チョコレートが食べられなくなる時が近い!?カカオの生産が緊急事態らしい… 提供:株式会社 明治 By - grape編集部 公開:2016-09-27 更新:2018-05-16 チョコレート Share Post LINE はてな 私たちに少しの癒やしを与えてくれる、甘くてほろ苦いチョコレート。 近い将来、そのチョコレートが食べられなくなるかもしれないのです! 需要が供給を上回る 調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、2015年のチョコレート需要は710万トンで0.6%上昇。一方で、カカオの生産量は3.9%低下しました。 需要が伸びた大きな理由は、アジア圏における5.9%の需要増加です。インドや中国など、今までは高級品として扱われていたチョコレートが、手の届き易いおやつとして一気に普及し始めたことが1つの要因として考えられています。2014年、国際ココア機関(ICCO)は「2020年にはカカオ豆の供給が需要に対して不足する可能性がある」という発表をし、チョコレートが食べられなくなるという不安は現実味を帯びています。 カカオの生産量が増えにくい原因として、害虫や病気、地球温暖化の影響などがあげられています。さらに、カカオから実を収穫できるまで2〜4年かかるため、一回の収穫サイクルで生産量を急速的に増やすことも困難なのです。 そんな中、長期的に増加している需要に対応するため、チョコレートを作っている多くの企業は、カカオの生産を向上させる努力を続けています。 チョコレートに関わる人が皆ハッピーになるために 日本の製菓会社も持続可能なカカオ生産に貢献しています。例えば明治は、カカオ農園に赴き、実際に作っている人たちに話をすることが重要だと考えています。そのため10年前から生産地訪問を始めました。現在では、ガーナ、エクアドル、ベネズエラ、ドミニカ、ペルー、ブラジルの6か国と様々な取り組みを実践しています。 生産地には固有の文化があり、カカオ生産についても長年培ってきたノウハウがあります。そのため、外来のノウハウを持っていくだけではなく、現地の人とタッグを組んで、一緒に良いカカオ作りを探求しています。では具体的に、どのようにサポートをしているのでしょうか? そもそもカカオってどうやってできるの? カカオの実は木になります。7.5メートルくらいの木1本から、1年で20〜30の実が収穫できます。そこからできるチョコレートはたったの450グラム。 鮮やかな黄色の実を開くと、中には白い果肉に覆われた40〜50個のカカオ豆が入っています。 チョコレートの味が決まる『発酵』 実から取り出されたカカオ豆は、発酵というプロセスに移ります。これはカカオの味をより引き出すために極めて重要で、発酵しないとカカオ特有の深みのある味が出ません。発酵の方法は様々で、それによって味が変化するとされています。 明治は現地の生産者と協力して、あらゆる発酵方法をテスト。糖度の変化や成分の量を科学的に分析・数値化して、より良い方法を模索しています。また、農家と一緒に品質を改善することにより、高品質なカカオができるだけでなく、信頼関係も構築できるそうです。 「明治 ザ・チョコレート」は、このように現地と協力して築き上げた確かな技術で、高品質なカカオを安定的に生産してできた商品のひとつ。そのクオリティは、iTQi2016(ベルギーの国際味覚機構)やICA(インターナショナル・チョコレート・アワーズ)でも受賞を果たし、世界的に認められ注目されています。 農家をあらゆる方法で支える 農家をサポートする方法は、生産の現場だけではありません。農村にパソコンを完備した資料センターを設けて、農家が生産技術を学べ、かつ子どもたちがコンピューターの使い方を覚える機会を作っています。 また、井戸を掘ったり、マラリア予防のための蚊帳などを供給したり、村のインフラ整備にも貢献しています。 何気なく口にしているチョコレートは、食べるとつい笑みがこぼれてしまう、特別なお菓子ですよね。 その一粒一粒には、カカオ農家の努力が詰まっています。彼らのことを思いながら食べると、慣れ親しんだ味がより特別に感じられます。 メイジ・カカオ・サポート Share Post LINE はてな
私たちに少しの癒やしを与えてくれる、甘くてほろ苦いチョコレート。
近い将来、そのチョコレートが食べられなくなるかもしれないのです!
需要が供給を上回る
調査会社ユーロモニター・インターナショナルによると、2015年のチョコレート需要は710万トンで0.6%上昇。一方で、カカオの生産量は3.9%低下しました。
需要が伸びた大きな理由は、アジア圏における5.9%の需要増加です。インドや中国など、今までは高級品として扱われていたチョコレートが、手の届き易いおやつとして一気に普及し始めたことが1つの要因として考えられています。2014年、国際ココア機関(ICCO)は「2020年にはカカオ豆の供給が需要に対して不足する可能性がある」という発表をし、チョコレートが食べられなくなるという不安は現実味を帯びています。
カカオの生産量が増えにくい原因として、害虫や病気、地球温暖化の影響などがあげられています。さらに、カカオから実を収穫できるまで2〜4年かかるため、一回の収穫サイクルで生産量を急速的に増やすことも困難なのです。
そんな中、長期的に増加している需要に対応するため、チョコレートを作っている多くの企業は、カカオの生産を向上させる努力を続けています。
チョコレートに関わる人が皆ハッピーになるために
日本の製菓会社も持続可能なカカオ生産に貢献しています。例えば明治は、カカオ農園に赴き、実際に作っている人たちに話をすることが重要だと考えています。そのため10年前から生産地訪問を始めました。現在では、ガーナ、エクアドル、ベネズエラ、ドミニカ、ペルー、ブラジルの6か国と様々な取り組みを実践しています。
生産地には固有の文化があり、カカオ生産についても長年培ってきたノウハウがあります。そのため、外来のノウハウを持っていくだけではなく、現地の人とタッグを組んで、一緒に良いカカオ作りを探求しています。では具体的に、どのようにサポートをしているのでしょうか?
そもそもカカオってどうやってできるの?
カカオの実は木になります。7.5メートルくらいの木1本から、1年で20〜30の実が収穫できます。そこからできるチョコレートはたったの450グラム。
鮮やかな黄色の実を開くと、中には白い果肉に覆われた40〜50個のカカオ豆が入っています。
チョコレートの味が決まる『発酵』
実から取り出されたカカオ豆は、発酵というプロセスに移ります。これはカカオの味をより引き出すために極めて重要で、発酵しないとカカオ特有の深みのある味が出ません。発酵の方法は様々で、それによって味が変化するとされています。
明治は現地の生産者と協力して、あらゆる発酵方法をテスト。糖度の変化や成分の量を科学的に分析・数値化して、より良い方法を模索しています。また、農家と一緒に品質を改善することにより、高品質なカカオができるだけでなく、信頼関係も構築できるそうです。
「明治 ザ・チョコレート」は、このように現地と協力して築き上げた確かな技術で、高品質なカカオを安定的に生産してできた商品のひとつ。そのクオリティは、iTQi2016(ベルギーの国際味覚機構)やICA(インターナショナル・チョコレート・アワーズ)でも受賞を果たし、世界的に認められ注目されています。
農家をあらゆる方法で支える
農家をサポートする方法は、生産の現場だけではありません。農村にパソコンを完備した資料センターを設けて、農家が生産技術を学べ、かつ子どもたちがコンピューターの使い方を覚える機会を作っています。
また、井戸を掘ったり、マラリア予防のための蚊帳などを供給したり、村のインフラ整備にも貢献しています。
何気なく口にしているチョコレートは、食べるとつい笑みがこぼれてしまう、特別なお菓子ですよね。
その一粒一粒には、カカオ農家の努力が詰まっています。彼らのことを思いながら食べると、慣れ親しんだ味がより特別に感じられます。
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