ラジオアナが自身の介護生活を実況書籍化 裏表のない泥まみれの介護の真実がそこにあった
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少子高齢化社会の日本。毎日なにかしらニュースに出てくる介護の話。
老々介護や介護疲れなどが取り上げられがちですが、経験のない人にとっては正直伝わりにくいものです。
私もそんな介護経験の無い一人。
しかし、私もいつ身近な人の介護をする日がくるかもしれない。そして自身が介護される日が来るかもしれないのです。
ラジオ局、ニッポン放送でアナウンサーとして活躍する松本秀夫アナウンサー(以下、松本アナ)。
松本アナといえば、お酒が大好き!釣りも大好き!そんな人間臭い部分が沢山のリスナーに愛される、スポーツ部のエースアナウンサー。多くの番組を担当し、忙しい日々を送っています。
そんな松本アナに1999年のある日、お母さんが「体の調子が悪い」と訴えます。そこから松本アナとご家族の12年にも及ぶ悪戦苦闘の介護の日々が始まるのでした。
その介護体験は松本アナいわく「エラーあり、乱闘あり、スタジオからヤジを飛ばされるようなひどい試合」だったそうです。
そんな日々を、松本アナは周囲の勧めもあり書籍化することに。
書籍化する際に松本アナが選んだ方法、それは自身が介護した14年間、そしてその中でも特にお母さんと二人で暮らした7年間をスポーツアナウンサーとして実況形式で表現すること!
そして2016年夏、ついに本が完成します。完成した本のタイトルは『熱闘!介護実況~私とオフクロの七年間~』
執筆者の欄に書かれた名前は『実況アナウンサー 松本秀夫』
次第に重くなるお母さんの症状。そして、介護の現状、自身の仕事の移り変わりを実況形式で時系列に表現。 実況らしく、華々しく飾ることも不用意に卑下することもなく、ありのままを語る松本アナ。
生々しい病院の先生や家族との会話、介護施設では信じられないような事態も発生します。失敗も多い松本アナに思わず「何やってるの!」と叱咤したくなることも(笑)
そんな出来事を時に客観的に、時に主観的に伝える本作。その臨場感はスポーツの実況を長年行ってきた松本秀夫アナウンサーだからこそ。
若き日のお母さんと松本アナ。抱きかかえられているのは松本アナの弟
今回、書籍を紹介するにあたり、松本アナからコメントをいただくことができました。
東京・有楽町にあるラジオ局「ニッポン放送」のスポーツアナウンサーとして野球シーズン中は、主にナイター実況を担当する”松本秀夫”です。
深夜帰宅は日常茶飯事でシーズン中は、地方の球場を転戦することも多々ありますが、そんな生活をしつつ2006年秋から体調を崩した母の介助をする必要に迫られ長男である私が、同居し、母の苦しみを目の当たりにしました。
「痴呆症」(認知症)と診断する医師や、「うつ病でしょう」という医師に分かれ、その都度、処方される薬も治療方法も異なり、一向に改善しない病状を見かねて、病院や施設を転々としてしまいました。
結局、正しい病名は不明のまま、2013年に母は他界しましたが私の7年間に及ぶ「悔悟」だらけの「介護」生活を実況風に綴る本を出版しました。
ファインプレイを期待される方には申し訳ありません。エラーだらけのお恥ずかしい 珍プレイだらけではありますが、機会がありましたら、おつきあい頂ければ幸いです。
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