』の興味から入ったのですが、活動を続けるうちに、天文やカメラにもすっかりハマってしまいました。
自分は小さな頃から天文やカメラが好きで、「将来は天文に関わる仕事をしたい」と思っていました。
入学する前からインターネットの情報で、天文気象部の活動を知っていましたね。
天文気象部の存在は、この学校への入学を決める決め手にもなりました。
入部の動機は人それぞれなんですね…!みなさんが考える天文の魅力は何でしょうか。
視覚的に夜空を見て「きれい」と感じられるのが1番の魅力です。非日常感を味わえます。
地球上で生物がいくら動こうが、星は変わらず『そこ』にあります。
普遍的な星にはロマンしかありませんし、いつ見ても安心させてくれますね。
部員が撮影した天の川
部員が撮影した幻想的な星空
興味の入り口は違っても、空を見上げて感動を覚えるのは同じということがうかがえますよね。
活動を通じて生まれた変化 「見る目が変わった」
活動を通じて、自分自身の変化を感じた部員もいるようです。
天文気象部での活動を通じて、自身にどのような変化がありましたか?
入部するまで、写真を撮る機会はまったくありませんでした。
ですが入部後、1年間に1万枚以上の写真を撮るうちに、芸術的なセンスが磨かれた気がします。
自分は、1か月に5千枚は写真を撮ります。写真を撮る際、構図や光の入れ方などを考えなければいけないので、普段からモノを見る目が変わりました。
例えば、街中を歩いていても「この被写体は、光の加減をこう調整すれば、きれいに撮れそう」などと考えてしまいます。
日常で自然と『光との戯れ』を行うようになりました。
空を見上げる観測や、天体の撮影を通じて、身近な風景の見方まで変わったという部員たち。
活動で培われた広い視野は、将来どんな進路に進んでもきっと役立つはずです。
最後に、部長である星野さんに天文気象部の展望を聞きました。
今後の天文気象部の目標を教えてください!
今の世代の部員の『色』を表現しつつ、自分たちが感動する天文や気象の面白さを、外部の人たちにももっと伝えていきたいですね。
撮影:grape編集部
取材を通じて、同部の活動が長く続くのは、生徒たちが肩の力を抜きながら、自分の「好き」や「気になる」という好奇心を原動力に活動しているからなのかもしれないと感じました。
自らの興味を起点に空を見上げ、世代を越えて『探究心』を受け継いできた天文気象部。
部員たちが空にかける情熱は、これからも静かに輝きを放ち続けるはずです!
[文・構成・取材/grape編集部]