Dragon Ash、超特等席でKjの血管まで見える360° VRミュージックビデオが公開
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こんにちは、『猿人』のクリエイティブディレクター野村です。
昨年はVR元年なんて言われていましたが実際に体験したことってありますか?
プレステVRが発売されたりして、聞いたことあるけど触ったことはまだない…という人が多いかもしれないですね!
ヘッドマウントディスプレイと呼ばれるVR専門機器は気が向いたから買ってみようかなというには大分値が張るので、まだ手が届かないという声もよく聞きます。
でも、
実はあるんです、身近なVR機器が!
それがスマホです。
YouTubeがすでに360°のVR映像に対応しているので、今や誰でもスマホから楽しむことができるのです。
ここまで身近になってきているVR。
じゃあ、そのVRでミュージックビデオを作ってみたらどうなるか…。しかもゲームのようなCGは一切使わずに全部実写の映像で。
そんな発想から、多機能ミュージックビデオYOUSTAGRAMに続き、またまた一風変わったミュージックビデオを作りました。
題して超絶臨場感VRライブです。
大好きなバンドやミュージシャンを想像してみてください。
その人たちのライブ演奏を文字通り“目の前”で、グイグイ寄って見ることができたら凄くないですか?
しかも、観客はあなたひとりだけ。
そんな妄想を実現させるのに、声をかけさせていただいたのが『Dragon Ash』さんと『UNISON SQUARE GARDEN』さんです!
今年でデビューから20周年を迎えたDragon Ashさんはまさに20年前から音楽を聴きこんでいるバンド。
ダメ元でお声掛けをしたら快諾していただけました!最高すぎる。
360°映像のクオリティがだいぶ劣る問題
アーティストも揃い、いよいよ撮影!なのですが、『超絶臨場感VRライブ』を実現するのにいくつか問題がありました。
まずは、『360°映像のクオリティがだいぶ劣る問題』。
実写のVRって専用のカメラ1台あれば何とかなるじゃない、と思いませんか?
最初は僕もそう思っていました。ところが、今世の中にある360°カメラだと映像としてのクオリティが2Dカメラに比べてすごく劣るのです。
これは映画を撮るようなカメラ機材を4台組み合わせることで解決しました。
見ての通り、いかついカメラが合体していますよね。
前後左右4つの方向を同時撮影して、スティッチという編集作業で映像のつなぎ目をきれいに馴染ませることで4Kの映像クオリティでのVRを実現させました。
カメラマンどうするんだ問題
それから地味に大変なのが『カメラマンどうするんだ問題』。
普段撮影スタッフはカメラの裏側にひっそりと控えています。
でも360°すべてが映り込んでしまうVR映像だと『カメラの裏』という概念がないのであらゆるものが映り込んでしまう。
カメラを固定して見えないところに隠れるという手もあるのですが、それだと映像が動かないので全然面白くならない。
(後でCGで消すという荒業もあるにはあるのですが、お金も時間も膨大にかかるし、おススメできません。)
そこで、モーションコントロールという巨大なクレーンの先端に先ほどのカメラをつけることで、縦横無尽なカメラワークを実現しました。
これは「何度でも同じ動きを繰り返せる」という特徴があるので、例えばボーカルを何人も増殖させたり、突然消えたり、といった今までのVR映像だとできなかった演出ができるようなります。
完成したけれど、これ、どうやって見るの?