「遠野を、ビールの里へ」50年後の未来に向けて、ひとつの街に大きな変革が 提供:キリン株式会社 By - grape編集部 公開:2016-11-18 更新:2018-05-24 ビール Share Post LINE はてな 一日の終わりに自分へのご褒美としてゆっくりビールを楽しむ…。または、ひと仕事を終え、キンキンに冷えたビールで乾杯…。今日も多くの人たちがこのように楽しんでいることでしょう。 コップを口につけると、まずは白い泡に心地よさを感じ、炭酸とともに訪れる味覚の刺激。「クーーッ!」なんて言いながら、疲れが一気に吹き飛んでしまうのは、ビールが持つ不思議な力ですね。 ビールがもたらす刺激の秘密はホップ。その独特の香りと苦味・渋みがビールの味を色づけます。ホップの種類や鮮度によって、ビールの味は劇的に変化するため、ホップを『ビールの魂』と言う人も。 そんなホップは、日本でも明治初期から栽培されており、1960年代後半の生産量は3000トンを越えました。しかし、その後は減少。2010年には300トンにまで落ち込みました。このままでは、国産ホップを使用したビールを飲めないのでは…という声もあがっています。 現在、日本だけでなく世界中でクラフトビールの人気が高まっており、ホップの違いを知るとビールの世界が広がることが再認識されています。多くのメーカーは様々な種類を出し、ファンをうならせています。 このような世界の動きがある中、国内でも元々地域がもつ「ホップ」の資産を最大限に活用したまちづくりにチャレンジしている街があります。 「ホップの里」から「ビールの里」へ 岩手県遠野市は、50年もの間ホップを作り続けてきた、国内随一のホップ生産地です。ここでも現在の生産量は、ピークの4分の1程度。さらに、生産者の高齢化等で、後継者不足も深刻な問題となっています。 “ホップの里”として街づくりをしてきた遠野は今、”ビールの里”に生まれ変わろうとしています。 遠野は10年前から、ホップ契約栽培で53年間の歴史があるキリンとタッグを組んで『TKプロジェクト』をスタート。遠野産ホップ「いぶき」の価値化やPRを行い、農作物のブランド化や販路拡大をサポートし、町を活性化させる活動を行ってきました。 その活動は、遠野とキリンがそれぞれの強みを活かしながら真剣に思い描く未来の遠野の姿。その思いに共感する新しい協働者が次々にまちづくりに参画し、この活動は、今年からさらに新しいステージに差し掛かりました。主に首都圏出身の若手6名が遠野に移住してホップ生産を開始。 さらに、『Next Commons』という若手のまちづくり団体が、遠野に新たな可能性と魅力を感じ、市民参加型プラットフォーム「醸造する町 Brewing Tono」を発足させ、遠野市民による「ビールの里・遠野」のビジョンを具現化させる取り組みを牽引しています。 ホップ栽培だけでなく、ホップの多品種栽培や世界ブランド化、ビールにあう作物の生産、そしてホップファーマー自身によるビールの醸造など、ビールにまつわるすべてを自分の手でつくりだし、ビールに特化した農業と魅力的な街を作ろうとしています。地域と企業の新しい協働の形にますます注目が集まります。 遠野で育った「いぶき」ホップ 「ビールの里」に向けたまちづくりにおいて欠かせない遠野産ホップ「いぶき」は、金木犀(キンモクセイ)や沈丁花(ジンチョウゲ)を思わせる、花のような上品な香りが特徴だそうです。 外国産のような派手さは無いものの、日本の風土の中でしか育まれない奥ゆかしさがあり、国産ホップとして注目を得ています。8月頃収穫されたホップは醸造され、飲み頃のビールができあがるのは10月。摘みたてのフレッシュなホップでできたビールはひと味違います。 キリンの『一番搾り とれたてホップ生ビール』も、この遠野産の新鮮なホップ「いぶき」を使っています。収穫したばかりの水々しいホップをそのまま凍結し、細かく砕いて使用。なので、飲むと口中に広がるのは、みずみずしく華やかなホップの香り♪ 遠野の大地が育んだ、ホップの豊かさを堪能することができる今年の『とれたてホップ』。みなさんもぜひビールを通じて、遠野の街づくりの試みを味わってみませんか? ENJOY! HOP 醸造する町 Brewing Tono Share Post LINE はてな
一日の終わりに自分へのご褒美としてゆっくりビールを楽しむ…。または、ひと仕事を終え、キンキンに冷えたビールで乾杯…。今日も多くの人たちがこのように楽しんでいることでしょう。
コップを口につけると、まずは白い泡に心地よさを感じ、炭酸とともに訪れる味覚の刺激。「クーーッ!」なんて言いながら、疲れが一気に吹き飛んでしまうのは、ビールが持つ不思議な力ですね。
ビールがもたらす刺激の秘密はホップ。その独特の香りと苦味・渋みがビールの味を色づけます。ホップの種類や鮮度によって、ビールの味は劇的に変化するため、ホップを『ビールの魂』と言う人も。
そんなホップは、日本でも明治初期から栽培されており、1960年代後半の生産量は3000トンを越えました。しかし、その後は減少。2010年には300トンにまで落ち込みました。このままでは、国産ホップを使用したビールを飲めないのでは…という声もあがっています。
現在、日本だけでなく世界中でクラフトビールの人気が高まっており、ホップの違いを知るとビールの世界が広がることが再認識されています。多くのメーカーは様々な種類を出し、ファンをうならせています。
このような世界の動きがある中、国内でも元々地域がもつ「ホップ」の資産を最大限に活用したまちづくりにチャレンジしている街があります。
「ホップの里」から「ビールの里」へ
岩手県遠野市は、50年もの間ホップを作り続けてきた、国内随一のホップ生産地です。ここでも現在の生産量は、ピークの4分の1程度。さらに、生産者の高齢化等で、後継者不足も深刻な問題となっています。
“ホップの里”として街づくりをしてきた遠野は今、”ビールの里”に生まれ変わろうとしています。
遠野は10年前から、ホップ契約栽培で53年間の歴史があるキリンとタッグを組んで『TKプロジェクト』をスタート。遠野産ホップ「いぶき」の価値化やPRを行い、農作物のブランド化や販路拡大をサポートし、町を活性化させる活動を行ってきました。
その活動は、遠野とキリンがそれぞれの強みを活かしながら真剣に思い描く未来の遠野の姿。その思いに共感する新しい協働者が次々にまちづくりに参画し、この活動は、今年からさらに新しいステージに差し掛かりました。主に首都圏出身の若手6名が遠野に移住してホップ生産を開始。
さらに、『Next Commons』という若手のまちづくり団体が、遠野に新たな可能性と魅力を感じ、市民参加型プラットフォーム「醸造する町 Brewing Tono」を発足させ、遠野市民による「ビールの里・遠野」のビジョンを具現化させる取り組みを牽引しています。
ホップ栽培だけでなく、ホップの多品種栽培や世界ブランド化、ビールにあう作物の生産、そしてホップファーマー自身によるビールの醸造など、ビールにまつわるすべてを自分の手でつくりだし、ビールに特化した農業と魅力的な街を作ろうとしています。地域と企業の新しい協働の形にますます注目が集まります。
遠野で育った「いぶき」ホップ
「ビールの里」に向けたまちづくりにおいて欠かせない遠野産ホップ「いぶき」は、金木犀(キンモクセイ)や沈丁花(ジンチョウゲ)を思わせる、花のような上品な香りが特徴だそうです。
外国産のような派手さは無いものの、日本の風土の中でしか育まれない奥ゆかしさがあり、国産ホップとして注目を得ています。8月頃収穫されたホップは醸造され、飲み頃のビールができあがるのは10月。摘みたてのフレッシュなホップでできたビールはひと味違います。
キリンの『一番搾り とれたてホップ生ビール』も、この遠野産の新鮮なホップ「いぶき」を使っています。収穫したばかりの水々しいホップをそのまま凍結し、細かく砕いて使用。なので、飲むと口中に広がるのは、みずみずしく華やかなホップの香り♪
遠野の大地が育んだ、ホップの豊かさを堪能することができる今年の『とれたてホップ』。みなさんもぜひビールを通じて、遠野の街づくりの試みを味わってみませんか?
ENJOY! HOP
醸造する町 Brewing Tono