「おくりびと」ならぬ「おくりねこ」、20年以上死者をみとり続けた彼も逝く…
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父「はい、撮るよー」 完成した家族写真に「どうしてそうなった」「1周回って好き」父がカメラマン役になった家族写真。その出来に娘が驚愕したワケは?
『日本語なのに読めない』貼り紙 内容が?「もはや外国語」「なんて?」旅行中に立ち寄った温泉。貼り紙の内容に首を傾げた理由が?
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イギリス海峡のチャンネル諸島にあるイギリス王室属領、ガーンジー。ここに住んでいたある有名な1匹の猫がいます。名前はバーニー。
『墓地の猫』と親しみを込めて呼ばれていたバーニーは、ガーンジーにある【St. Sampson’s Parish Church cemetery】という墓地で20年以上にわたって、愛する人を失って悲しむ人たちを癒し続けてきました。
バーニーが生まれたのは1996年、墓地のすぐ隣りにあった家です。彼の飼い主はその3~4年後に少し離れたところに引っ越すことになり、飼い主と一緒にバーニーも引っ越していきました。
でもなぜか、彼はたびたびひとりでこの墓地に戻ってくるようになったのです。それを見ていた墓地の管理責任者の男性は、バーニーの家を墓地に作り、面倒をみることにしました。
墓地を訪れる人たちに愛され続けた猫
愛らしいバーニーは墓地を訪れる人たちからとても可愛がられていたそうです。
埋葬のある日は、彼は墓地の入り口で会葬者たちを出迎えました。また、見慣れない人たちが墓地を訪れたときは、よりいっそう慰めてあげようとしました。人々がお墓に花を手向ける時には、バーニーは彼らの足にすり寄っていたそうです。
ですが残念ながら、バーニーは2016年の初めに、老衰のため天国へ旅立ちました。
バーニーが亡くなったことを報じた地元メディアのFacebookのコメント欄には、多くの人たちからバーニーへの感謝の気持ちや追悼のメッセージが寄せられています。
またコメント欄には、バーニーのために特別なお墓を墓地の中に作ってあげてほしいというメッセージが多く寄せられました。そして人々の願いどおり、彼は大好きな墓地の中で永遠に眠れることになったのです。
20年以上もの間、悲しむ人たちを癒し続けたバーニー。彼は人々が慰めを必要としていることを知っていたのでしょうか。そしてバーニーはきっとこれからも、たとえ姿は見えなくても、墓地を訪れる人たちの心にそっと寄り添ってくれることでしょう。